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心の記憶


もしいつか
彼が、私のことを
わからなくなる日が
きたとしたら。

もしいつか
私が、彼のことを
わからなくなる日が
きたとしたら。
どんなに胸が苦しいか



そんな日が来ても
彼はそばに居てくれるだろうか



もし、居てくれたとして。

彼は
自分にとって
大切な人である ということを
忘れてしまっても


私は、彼を大切に出来るのだろうか。

その時の私にとっては
きっと、ほとんど、他人のような
彼を。


優しくありたいと
願うことしか出来ない。


でも

彼の匂いや
温かい指の先や
柔らかな言葉遣いに


それまで紡ぎ続けてきた
幸せの欠片を
想わせられるだろう。
もし
誰との記憶か
思い出せなくても
きっと
温かくて幸せな
その記憶の体温を
感じることは出来るだろう。


たぶん
遠い先の未来のこと
なのに
今から考えて
泣いてしまう。
やだなあ。



僕は愛してる
深く深く それを
あなたを、
あなたと過ごす日々を。


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