符亀の「喰べたもの」 20220109~20220115

今週インプットしたものをまとめるnote、第六十九回です。

各書影は、「版元ドットコム」様より引用しております。


漫画

「水洗戦記タケル」(1巻) 佐藤将

画像1

クソ。(褒め言葉)


クソ忙しかったくせに今日ゲーム制作について4時間も打ち合わせしたせいで、まともなインプットはできませんでした。来週も厳しそうですが、週末は楽になるはずなのでなんとかしたいですね。


一般書籍

だから今週はクソ忙しかったねんな。(でも一冊新しく買いました)


Web記事

やる夫の魔王の道」(0話~道草12)

クソ忙しいくせにやる夫スレを読み返すな。

という訳で、以下2日間4時まで読みふけった本作についての感想を書き連ねます。

その前に、まずやる夫スレとは何かを共有しておきます。やる夫スレとは、AAと呼ばれる文字で描いた絵を使ってつづられる、漫画風の物語のことを指します。本作はオリジナル作品ですが、キャラのほとんどがアニメなどから流用されるため、二次創作的側面もあります。絵が全てコラ画像の漫画作品だと思ってもらうとわかりやすいかもしれません。

さて本作ですが、貧しい行商人だったやる夫(2ch発生の、やる夫スレでよく主人公になるキャラ)がふとしたことから魔王軍に入り、持ち前の料理スキルを活かして活躍していく話です。2010年に書き始められた話であり、無双モノの色は薄いです。むしろ、一般人でしかないながらも文字通り化け物である魔王軍のサポーターとして働き、その中で幸せになる話と言えます。

本作はクソ忙しい中読み返したくなるほど面白い(既に一度通読済み)わけですが、何が面白いのかと問われると結構難しかったです。本作は魔法などの設定面がよく練られており、そこが魅力的なのは確かです。しかし、その良さが描かれるのは中盤以降で、序盤はキャラが楽しそうに過ごす日々の描写が丁寧に続きます。逆に言えば、わかりやすい面白さには欠けます。確かにキャラが魅力的であれば掛け合いだけで面白く、その点やる夫スレは、原作で好感度を稼いだ版権キャラや他作品で魅力を示したやる夫たちが出てくる作品な分面白くて当然ともいえます。ですが、それはなぜ他の作品ではなくこれを読み返したくなるほど面白いと思えたのかの答えにはなりません。

そう思って読んでいると、作者さんから答え合わせをいただきました。(ネタバレなので通読後にご覧ください。)本作ではキーアイテムとしてある果物が出てくるのですが、その花言葉を各キャラの関係性に当てはめて物語を再構築したとのことです。こうしてキャラの関係性がしっかり言語化されていたのが、キャラが設定披露のための人形になるのを防ぎ、その関係性の実践パートであった前半をちゃんと面白くしていたのかなと思います。ちなみにこの裏話パートについて、見覚えはあるのですが完全に忘れていました。読み返してよかったなおい。


久しぶりにやる夫スレを読み返したおかげで、思わぬ収穫を得られました。修羅場の中浪費された約10時間も、草葉の陰でよろこんでいることでしょう。

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