符亀の「喰べたもの」 20220220~20220226

今週インプットしたものをまとめるnote、第七十五回です。

各書影は、「版元ドットコム」様より引用しております。


漫画

目つき悪い子かわいい子」(1巻) ハミタ

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「目つきの悪い子は、たいてい良い子である」(ネットにそう書いてあった)を信じる田中くんと、良い子かどうかはさておきかわいい子だった目つきの悪い水野さんとのラブコメ。

「良い子かと思ったらゴリゴリのヤンキー」のような「〇〇かと思ったら××」が繰り返されるためギャグのテンポがよく、それ自体が作品のテーマなのでしつこさも感じにくいのがいいですね。そして1話の中盤、その構造を「水野さんに対する『次はどんなことをしてくれるのだろうか』という気持ち……期待感……!これが、『惚れている』なのか……!」という田中君の発言により、読者にも「そういう漫画」であることを伝えてしまう手法は面白いなと思いました。まあ2話から普通にストーリー形式で話進むので、「そういう漫画」じゃなくなるんですけども。


おんぼろぼっと」 鑑一里

戦争により全てを失った少女と、唯一のこされたポンコツなロボットとを描いた4ページ漫画です。

兼ねる」の上手さが光る作品です。短いため何を言ってもネタバレになってしまいますが、というか「兼ねる」を出した時点でわかる人にはネタバレなのでもう書いちゃいますが、キャラ設定の描写に伏線を仕込むと「ぽさ」が消せるというのは発見でした。


今週は新刊が買えず、崩した積読も面白いと思えずで、非常に作品数が少ない回になってしまいました。よくないですね。


一般書籍

読み終わりませんでした。今週は休みが多めだったにも関わらず、そこまでタフでない本一冊も読み切れないのは普通にマズい気がしますよ。


Web記事

『ネコマタ解釈の成立』という漫画を描くときに考えていたこと

青騎士に掲載された読み切り「ネコマタ解釈の成立」について、作者さんが語られた記事です。

後半の、「再現性のある面白さ」についての記述が興味深かったです。まとめるのが難しい内容ですが、「楽な方に進むはずの人間が課題に向き合うには作品テーマという指針が必要であり、それに駆動されたキャラが困難を解決する様子はケーススタディ的に消費されて面白く感じてもらえる」という仮説、となるでしょうか。

前半の資料集めも、さらっと流されるにしては非常に丁寧な下調べで、この取材を当然のように行えてこそいい作品が作れるのだなとも感じました。


小売りの視点から見た新規TCG失敗の要因

カードショップであるカードランド秋葉原店さんが、新しいTCG(トレーディングカードゲーム)の失敗しやすいポイントとして「レアカードの封入率」「第二弾のスタンス」を挙げ、解説されたnoteです。

特に第二弾のスタンスについて、私も失敗例のようなコンセプトが当たり前なのではないかと思っており、はっとさせられました。


特に時間がなかったわけではないのですが、今週は何事にもやる気が出ず、正直悲惨な週でした。今日は早めに休み、メンタルを整えてできる限り早期に調子を取り戻したいものです。



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