見出し画像

2017.07.23 人間のぱぱが来た

マメルリハのシャルと母が私の家にやって来て同居するようになってから、初めて人間のぱぱ(私の弟)がうちへ来た時の話。人間のぱぱとシャルの関係は以下記事をどうぞ。

それまでシャルは母と弟のスピーカーホンでの通話中に弟の声を聴くだけだったので、本物の人間のぱぱ(弟)に会えるならば狂喜乱舞するに違いないと私は思っていた。
母や私のスマホに映る弟の画像を見てはシャルが優しい顔になり、
声を聴けば穏やかな目になるほど弟のことが大好きだったからだ。

しかし、いざ来てみると嬉しい時の鳴き方もしぐさせず、割と無反応。
弟も「シャルは自分のことが大好き」と聞いていたエピソードと違う反応なので私たちの話を疑い出す。

でも弟の滞在中よーく観察していると以下の事に気づいた。

・弟がシャルを指に乗せようとした時に拒むことは絶対にない
・弟の手の上にいる間は、初恋相手の隣に座る少女のように緊張状態
・母や私に全身を掴まれるのは嫌いだが、弟の場合は嫌がらない。少なくとも嫌がるそぶりを見せない。

素直じゃない!
あまのじゃく!
シャルよ、最愛の人間のぱぱの前で可愛げ出さないでいつ出すんだ!!
マメルリハの必殺技・首傾げくらいしたらどうなんだ!

なんてひねくれているんだ・・・そして存分に人間のぱぱに甘えなかった当時1歳のシャルは、この4日後喪失感と絶望を味わうのである。

4日後に弟は帰って行った。
夜になり無事に到着したとの報告をスピーカーホン状態の母のスマホで受けていた時にそれは起きた。

ピピッ!ピピッ!ピーピーピピピピピッピー!!ピピッ!ピーピーピピピピピッピー!!
ピーピーピピピピピッピーーーーーーーーーーーー!!!!!

籠外活動中だったシャルは、大慌てで気も狂わんばかりに、その時いた畳の上で叫びながら辺りをぐるぐる歩いて周りだした。
明らかに狼狽えていた。

マメルリハのシャルにはやって来た人間のぱぱが数日したら帰ってしまうことを理解してなかったし、思いもよらなかったのだろう。
電話で母と人間のぱぱが話す声を聴いて、弟がうちにやって来る前の会えない状態に戻ったことを悟ったようだ。

弟との通話が終わってからはすっかりうなだれて目は虚ろ。
母が慰めようとクシュクシュしたら、頭部の羽毛は逆立つものの
いつものように目を細めず虚ろなぼーっとした目のままだ。

後にも先にここまで落ち込んだシャルは見たことがない(2022年3月現在)。
鳥嫌いの私に憐みの情を抱かせるほどにうなだれて悲しげだった。
頭の中で「はじめてのおつかい」という番組の「しょげないでよ」から始まる音楽が流れた。

思えばシャルは1歳にして感情も感情表現も豊かだったなあ。

その翌朝にはシャルはいつも通りの様子に戻った。
弟にはこの顛末を伝えたが、こちらで滞在中のシャルの態度が
彼からすると「塩対応」だったので、納得しない。

その後また弟がやって来た時のシャルは
この時より大人になったのか、
この経験を踏まえたような態度を取る。
それはまた別の機会に。

最後までお読みいただきありがとうございました!もしある程度サポートをいただけるとnoteのための時間を作れるため、マメルリハの記事に画像が増えて、琅琊榜の記事の更新頻度が上がります。よろしくお願いします。