NFL Draft 2024 Top 100(2023年6月版)

今年もNFL Draftが終わり、Rookie Mini Campやシーズンの日程に関する報道がされ、各チームがいよいよシーズンに向けての準備が始まったと実感する。一方、College Footballマニアにとって5月は、前年の試合を見返しながら来たるシーズンに向けて注目選手をリストアップしたりして時期でもある。
今年も4月、5月は昨シーズンの試合を見直して過ごしているが、今年は昨年と比べるとどのポジションも「いい選手というよりすごい選手」という、大物感のある選手が多い印象で、Top 10候補も現段階ですらすらと挙がる。特にQBに関しては史上最高の豊作年になるかもしれないと感じている。
昨年は200人以上注目選手を挙げたが、一人一人の情報があっさりしてたり、動画が準備できなかったりしたので今年は100人にとどめる代わりに一人一人の内容を充実させようと思う(上位32人は動画を引用したい)。ここに収まりきらなかった選手は余力があれば別の機会に紹介したいと考えている。個人的にはプロ野球、NFLともにポジションの違う選手の優劣を比較するのは得意でないので、いわゆるビッグボードは作成せずにポジションごとに注目選手をリストアップすることが多いが、ビッグボード形式はわかりやすさという利点もあるので今回はそちらに挑戦してみようと思う。

NFL Draft 2024 Prospect Ranking


1. Drake Maye, QB, North Carolina, 6'4", 225

来年のQBプロスペクトでは、現段階で例年なら全体1位当確と言っていい選手が2人いる。どちらも甲乙つけがたく、順番は個人の好みという感じであるが個人的にはパスの能力がNo.1と思うこのMayeを推したい。昨年は先発1年目ながらNFLした前先発・Sam Howellを上回る4293ヤード、37TDを記録。パスの正確さ、肩の強さ、リリースの速さはもちろん、OLが安定しない中でもプレッシャーにも強く、ポケットで粘ってパスを決める場面も多々見られた。レシーバーが空かなければ自分の足でヤードを稼ぐこともでき、昨年はランでも698ヤード、7TDを記録。サイズ、パス能力、機動力、プレッシャー耐性などどれをとってもトップレベルのQBプロスペクトである。


2. Caleb Williams, QB, USC, 6'1", 220

自分は好みでMayeを1位としたが、一般的には人気が最も高いのがこのWilliamsである。21年はOklahomaでFr.ながら先発だったSpencer Rattler(当時の全体1位候補)を押しのけてエースの座をつかむと、HC Lincoln RileyとともにUSCに移った昨シーズンは昨季のハイズマン賞に輝いた。特徴はなんと言ってもポケットでの動き、プレッシャー耐性。相手ディフェンスからしたらプレッシャーをかけながらもビッグプレーを決められるという理不尽さが堪らないQBの極みである。時折、サイドハンドでのパスを決めたり、オシャレなプレーのデパートで本当に見ていて飽きない。Mayeは秀才肌なのに対していこちらは天才肌のQBという印象である。


3. Joe Milton III, QB, Tennessee, 6'5", 242

現在、地球上で最も肩の強いQBは誰か?と聞かれたらPatrick MahomesでもJosh Allenでもなく、間違いなく彼であろう。もしかしたらNFL史上最強の強肩QBになるかもしれない。20年にシーズンにMichiganで先発を務めるもパスの精度に課題があり、ポジションを失うとTennesseeに転校。そこでも21年は故障している間に台頭したHendon Hooker(DET3巡)の活躍もあり、2年間バックアップとして過ごした苦労人であるが、昨年は大差がついた終盤に何度となく衝撃的なロングパスを多数決めたほか、Hookerが負傷した終盤の2試合は以前とは見違える安定したパフォーマンスを見せた。特にClemsonとのOrange Bowlでは強力ディフェンスを相手に3TD、0INTの活躍でMVPに輝き、予想以上の成長を印象づけた。出番は少なかったが昨年のパスの平均距離(Average Depth of Target)は17.8ヤードに対して、成功率は64.6%という異次元の成績。

まだまだ実績は少ないQBではあるが今年のDraftでINDから全体4位指名されたAnthony Richardsonを上回るスケール、完成度を誇る彼をこの順位に入れておきたい。

 

4. Theo Day, QB, Norther Iowa, 6'5", 231

近年、FCSながらCarson WentzやTrey Lance(共にNorth Dakota State)を輩出してきたMissouri Valley Conferenceにまたしてもスケールの大きなQBが出てきた。Kurt Warnerの母校であるNorthern IowaのTheo Dayは先発2年目の昨シーズン、大きな飛躍を遂げた。チームのパスプロ難に苦しみながらも終盤にはプレッシャーに対応できるようになり、パフォーマンスが大幅に向上。強みであったサイズ、肩の強さに加え、ディープの精度、逃げながらのパスも兼ね備えたQBに成長した。特にディフェンスの間の狭いところを抜けていくレーザーのようなパスは惚れ惚れする。マイナー校の選手故にまだ知名度は高くないが、能力的にはFCSでCarson Wentz以来のQBプロスペクトではないだろうか。


5. Bo Nix, QB, Oregon, 6'2", 213

元5‐Starプロスペクト。Auburnではなかなか良さが発揮できなかったが、昨年、転校したOregonで覚醒。合計44TD(パス29TD、ラン14TD、レシーブ1TD)はPower 5ではCaleb Williams(計52TD)、Drake Maye(計45TD)に次ぐ3位であった。特にNFLで活躍するために重要となるショートパスの能力が極めて高く、かなりのスピードのパスながらPFFのパス精度の指標(投げ捨てやドロップを除いた成功率)は80%を超え、19年のJoe Burrow(現CIN)や20年のMac Joes(現NE)などに匹敵する数字を残している。モバイルQB並の走力も特徴である。やはり長年、GBファンとしてBrett FavreやAaron Rodgersを見てきた自分にとっては彼のようなWRがかわいそうになるぐらいの鋭いパスを投げるQBには惹かれる。

6. Marvin Harrison Jr., WR, Ohio State, 6'4", 205

来年はQBのためにトレードアップを敢行するチームが多いと予想されることからnon-QBプロスペクトが指名され始めるのは例年より遅めではないかと考えているが、その中でも一番手はこの選手になる可能性が高いのではなかろうか。Payton ManningのターゲットとしてHOF入りも果たしたレジェンドの息子であり、容易くマンカバーを外せるシャープな動きに、カバーが悪くなくてもキャッチしてしまう集中力、The AthleticのCollege football Freaks List 2022では2位にランクされるほどの身体能力と、WRに必要な能力をすべて兼ね備えている。NFLでも1年目から活躍するWRが増えてきた近年においても抜けた存在になり得る選手である。

7. Brock Bowers, TE, Georgia, 6'4", 230

過去10年を遡ってもKyle Pitts(現ATL)と並ぶ最強TEではないか。Fr.の21年から2年間で通算20TDという圧倒的な数字を残し、全米2連覇に貢献。40ヤードは4.7秒を切ればよしとされるTEだが、DBを置き去りにするシーンを見ると4.4秒台が出そうなスピードがある。その上、1人でNFLレベルのDLを封じ込めるだけのブロック力もある。Pittsと比べるとコンテストキャッチやWRのようにディープを狙える点はPittsに分があるが、RACの力強さやブロッキングはBowersが上回っているように思える。TEのTop 10指名は滅多にないが、彼は大きな怪我や不調がない限りほぼ当確と言っていいのではないだろうか?


8. Joe Alt, OT, Notre Dame, 6'8", 315

この3月に20歳になったばかり、昨年はSo.ながら全米最強のLTとなった。PFFによるとプレッシャー率は僅か1.0%という安定したパスプロに、相手DLを数ヤードに渡って押し込んでいくランブロックともカレッジでは敵なしと言えるレベル。サイズも機動力も一流で欠点を挙げるのが難しいOLプロスペクトである。


9. Kalen King, CB, Penn State, 5'11", 190

現時点でのディフェンスのNo.1は誰か?は悩ましいところであるが個人的に最も気に入っているのはこの選手。マンカバーが非常に上手く、昨年はPower 5最多の16PDを記録。ハイレベルなWRとも互角以上のマッチアップを見せた。そのうえ上りが早くタックルもハードでCBながらロスタックルも3つ。昨年は同じチームに全体32位(実質1巡)でPITに指名されたJoey Porter Jr.がいたが内容では上回っているように見えた。あと1年、同カンファレンスの優秀なWR達と鎬を削りながらさらなる高みを目指してほしい。

10. Olumuyiwa Fashanu, OT, Penn State, 6'6", 323

こちらもまだ20歳のSo.で昨年は被プレッシャー率は1.2%とJoe Altと比べても遜色がない数字。MichiganやOhio Stateとの試合ではドラフトにかかるレベルのDLもシャットアウト。特にMichigan戦ではSEAに5巡指名されたMike Morrisがオフサイドしても容易く止められたシーンは印象に残っている。ここではサイズ、ランブロックの強さ、昨シーズン終盤の欠場を差し引いてJoe Altに次ぐOTの2番手としているが、彼も今年のドラフトならTop 5もあり得た逸材。


11. Jared Verse, EDGE, Florida State, 6'4", 248

来年のEDGEは面白そうな素材は多いが、まだブレークしきれていない選手が多い中でプレー内容でリードしているのは彼か。Albanyから転向してきた昨年は欠場もありながらも17.0ロスタックル、9.0サックの大活躍。特にラッシュのスピードは他の候補と比べても出色。


12. Malik Nabers, WR, LSU, 6'0", 199

LSUのWRらしく、スピードがあって惚れ惚れするようなカットでオープンになることができ、難しいボールにもアジャストできる。サイズの割にRACも力強い。昨年は序盤はスロットを担当し、まずまずのプレーは見せたが、むしろシーズン終盤にアウトサイドに移ってからの方が内容がいい。なお、キレのある動きを見るとPRもやらせてみたくなるが、昨年何度かあった機会では驚くほどキャッチが下手だった。


13. Kamren Kinchens, S, Miami, 5'11, 201

サイズもプレースタイルもMiami出身のレジェンドであるEd Reedとほぼ同じ。ディフェンスの最後方でサイドラインからサイドラインまでカバーできる守備範囲、スピード、パスへの反応の速さなどが一級品で、INTを狙えるSとして違いを生み出せる選手。Sの1巡指名は好きではないが元SEAの1巡14位指名のEarl Thomasと同等の評価をしていいと考える。


14. Troy Franklin, WR, Oregon, 6'3", 178

昨年はBo Nixのメインターゲットとして891ヤード、9TDとブレーク。ディープを狙えるスピードがあり、一瞬でDBを置き去りにするフェイクの上手さ、ドロップの少なさ、競り合いの強さなど、WRとしての総合力の高さはOhio Stateから昨年NO入りし、NFL1年目から1000ヤードを稼いだChris Olaveを彷彿とさせる。細身ながらRACでタックルを破ってゲインできる点もセールスポイントである。この2月に20歳になったばかりで今年もさらなる成長が期待できる点も魅力の一つである。


15. Kool-Aid McKinstry, CB, Alabama, 6'1, 195

5‐starでAlabama入りし、一年目はやや期待外れであったが、昨年はPower 5では2位となる15PDを記録し、想像以上の進化を見せた。マンカバー能力が高く、ボールへの反応もよく、ターゲットになりにくい中でこの数字はお見事。個人的にはタックル力でKingを上にしているがこの辺は好みに過ぎない。また、PRとしても1回平均15.8ヤードとかなり優秀な点も買える。


16. JC Latham, OT, Alabama, 6'6", 335

高校時代は全米No.1OLと評価され、鳴り物入りでAlabama入りすると2年目にはRTのポジションをつかみ、強力DL擁するLSUに苦戦する場面はあったものの13試合で被サックもゼロという安定感だった。RTで実績を残し、3年目に満を持してLTに移行するという、Evan Niel(現NYG)らが辿ってきたAlabamaのOTの出世コースを順調に歩んでおり、そこで結果が出せれば同世代のJoe AltやOlumuyiwa Fashanuに匹敵する評価になり得る。


17. Dallas Turner, EDGE, Alabama, 6'4", 242

5-starでAlabama入りし、1年目から8.5サックを稼ぎ、So.の昨年は1年先輩のWill Anderson(HOU1巡3位)に匹敵する活躍をするのではとさえ期待された大器。さすがにそこまでの活躍はできなかったが、順調に2年間実績を積んできている。とにかくスピードが尋常じゃなく、一瞬でサックまで持っていってしまう。


18.Bralen Trice, EDGE, Washington, 6'4", 264

r-So.の昨シーズン、大ブレークを果たしたスピードとパワーを兼ね備えたパスラッシャー。特に終盤の2試合はWashington State戦では1試合18プレッシャーというとんでもないスタッツを残し、TexasとのAlamo BowlではMVPに輝く大活躍を見せた。最近はやりの体重もあるタイプで、ラン守備も弱点にならないので安心して推せる選手。


19. Leonard Taylor III, DT, Miami, 6'3", 305

こちらも2年間順調に伸びてきた元5-star。昨シーズンは10.5ロスタックル、3サックと2年目のDTとしては一昨年のJalen Carter(PHI1巡)を上回る素晴らしい成績を残した。見るからにフリークというプレーぶりで、とにかくOLを一瞬で押し込み、QBに迫っている印象。重量級ながらパスラッシュができる点で他のDTよりポイントが高い。来年はDLも割と層が厚そうな印象があるが、彼は別格ではなかろうか。


20. Chop Robinson, EDGE, Penn State, 6'3", 253

スピードでOLの外を回れるるパスラッシャー。Marylandから転校してきた昨年は開幕週のPurdue戦から大暴れ。シーズンのサック数こそ5.5止まりだがコンスタントにプレッシャーをかけられており、数字以上の存在感がある。Top 10に入れようか迷ったがOhio State戦ではNFL入りしたOT陣相手に消えていたので少し割り引いた順位に留めたが、想定外の不調や大きな怪我がなければ1巡指名は固そうな選手。


21. Laiatu Latu, EDGE, UCLA, 6'4", 265

パワーとテクニックを兼ね備えたパスラッシャー。19年にWashington に入学すると1年目から限られた出場機会で1.5ロスタックルを記録するも以降は首の怪我に苦しみ、一度は引退したが、昨年UCLAで復帰するとカレッジ残留組では全米最多となる10.5サックを記録。今流行りのサイズがありインサイドからもラッシュをかけられるタイプで、評価も高そうだが怪我のリスクを懸念されるか?


22. Rome Odunze, WR, Washington, 6'3", 215

金髪アフロが目を引くフリーク系WR。NFLでも十分なサイズと高校時代に100m10秒台を記録したスピードを兼ね備えており、ディープの脅威にもなるし、競り合いにも強く、ドロップも少ないという欠点が少ないタイプと言える。チームはQBを含めてほとんどの主力が残るだけに昨年以上の爆発を見せてほしい。


23. J.T. Tuimoloau, EDGE, Ohio State, 6'4", 270

鳴り物入りでOhio State入りし、2年目の昨年は3.0サック、10.5ロスタックルとまずまずの活躍。特にPenn State戦では2サック、2INT、1FFの大活躍でほぼ一人で試合を決めてしまうインパクトを残した。目立つ試合と目立たない試合の差は大きいが、時折見せる規格外のプレーには夢がある。270ポンドの体重がありながらカバーもこなせる身体能力も魅力。

24. James Williams, S, Miami, 6'5", 224

今年のMiamiの両Sはどちらもスケールが大きいがこちらはSSの究極形のような選手。まず何と言っても6'5"というSでは前例のないサイズが特徴で激しい当たりをものともしない。その上、40ヤード4.4秒台のスピードもあり、ボックスだけでなくスロットCBやFSとしてもプレーできる。Sはどうしてもスキル以上にNFLのチームのスキームに合うかで指名順位が変わってくるが、これほど大物感のあるSはなかなか出てこない。



25. Amarius Mims, OT, Georgia, 6'7", 330

5-star入学ながらチームのOLが埋まっていたことから控えに回っていたが、少ない出場機会で安定したパスプロを披露。特にほぼフル出場しまLSU戦とOhio State戦では強力DLを相手にしながらプレッシャーを一度も許さなかった。今年は満を持してフルタイムの先発RTに昇格。このサイズで機動力もある選手なのでプロ好みなはず。


26. Tyleik Williams, DT, Ohio State, 6'3", 320

一昨年はFr.ながら5.0サックを記録し、飛躍が期待された昨年は伸び悩んだ印象。衝撃的なプレーを決める度にスタッツを確認すると大したことがなくて驚く選手。それでもサイズ、スピードのセットは来年のドラフトでもトップクラスと思われるのでFr.時の輝きを取り戻せば高評価になると予想。


27. Graham Barton, OT, Duke, 6'5", 305

スピードを活かしたランブロックが持ち味。映像を見る限り40ヤードもかなりのタイムを出しそうな機動力がある。パスプロも昨年は被サック2のみと安定感がある。今ドラフトではLTとして既に実績のある選手は少ないので1巡指名も可能性がありそう。


28. Josh Newton, CB, TCU, 6'0", 195

Louisiana-MonroeからTCUに転校した昨年は全米準優勝の立役者に。終盤はむしろターゲットにならなすぎて目立たなかったほど。WRにピッタリついていけるスピードとアジリティがある。スピードは相当と思われ、昨年のIowa State戦ではINT後のリターンが速すぎてカメラがついていけない場面もあった。


29. Elijhah Badger, WR, Arizona State, 6'2", 190

一昨年までは試合にすら出ていなかったが、昨年は866ヤード7TDと一気にブレーク。19年1巡指名のN'Keal Harryや20年1巡指名のBrandon AiyukのようにASUらしいRACが魅力的なWR。特にスラント系のルートが得意でかつディープも狙えるあたりはAiyukとよく似ているが、こちらはドロップも少なく、むしろ難しいボールもキャッチしてくれるので1巡評価が相応しいと考える。

30. Tonka Hemingway, DT, South Carolina, 6'3", 295

まだ実績は少なく、知名度も低いが規格外のプレーが多すぎる。インサイドからOLを破壊してロスタックルを決めたかと思えばボウルゲームではEDGEにセットして鉄壁LTのJoe Altの外をまくってプレッシャーをかけたり、Vanderbilt戦のFGフェイクからのパスキャッチもとても300ポンド近い選手のプレーとは思えない。身体能力フリークであり、内からも外からもいいラッシュができ、NFLが高評価する条件を備えているので注目したい。

31. Emeka Egbuka, WR, Ohio State, 6'1", 205

ずば抜けた身体能力は感じないが、プレーの引き出しが多くあらゆる局面でたよりになるスロットWR。2年目の昨年に1000ヤードを突破し、今年はいよいよドラフトに向けたシーズンに挑む。外のWRと考えると微妙なのと40ヤード4.3秒台が出そうな感じではなく、大物感のあるWRが多い来年のクラスでどの程度の評価になるかはわからないが、昨年と同じぐらいの成績を残せば1巡は堅いのではないだろうか。


32. J.J. McCarthy, QB, Michigan, 6'3", 196

2年連続Big 10制覇、プレーオフ進出を果たしたMichiganのエースQB。Fr.時は走力を活かしたQBランなどの出番が多かったが昨年は先発QB争いを制してスターターに。強肩を活かしたロングパスだけでなくプレッシャーに強く、逃げながらも最後までターゲットを探すことができる。鋭いパスを投げるのでINTも少ない。2年目のプレーを見る限り、十分にNFLで先発を狙えるQBではないだろうか。


33. Cooper Beebe, OG, Kansas State, 6'4", 332

21年はLTとして被サックなしとトップクラスの安定感を見せたが、昨年はNFLを見据えると適正ポジションはOGということでLGに転向。そこではLTの時にはあまり見られなかった機動力を活かしたランブロックを何度となく見せ、プレーの幅も広がっているように見える。即戦力のOG、さらに緊急時にはLTの控えも兼ねられる価値が高いラインマン。


34. Blake Corum, RB, Michigan, 5'8", 210

昨年は18TDを上げ、一時はハイズマン賞候補にも挙げられた快速RB。スピードに乗るとDBでもなかなか追いつけないので独走TDが多い。昨年終盤に左膝を負傷し、オフに手術をしているので回復具合が気になるところだが、復活できれば1巡も狙える。


35. Quinyon Mitchell, CB, Toledo 6'0", 200

4INT、2 pick 6を決めた昨年のNorthern Illinois戦が印象的。昨シーズントータルでの19PD、5INTも素晴らしい成績。数字が示すようにボールへの反応がよく、映像はあまり多くないが見た範囲ではマンカバーでもレシーバーにもしっかりついている。来年のCBの4人目以降を誰にするかはなかなか難しいが実績は間違いなくNo.1なので彼をここに入れた。

36. Kurtis Rourke, QB, Ohio, 6'3", 216

昨年は3261ヤード、25TD、4INTの大活躍でチームを大躍進させた。特にパスの精度が素晴らしくサイドライン際へのロングパスの落とし所も絶妙で惚れ惚れする。比較的長めのパスが多いにもかかわらず成功率が69%という数字にも納得。気になるのは昨年11月に負ったACL断裂からの復帰具合か。


37. Tory Horton, WR, Colorado State, 6'2", 180

一昨年まで在籍したNevadaではRomeo Doubs(現GB)やCole Turner(現WAS)がいたため、そこまで出場機会は多くなかったが、昨年は新天地で1131ヤード、8TDと大暴れ。幅広いパスプレーに適用でき、スクリーンからのRACやスラント、カムバック系のショートパスからスピードでディープを狙うこともできる。さらにPRでも持ち味を発揮している。カンファレンスのレベルの問題はあるが、40ヤードは速そうなのでプロ側の評価もそれなりになるのではないかと考える。

38. Jeremiah Trotter Jr., LB, Clemson, 6'2", 230

父は元PHIで通算プロボウル4回のレジェンド。サイズはそこそこだが運動量が豊富で高い水準でラン守備、パスカバーをこなす。スピードのあるモバイル系QBのランにも対応できるスピードがある。また、時折見せるインサイドからのブリッツも効果的である。欠点らしい欠点はないが、1巡になるにはもう少しプレーの激しさが欲しいか。


39. Akheem Mesidor, EDGE, Miami, 6'3", 280

最近流行りの体重があってラン守備がよく、内からも外からもラッシュできるEDGE。体重の割にスピードでLTの外を回れる。West Virginiaから転校してきた昨年はいきなり7.0サックを挙げる大活躍。特にClemson戦では4年間で9サックしか許さなかったJordan McFadden(LAC5巡)から立て続けにサックを奪った。NFLからEDGEとして評価されるには身長が微妙なのは懸念材料。


40. Kingsley Suamataia, OT, BYU, 6'6", 330

21年の4-starとしてOregon入りするもポジションが奪えずBYUに転校。昨年はRTとして被サックゼロと鉄壁なパスプロに加えて、ランブロックでもパワーで相手DLを圧倒した。今年はBlake Freeland(IND4巡)のNFL入りに伴いLTに移動。ここでも安定したパスプロが見せられれば(個人的にはスピードラッシャーについていけるかがまだ疑問)上位指名が見えてくる。


41. Maason Smith, DT, LSU, 6'6", 310

21年に5-star Fr.として4.0サック、5.0ロスタックルを記録し、飛躍が期待された昨年は開幕戦でいきなりダブルチームを破壊するフリークぶりを見せたかと思えばセレブレーションでACLを断裂し、わずか1シリーズの出場に終わった。素材は間違いないので復活できれば1巡に入ってくる素材。


42. Tony Grimes, CB, Texas A&M, 6'0", 190

元5-starで身体能力が極めて高い。テクニックはやや荒削りな感があるがエリート級のスピードでリカバリー能力が高い、いかにもNFLが好みそうなCB。過去3年はNorth Carolinaでまずまずの活躍。今季はTexas A&MでSECの有力WR相手にやれるところを証明したいところ。


43. Christian Haynes, OG, Connecticut, 6'3", 310

18年から21年までの4年間でわずか4勝しか出来なかったUconnであるが昨年は6勝を挙げ、Bowl Gameに出場するまでに躍進。その原動力になったのがOLで何人かNFLに行けそうな選手がいるのだが、中でもRGを務めるこのHayensはランブロックが強力で目立っている。マイナー校ながら既にメディアにもトップOGとして注目されている。


44. Jer'Zhan Newton, DT, Illinois, 6'2", 295

昨年は強力ディフェンスを武器に大躍進を遂げ、多くの選手がNFL入りを果たしたIllinoisの中で、数少ないカレッジ残留を決断した主力。ややサイズが小さめではあるがコンスタントにスクリメージを突破してきてタックルを決める。昨年はDTながら61タックル、14ロスタックル、5.5サックを挙げた。プレーが終わるまで手を抜かないところも好感が持てる。


45. O'Donnell Fortune, CB, South Carolina, 6'1", 182

やや穴っぽいCB。昨年の2人を含めてここ3年で4人ものCBをNFLに輩出したSouth Carolinaだが、この選手も身体能力が飛び抜けており、注目されそう。特にBowl GameのNotre Dame戦での100ヤードPick 6は語り草になりそうなプレー。CB育成に定評のあるチームだけに注目してみたい。


46. Eyabi Okie, EDGE, Charlotte, 6'5", 244

昨年、18年の全米高校No.1 EDGEがようやく輝きを放った。18年〜20年はAlabama、21年はTennessee Martinと回り道はしたが昨年はMichiganでローテーション要因ながら4.5サック、6.5ロスタックルを記録。特にOhio State戦では全体6位指名のParris Johnson Jr.(現ARI)をスピンムーブでかわして決めたサックは印象的。上位指名に相応しいサイズと身体能力があり、今季から所属するConference USAでは無双が予想されるので高評価に期待。

47. Tommy Eichenberg, LB, Ohio State, 6'2", 239

タックリングが良く、ボールキャリアを一発で仕留められるLB。フィジカルが強く、エクストラヤードを稼がれることも少ない。プレーの読みも鋭く上がりが早い。一昨年はカバーに難があったが昨年は大幅に成長を見せ、特に前へのパスには鋭い反応をするようになった。LBを補強したいチームには手堅いプロスペクト。


48. Bucky Irving, RB, Oregon, 5'10", 194

サイズが小さめなのでプロ好みかは分からないがキレキレなカットには惚れ込まざるを得ない。方向転換能力が異常で直角に曲がってるかのような場面も多い。パスキャッチが上手いのも推せるポイント。フィジカルは懸念ではあるがランブロックが強力なチームに行けば時にはロングゲインも繰り出せる、ディフェンスの脅威になりそうなRB。


49. Gabe Hall, DT, Baylor, 6'6", 296

6'6"の身長があり、インサイドからのパスラッシュが売りのDT。College football Freaks List 2022でも17位にランクされるほどのパワー、スピードも特徴である。昨季も4.5サック、5.5ロスタックルとまずまずの数字を残したが、今季は更なる上積みをして上位評価を確固たるものにしてほしい。


50. Jamari Thrash, WR, Louisville, 6'1", 180

昨年はあまりパスを多くは使わないGeorgia Stateでチームの46%に相当する1123ヤードを稼いだ。フィジカルが強くマンカバーを苦にしない点、タイトに付かれてもキャッチできる集中力の高さ、RACの力強さなどWRとしての総合力が高い。カンファレンスは強くないが優秀なCBが揃うSouth Carolina戦でも互角以上にやれていただけにLouisvilleに転向した今季はパワー5で活躍できることを証明して欲しい。


51. Al Walcott, S, Arkansas, 6'2", 215

Slot、外CBからFS、Boxまでどのポジションでもこなせる。Sとしても大型であるが21年は外CBを務め、チームの躍進に貢献。Suger Bowlでは96ヤードのPick 6も決めた。ゾーンカバーが上手くタックルが強烈。様々なポジションをこなせる器用さに加えて、サイズの割にスピードもあるので高い順位でも指名しやすいタイプではないだろうか。

52. Dorian Singer, WR, USC, 6'0", 180

若いながら実績十分のWR。So.シーズンの昨年は Arizonaで1105ヤードを獲得。難しいパスにもアジャストができ、コンテストにも強い。崩れたプレーで良さを発揮することが多く、その点はUSCでCaleb Williamsとのコンビが楽しみ。

53. Raheim Sanders, Arkansas, RB, 6'2", 237

"Rocket"の異名を持つ快速RB。昨年1466ヤード、10TDを稼いで大ブレークを果たした。大きさからは想像がつかないカットの鋭さで1人ではなかなか止められない。オフの間にさらに増量を果たし、NFLに混ぜてもトップクラスのサイズに。昨年もインサイドのランが猛威を振るったが、さらなるパワーアップを経て、どのような進化が見られるか楽しみ。

54. Monaray Baldwin, WR, Baylor, 5'9", 164

サイズもプレースタイルも現ARIのMarquis Brownとそっくりなスピードスター。昨年はGPSでWRのNFL歴代最速に相当する22.8mphを記録する快速ぶりを見せつけた。サイズ故にフィジカルの懸念はあるが、まだ3年目と若く、WRとしての成長を見せているだけに今季の大爆発に期待したい。

55. Ja'Tavion Sanders, TE, 6'4", 241

Athlete 枠で5-star評価されたほどの身体能力が武器。40ヤードは4.5秒台を記録すると言われる。ルートランが上手いというより、スピードを活かしてショートパスからのRACが持ち味。ブロッキングはまだまだ発展途上だが成長は見られている。まだまだ未完の大器であるがTEはスピードが正義なので高評価を予想する。

56. Cooper DeJean, CB, Iowa, 6'1", 209

今年のRiley Moss(DEN3巡)に続くIowa産の白人CB。Iowaなのでマンカバーの経験は少ないがゾーンカバーとタックリングのスキルが素晴らしい。先輩のMicha HydeのようにCBだけでなくSもこなせそう。昨年終盤にはPRも担当し、10回165ヤードと、まずまずのリターンを見せた。

57. Jason Marshall Jr., CB, Florida, 6'1", 197

FloridaのCBの例に漏れず、理想的なサイズ、スピードがあっていかにもポテンシャルは高そうだが荒削りでパフォーマンスが不安定というタイプ。Fr.時は5-starに相応しいパフォーマンスで2年後の1巡と期待したが、昨季はやや伸び悩んだ印象。ポテンシャルは感じられるだけに今季こそ飛躍に期待したい。


58. Donovan Jackson, OG, 6'4", 320

昨年はLGとして先発1年目ながらパワフルなランブロックは目立っていた。体重の割に動きが速く、プルアウトからのブロックも目立っている。昨年はプレーオフでGeorgiaの強力DLに力負けする場面もあったが、オフに20ポンド増量して迎える先発2年目が楽しみ。


59. Jacob Cowing, WR, Arizona, 5'11", 175

一昨年まではUTEPで圧倒的な成績を残し、昨年はより高いレベルを目指しArizonaに転校したがここでも1年目から1000ヤード超え。NE1巡指名のChristian GnzalezをはじめとしたハイレベルなDB相手にも通用するところをアピールした。クイックネスを活かしてカバーを振り切ることができ、RACもキレがありなかなか捕まらない。既に3636ヤードを稼いでおり、Corey Davis(現NYJ)が持つFBS記録の5278ヤードを射程圏内に入れており、記録面でも楽しみ。


60. Jackson Powers-Johnson, C, Oregon, 6'3", 319

過去2年はIOL全ポジションの控えを務め、RG、CとしてOL崩壊の危機を救った。RTとして出場することもあったほどで特にパスプロが安定している。今年は満を持してCの先発となるが、Spring Gameからいいプレーを見せているのでCの有力候補として注目したい。


61. Sedrick Van Pran, C, Georgia, 6'4", 310

昨年もcollegeのトップCの1人に考えられていたが、23年はCのドラフト候補が多かったこともあってか大学に残留。全米最強チームで2年間堅実なパスプロでOLを支えた実績は信頼がおける。


62. Fadil Diggs, EDGE, Texas A&M, 6'5", 260

成績は通算4.0サックと地味 of 地味だが昨年は最後の3試合で3.0サック、3FFと最後に大爆発してシーズンを終えた。Alabama戦の2サック2FFの活躍は特に印象的。長身で腕が長く、時折ダイナミックなサックを決めるあたりから高いポテンシャルを感じる。昨季終盤の輝きが本物であることを祈りたい。


63. Jack Nelson, OT, Wisconsin, 6'7", 310

20年の5-starリクルートで鳴物入りで加入すると、21年はRGで、22年はLTで先発としていい働きを見せた。特にランブロックでは彼のサイドのランヤードが増えており、貢献が数字にも現れている。パスプロもBig Tenのレベルでも破綻なくこなせており、堅実なLT候補として推せるようになってきた印象。


64. Ajani Cornelius, OT, Oregon, 6'5", 310

昨年はRhode Islandに所属し、FCS最強RTの評価を受け、Oregonに転校。PFFによると昨年1シーズンで許したプレッシャーは僅か6回という衝撃的なスタッツを残した。Oregonでは昨年と同じく、RTを務める予定でSpring Gameからランブロック、パスプロで素晴らしいプレーを見せている。


65. Xavier Worthy, WR, Texas, 6'1", 164

スピードで縦にぶち抜けるディープスレット。1巡評価も多く見られる選手。Fr. 時の21年にいきなり981ヤードを稼ぎ2年後の1巡候補と評価されたが昨年は伸び悩んだ感があった。ドロップなどのミスが増え、ディープ以外で得意なプレーもあまり増やせていない印象。また、外WRであれば体重が軽いところも気になる。


66. Eric Watts, EDGE, Connecticut, 6'6", 278

たまたまUconnの試合を観ていたら目に留まったフリーク。NFLでも上位クラスのサイズでパスラッシュのテクニックもなかなか。昨年はMichigan戦で1.0サック、2.0TFL、Boston College戦でも1.5サックと強豪相手にも通用することを証明した。NFLはサイズのあるEDGEをとにかく好むので注目に値する選手。


67. Spencer Rattler, QB, South Carolina, 6'1", 218

昨シーズン終盤のTennessee戦でかつての輝きを取り戻した元全体1位候補。So.シーズンにOklahomaでブレークし、その強肩からMahomesの再来とまで言われたが、全体1位候補として迎えた21年は不調で先発を奪われる羽目に。昨季は転校先で苦しんだが終盤に光が見えてきた。やはりゾーンに入った時に面白いほどロングパスが決まる彼は誰よりも輝く。転校2年目の今季、完全復活となればTop 10に食い込んできても不思議もない。


68. Michael Penix Jr., QB, Washington, 6'3", 213


Indiana時代の20年にはOhio State相手に大検討するなど実績はあったレフティ。Washingtonに転校した昨年は優秀なWR陣を活かして大きく成績を伸ばした。特にディープに強いWRと落としどころが素晴らしいパスの相性が良く、今年もダイナミックなパスオフェンスが期待できる。一方でプレッシャーがかかるとパスの精度が格段に落ちるのは課題。


69. Joshua Karty, K, Stanford, 6'2", 207

間違いなくDay 2が相応しいCollege最強のK。昨シーズンは40ヤード以上のFG13本を含むFG18本を全て決め、Cal戦では試合終了間際に61ヤードのFGまで決めた。どのキックもバーの真ん中を通すなど正確性が神がかっていた。キック力はFGのみならず、キックオフでも存分に発揮されており、通算でキックオフの17.5%しか相手がリターンを試みなかったという異次元のスタッツも。


70. Dont'e Thornton, WR, Tennessee, 6'5", 205

長身でエクストリームなスピードを誇るディープスレット。Oregonに在籍した昨年は363ヤードと実績は少ないが、終盤の3試合はWshington、Utah、Oregon State相手に217ヤードとブレークの兆しが見られた。今季はTennesseeに転校するがこのディープスレットがバーティカルに攻めまくるTennesseeのオフェンスで最強の剛腕QB・Joe Miltonと組むのが楽しみすぎる。Tennessee公式Twitterには既に80ヤード近いパスを通す動画も上がっていたりする。


71. J.Michael Sturdivant, WR, UCLA, 6'3", 205

今季ドラフト解禁を迎える素材型WR。昨年はCaliforniaで755ヤード、7TDとプチブレーク。WRとして理想的なサイズとスピードを持ち、タフなキャッチをたびたび見せる。昨シーズンはNE1巡指名のChristian Gonzalezとも互角のマッチアップを繰り広げた。今季からUCLAに転校。注目のFr. QB、Dante Mooreとのホットラインに注目したい。


72. Jordan Burch, EDGE, Oregon, 6'6", 275

元5-Starが徐々に輝きを見せ始めている。昨年は3.5サック、7.5ロスタックルと数字こそ伸びなかったが、コンスタントにプレッシャーをかけ、存在感が増してきた印象。21年のPick 6に代表されるように、5-starらしく時折規格外のプレーを見せる。今季はOregonに転校し、上位を争うチームで存在感がをアピールできるか?


73. Cedric Gray, LB, North Carolina, 6'2", 235

昨年は145タックルを決めたタックルマシーン。スピードがあり、サイドラインからサイドラインまでどこにでも現れる。ラン守備に比べるとパスカバーは課題であるがセンスは悪くなさそう。今年もドラフト候補に挙げられながらCollegeに残っただけに、上積みを見せてほしい。


74. Connor Colby, OG, Iowa, 6'6", 308

21年はFr.としてRGとして先発出場し、安定したパフォーマンスを見せ、2年後のドラフト上位候補と評価されたがRTに移った昨年はパスプロに苦しんだ。終盤はLGに戻りまずまずのプレーを見せた。昨年はポジションのたらい回しに苦労したが今年はLG一本で挑む予定。ランブロックのパワーは凄まじいのでハマれば2巡ぐらいまでは可能性がありそう

75. Fentrell Cypress II, CB, FSU, 6'0", 184

昨年、一気に評価を上げたCBで今季からFlorida Stateでプレー。INTこそなかったが、14PDを記録し、PFFでもCollegeに残ったCBの中でトップクラスの成績を残している。ボールへの反応やタックルの良さは感じるがスピードや方向転換能力は微妙なのでこの位置に入れた。


76. Abraham Williams, CB/KR, Weber State, 6'1", 175

隠し玉的なプロスペクト。CBというよりKRとして圧倒的。昨年は100ヤード以上のキックオフリターンTDをなんと4回も記録。リターンのスピードを見ても尋常じゃなく速い。CBとしての出場機会は多くないが、でればいいプレーをしている。サイズもあるのでCBとして伸びれば高評価もあり得そう


77. Jalen McMillan, WR, Washington, 6'1", 186

昨年はチームメイトのOdunzeとともに1000ヤードを突破し、Wahingtonのパスオフェンスを牽引した。こちらはSlotタイプ。Big Playを量産するOdunzeに対して3rdダウンなどでのショートパスで頼りになるタイプ。スケール型でないので1巡というよりDay 2がしっくりくるタイプ。


78. Jaheim Bell, TE, Florida State, 6'3", 232

South Carolinaではパスキャッチだけでなく、RBとしても活躍。スピードは特にTEの中では出色で、TEながらDBを置き去りにする場面も見られる。ブロッキングやショートパスのルートランなど、TEらしいプレーはそこまでではないので3巡評価とした。今季から上昇気流に乗るFSUでプレー


79. Dontay Corleone, DT, Cincinnati, 6'2", 320

映像が十分に確認できていないがとてつもないポテンシャルを感じるDL。OLを押し込む力が凄まじく、ブロッカーをパンケーキにしている場面を多くみる。あまりいい映像がないので評価は控えめにしているが能力的にはもっと上な気がする。


80. DeWayne Carter, DT, Duke, 6'3", 303

パスラッシュに定評があるIDL。昨年は5.5サック、11ロスタックルを記録しただけでなくEDGE並の頻度でプレッシャーをかけていた。特に下半身のパワーを活かしたブルラッシュが得意。今季はオフに体重を増やしたようなので更なる活躍に期待。


81. Jack Westover, TE, Washington, 6'3", 245

身体能力が高く、レシーブ、ブロックともにハイレベルなTE。チームはWRに恵まれているためあまりパスキャッチの機会は多くないが、時々見せるRACからかなりのスピードが感じられる。総合力が高い、いかにも3巡がしっくりくるTE


82. Cam Camper, WR, Indiana, 6'2", 202

昨シーズンは7試合の出場ながら560ヤードを稼ぐ活躍。特にIllinois戦ではドラフト全体5位指名のDevon Witherspoonとマッチアップし、彼が昨年許したヤードの約半分に相当する103ヤードを稼いだ。自然な加速でDBを引き離すことができるのが強み。


83. Simote Pepa, DT, Utah, 6'3, 345

今年のドラフトでBaylorからCLEに3巡指名されたSiaki Ikaのような重量級でランストッパータイプのDT。それでいてパスラッシュができないわけでなく昨年は4.0サックを記録している。


84. Cade Stover, TE, Ohio State, 6'4", 255

元々はLBとしてリクルートされるもTEに転校して大化け。昨年はレシーブで406ヤード、5TDとまずまずの成績を残し、ランブロックでもパワーがあるところを見せた。レシーブ、ブロックともに高水準なDay 2で指名されそうなタイプ。


85. Braden Fiske, DT, Florida State, 6'5", 305

昨シーズンはWestern Michiganで6.0サック、12.0ロスタックルの大活躍。今季から大物転校生の流入が著しいFlorida Stateへ。試合映像が少なく詳しく見れてないのでまだ確信はもてないが、サイズがある割にスピードがあり、NFLこのみなDLなので活躍次第では1巡もありそう。


86. Junior Colson, LB, Michigan, 6'2", 235

So.の昨シーズンに先発に定着し、全米屈指のMichiganディフェンスのタックルリーダーに。派手なプレーは多くはないが、スピード豊かなLBで、カバーも上手い。タックリングもミスが少なく最も穴のないLBと言ってもいいかもしれない。


87. Braelon Allen, RB, Wisconsin, 6'2", 235

Fr. からの2年間で2500ヤード、23TDを記録したパワーRB。特に体格を活かしたインサイドのランが得意でDLが密集していても最低限のヤードは稼いでくれる。トップスピードは速くないので評価が難しい選手ではあるが、いると攻撃のオプションが増えそう。



88. Jaylon Hutchings, DT, Texas Tech, 6'0", 305

昨年は同じチームに1巡7位指名されたTyree Wilson(現LV)がいたが、負けず劣らず目立っていたDL。300ポンド越えの重量級ラインマンながらクイックネスに優れ、OLをかわしてスクリメージラインを超えてくる場面が多い。昨年は惜しくも届かずサックを逃すことが多かったが、プレッシャー率は高かった。


89. Sam Hartman, QB, Notre Dame, 6'1", 208

Wake Forestに在籍した5年間で12974ヤード、110TD、通算21回の300ヤードゲームを記録している大ベテラン。特にミドルからロングのパスが得意。Wake ForestではOL難に苦しみながらのプレーが多く、OLが優秀なNotre Dameに転校した今季はパスの精度がさらに活きるはず。


90. Barrett Carter, LB, Clemson, 6'1", 225

 順調に成長している印象の元5‐star。サイズが小さめなのでタックルがやや弱い感もあるがカバーはソツなくこなすし、時折見せるブリッツもなかなかのもの。スロットに入ることが多く、TEのカバーの経験が多いのもプラス。


91. Christian Mahogany, OG, Boston College, 6'3", 333

昨年は上位候補に挙げられながらもシーズン前にACLを断裂して全休。重量級DLに押し負けないパワーがあり、重量級の割には機動力もある。




92. Bru McCoy, WR, Tennessee, 6'3", 221

20年の5-starとしてUSC入りし、1年目からまずまず活躍したもののTennesseeに転校。バーティカルに引っ張るタイプが多いチームにあって3rdダウンやゴール前など、ショートヤードが必要な場面でいい仕事をする。昨年のCedric Tilmanと同じあたりで指名されるのでは?


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