符亀の「喰べたもの」 20231112~20231118
今週インプットしたものをまとめるnote、No. 165です。
漫画
「推しの子」(13巻) 赤坂アカ×横槍メンゴ
推しの子に転生した兄妹が、それぞれの目的を胸に芸能界に挑む物語。No. 122以来の紹介です。
いやー、面白いですね。以前と言ってること変わりますが、やっぱ本作は、ルビーが輝いてる隣で他がドロドロしてる方が面白いっすね。
あとはね、やっぱ「サブキャラだと思ってた奴が思ったより熱い奴だった」展開はいいですね。一歩間違えば誰が興味あんねんな展開になりそうですが、エピソードがひと段落して次に移るための何かが欲しい、そんな読者が待ち望んでいる転機として出してくれるから受け入れやすくなっているのかもしれません。
いやー、ホントこっからが期待大ですね。前回そう言ってからしばらく首傾げさせられたんでマジで頼みますよ。
「雷雷雷」(1巻) ヨシアキ
エイリアンに攫われたせいで怪物と一体化させられた少女を描いた、SFアクションコメディーです。
作者さんの前作がコメディーだからか、ギャグパートが面白いです。1話と2話の最後、それぞれのギャグ展開でのキャラの焦った様子からその人となりが伝わってきて、キャラや本作が好きになりました。
逆に言うと、そのシーンで怪物と少女との独特な関係が描かれるまでは、そんなにノりきれなかったんですよね。怪物に振り回されながらも抗おうとする少女の描写とかは十分あるので、なぜこの関係性を最後まで面白がれなかったのかがよくわからないのですが。まあ漫画が上手すぎるというかタメが足りないというかで自然な関係として読み飛ばせてしまったのか、怪物側の感情が分かりにくくて筋書きを演じている印象が勝ってしまったのか。いやーなんなんですかね。面白いからこそ、それを感じ取れるまでに時間がかかった理由は知りたいですね。拙作でもやりかねないミスなので。
「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」(16巻) 中村力斗(原作)、野澤ゆき子(作画)
イカれたハーレムもの。(第一回の記述より再再再再再再再利用)
137話の、肝試しで暴力描写に興奮するキャラとペアにされたキャラが、襲いくるバイオレンスを感じさせる姿で一々相方を興奮させる妖怪たちに放ったツッコミ、「妖怪なんかいろいろいんだろ!!!!グロくねー奴連れてこい!!!!」が好きなんですよね。単発ネタでは本作で一番好きかもしれないぐらい刺さりました。
好きな理由はたぶん、思ってたことを思っていなかった形でツッコんだツッコミなところだと思います。この肝試し回は、ヒロインたちが12もの2人組に分かれ次々に妖怪と遭遇してはリアクションを取るという、物量の暴力みたいな回です。それまでは「そういうキャラの活かし方をするのか!」的な反応も多かったのに対し、この2人では急にベタ中のベタなくだりを見せられるわけです。読者全員、グロい奴集めてんじゃねーよと思うわけです。その思いの代弁が「グロくねー奴連れてこい!!!!」なわけです。
ですが、このツッコミでは同時に、さっきまで怖がっていたキャラが急に「連れてこい!!!!」と妖怪を歓迎するような発言をするわけです。この矛盾すら感じさせる発言が、読者の代弁のようなツッコミと同時に発せられる。これにより、読者はこのセリフに納得と違和感を同時に覚えることになり、よりオモシロさを感じたのではないでしょうか。
考えすぎか!!!!
「カードゲームうさぎ」(第二百四十七話) ワタル
第二百四十七話
— ワタル (@urwataru) November 15, 2023
(1/2)#カードゲームうさぎ #エピソード・ライ太 pic.twitter.com/TZTEeQxzLg
架空のTCGをプレイする動物たちを描いたtwitter連載です。No. 147以来の登場です。
この回は「架空のTCGにおける架空のサイクルコンボの架空の構築に対し、架空の定石や文脈をもとに対応しようとする対戦」を描いたエピソードの最終回なのですが、本当によくここまで嘘八百で熱い展開を描けるものだなと感心しました。
まずこの前の回で、実はサイクルコンボを使うキャラのデッキが独特な構築をしていることを、キャラに気づかせる形で提示します。まずここが上手いんですよね。実力者の2人だけが気づいたという展開はその正しさを読者に信じさせやすいですし、その少し前で地の文による解説にその構築がしれっと伏線らしく載っているのも、わざわざそれを出すだけの重要性があると読者に思わせます。そしてこの回で明かされる、構築を偽装したブラフのプレイだったというオチ。読者がノっていなければ「わからんゲームのわからんブラフになんか騙されてる奴らがいる」だけの話なのですが、その「騙されてる奴」に自分も入っているから衝撃の展開に思えるんですよね。共感のさせ方が上手すぎます。机上の空ゲームのくせに。
試遊会に向かう電車内など、隙間時間でコツコツ読めたのはよかったと思います。問題は、そういう雑な読み方だったせいで思考を文字に起こす時に無茶苦茶苦しんでることでしょうか。
一般書籍
この時期になってもまだ説明書が書けていない。つまり、文字を読むより書かねばならんということだ。わかるね?
Web記事
遊戯王において、珍しくコピーできる特殊勝利条件を持つカード「毒蛇神ヴェノミナーガ」および特殊勝利効果そのものについてのまとめnoteです。
話自体も面白いですし、一部更新され切っていないテキストもあるとはいえ、よくテキストを読めば微妙な裁定の差が反映されていることに気づけるという部分も興味深かったです。そうなってて当たり前だろとか言わない。
「アイドルマスターの挑戦的なプロジェクト『vα-liv(ヴイアライヴ)』は何を目指すのか? 『PROJECT IM@S vα-liv』プロデューサーインタビュー」
アイドルマスターの新規アイドルプロジェクト「PROJECT IM@S vα-liv(ヴイアライヴ)」に関する、プロデューサーさんへのインタビュー記事です。
私はこのコンテンツをちゃんと追っかけていないのですが、ユーザーの投票によりパラメーターが上昇することでVtuberをプロデュースしているような体験を生んでいるシステムが面白いと思いました。現実とゲーム体験とを混ぜ合わせるシステムとして、覚えておきたいと思います。
「【Xアーカイブ】ヤマサとキッコーマンの醤油商品の事例から、食品における容器・包材の重要さについて語ろう。」
酸化を防止した醤油を開発した二社の競争をまとめたnoteです。
まさに「商品の価値は中身の技術だけではなく、容器や包材も含めて商品として成り立っているという話」で、面白く思うと共に、プロダクトデザインはここまで考えなくてはならないと意識し直しました。
「インタビュー“撮られ方”講座! 写真を撮られる人&企業は(ゲーム業界のみならず)一度ご覧あそばせ」
インタビューを受けるゲーム業界人向けの、撮られ方講座の記事です。
撮影の角度を制限するような身だしなみの不手際や不適当な背景、手癖や目線によるボツを減らし、「ただただ,撮影のための機会を増やす。数打ちゃ当たるの,アタリ数を増やす」ために意識すべき点がまとまっており、参考になりました。時折挟まる謎の写真も好きです。
「ゲームマーケット2023秋 おすすめ新作ボードゲームを一挙にご紹介!」
「バーグリアン」について紹介いただいています。今週の宣伝枠です。
先述の通り、ゲムマも迫ってきましたが、まだ「バーグリアン」の説明書を書いております。なお、ゲムマも迫ってきたので試遊会には今週3回参加しました。優先順位って知ってる?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?