コンバインのスタッツとNFLでの成功率(ディフェンス編)

以前に調べたオフェンス編に続いてディフェンスを。今年は残念ながらコンバインは開催されないが、各地でPro Dayは始まっており、参考にしていただければと思う。

1.DT

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40ヤード、垂直飛びは緩やかな傾向があるものの、ほとんどの項目で顕著な傾向はみられていないが体重290ポンド未満の成功率は極めて低くなっているのがわかる。ただし、この数少ない290ポンド未満の成功者の中にはAaron Donaldが含まれていることから、サイズ不足であっても尋常じゃなくスピードがある選手(Donaldは40ヤード4.68秒)はさほど気にする必要はないかもしれない。

アピールになる:40ヤード4.8秒台以下、垂直飛び32.5インチ以上

懸念材料:体重290ポンド未満

2.Edge

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Edgeは割とはっきり傾向が出た。特に40ヤードは4.7秒台で成功率が30%を超え、4.5秒台からは40%近くなっるという全ポジションの中でも最も顕著な傾向がある項目の一つだった。同様に垂直飛びもはっきり傾向が出ていて、やはり運動能力が極めて重要なポジションであることがわかる。ベンチプレスも30回を超えると成功率が上がっている。

アピールになる:40ヤード4.7秒台以下(4.6秒を切るとさらに)、垂直飛び37.5インチ以上、ベンチプレス30回以上

懸念材料:40ヤード5秒以上、体重250ポンド未満

3.LB

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LBはディフェンスではもっとも傾向がはっきり出ないポジションだったが、こちらも40ヤード、垂直飛びの上位はプラスになりそう。40ヤード4.8を超えると成功率が下がってきていることからもやはりスピード不足は懸念材料であることがわかる。

アピールになる:40ヤード4.5秒台以下、垂直飛び37.5インチ以上

懸念材料:40ヤード4.8秒以上、身長6フィート未満

4. CB

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CBはディフェンスの中では最も傾向が見えたポジションでスピード、サイズ共に強みとなるライン、懸念となるラインがはっきりしている。まずサイズ面では身長6-2以上、体重210ポンド以上の成功率が高く、身長5-9未満はサイズの懸念が出てくるのがわかる。スピード面では40ヤード4.3秒台になると成功率が上がり、4.65秒以上になると厳しくなることがわかる。やはり身体能力的要求が最も高いポジションであることがよくわかる。

アピールになる:身長6‐2以上、体重210ポンド以上、40ヤード4.3秒台以下、垂直飛び37.5インチ以上

懸念材料:40ヤード4.65秒以上、身長5‐9以下

5.S

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同じDBでもこちらはCBとは対照的にほとんどの項目で成功率との関係が弱く、唯一傾向があるのは40ヤード4.3秒台はやはり強みになりそうなのと、サイズも190ポンドは欲しいという点ぐらい。CBと比べるとセンスでカバーできる面も多いということであろう。

アピールになる:40ヤード4.3秒台以下

懸念材料:体重190ポンド未満

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