符亀の「喰べたもの」 ~20200919

はじめまして。
ボードゲームを制作しております、符亀と申します。

突然ですが、今日より漫画なり書籍なりWeb記事なりの「喰べたもの」についてまとめるnoteを書こうと思います。

自己紹介

2017年よりボードゲームを作成し、「ゲームマーケット」(簡単に言うと、ボードゲームのコミケ)に出展させていただいております。
なお、本職は東京(の)大学大学院で錬金術を学んでいます。

代表作として、悪魔を集めるバッティングゲーム「ツミカブリ」を挙げさせていただきます。
こちらはCAMPFIRE様でクラウドファンディングをさせていただいたゲームであり、その成功や酒すごろく様のブログにてダークホースとしてご紹介いただくなど、我々の作品としては最も多くの方にリーチできたゲームです。
ちなみに現在通販で頒布中です。いきなりの宣伝です。

サムネイル2.1

イラストも最高。イラストレーター様に描いていただいたので自画自賛ではありません。

他、早口言葉を基にした「ロングロングマホウ」、カードでコマを動かすチェスな「リーサルチェックメイト」、よりゲーマー向けなものですとドミニオン系ゲームの諸々の要素を壁という1システムにまとめた「超超長城」などを制作いたしました。要するに色々作ってきました。


「喰べたもの」

さてそんな私ですが、ぶっちゃけた話としてボードゲームは趣味としてほぼやりません。

ではどういうものをインプットとして摂取しているかというと、基本的に漫画です。年200冊買って150冊ぐらい読んでいます

例えば、先程の「ツミカブリ」は集英社様の「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」(以下「かぐや様」)を元ネタとして制作しました。
意味が分からないかと思います。「かぐや様」に小悪魔は出てきても悪魔は出てこんだろうと。「ツミカブリ」に頭脳戦要素はあるかもしれないが恋愛要素がないだろうと。原作と真逆じゃないかと。

ですが、事実です。具体的には、

「かぐや様」の面白さを生むシステムを分析する
→短期的な面白さの「ギャグ」と長期的な「ストーリー」の合わせ技と仮定
→それぞれ「バッティングゲーム」、「拡大再生産」に置き換え
 (拡大再生産:やれることが雪だるま式に増えていくシステムのこと)
→なんやかんや
→「ツミカブリ」完成

という流れでできています。やっぱりよくわかんないですね。
この辺りは先程の酒すごろく様のブログでも触れていますので、詳しくはそちらをどうぞ。

でこういう作り方には一つ問題がありまして、それはジャンル外から元ネタを持ってきている作品は、本人が語らないと100%真相にたどり着けないということです。
正直にいって、このストーリーを本人以外が語ったらまず正気を疑われると思います。自分でも自分の正気を疑うレベルですしこれ。

その上、私はあまりこういう話をしたくありません
「私の知名度が高くないため、こういう裏話の需要が無い」、「制作秘話を語ることで、そのゲームの背景についての想像の余地が消える(唯一の正解ができてしまう)」のがその理由です。

とはいえ、私のトリッキーな作り方は俯瞰して見ると面白いと思いますし、私が急死したり急引退したりする可能性を考えると、私の作品について考察するヒントぐらいはあったほうがいいのではと考えるようになりました。

というわけで、今日から毎週土曜日ぐらいに私がインプットとして喰らった漫画なり書籍なりWeb記事なりその他なりを一週間分noteにまとめて公開したいと思いますので、もし万が一私の制作物の元ネタが知りたくなった場合は覗きにきてください。
なお、新作のトリックテイキング「インヴァージョン」も集英社の漫画を元ネタにしています。
絶対わからないと思いますが、もし気になる方がいらっしゃったら考察してみてください。
まあ、制作ほぼ終わってるし連載も終わったので、もう元ネタの本がここに来ることはないと思いますが。

そんな方以外にも、普通に年200冊漫画買ってる人間の読んでいる本は見ていて面白いと思いますので、なんか読みたいなという気分になったら覗きにきてください。まあ最近ちょっと読む数減ってる気もしますが。


今後の方針

土曜日の夜ぐらいに、その週付近に読んだ漫画などの紹介をまとめて公開しようと思います。

基本的に読んで失敗だったと思うものは挙げないつもりなので、まとめたものは基本的に面白かったものだと考えて大丈夫かと思います。ですがかなり趣味が広いうえに読者層とかも考えずに運用していくつもりですので、読むべきものかどうかは自己判断でお願いします。
また、「何を読んだか」の記録をメインにするつもりなので、紹介などは雑になる予定です。そのせいで地雷を踏んだ場合は自己責任でお願いします。

最後に、アフィリエイトとかはやらない予定です。
以前やってみたくてAmazonアソシエイトの権利取得したんですが、まあ儲からないしサムネの自由きかないしでしんどさしか感じなかったので。


今までに「べたもの」

最後に、今まで喰べたもので結構血肉になっていると思うものを数冊挙げておきます。
初回なので、舌ざわりのいいものを選びたいと思います。

・「金色のガッシュ!!」(1~33巻) 雷句誠
一番私のバックボーンになっている漫画です。
「100人の魔物の子が人間界にやってきて、ペアを見つけて王になるために戦い合う」、「ペアの人間は呪文の書かれた本が渡され、それを燃やされると魔物は魔界に帰る」という設定が、グロテスクな死ではなく魔界への帰還という形でペアの永遠の別れを描き、戦いを感動的にする要素としてうまく働いていたと思います。
いくつかのゲームでも、「かぐや様」ほどドンピシャではないですが元ネタとして使わせていただきました。
キャンチョメ・フォルゴレとバリー・グスタフのペアが好きです。

・「るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー」(1~28巻) 和月伸宏
こちらも、小学生の頃に必死に全巻揃えた記憶があります。
以前「作者はゲリラ戦などの少年誌向きでないテーマをジャンプ化するのがうまい」という感想を見かけ、感心したのを覚えております。
そういう視点で京都編や北海道編(連載中)を読むと、また別の面白さが味わえるかと思います。

・「からくりサーカス」(1~22巻)(文庫版) 藤田和日郎
全巻読んだのは最近ですが、ガッシュと掲載誌が同じだったのでチラチラ見ていた作品です。
話やシステムというよりも、キャラデザや世界観の面で影響を受けている作品だと思います。
特にパンタローネのデザインは脳の奥底に焼き付いているらしく、老年の男性やピエロを書こうとすると必ず脳裏でタップダンスされます。

「血肉になっている」「舌ざわりのいいもの」となると、幼少期のメジャー漫画ばかりになるのも仕方ないことなのです。

・「桜井政博のゲームについて思うこと」シリーズ 桜井政博
漫画以外の書籍で、一番私のゲームに影響を与えている本(達)です。
「スマブラ」「カービィ」の産みの親が、(ビデオ)ゲームについて思うことを書き連ねたコラムの単行本です。
最新刊以外は全て絶版なので、読みたい方は電子書籍か中古本(プレミア)を買ってください。
私はこれを集めるためにメルカリを始めました。

・「僕たちのゲーム史」 さやわか
同じく一般書籍(新書)より、ビデオゲームを歴史学的に考察した本です。
歴史学に造詣が深くないとその意義がわかりにくいと思うのですが、要するに「遊んでみたらこうだった」ではなく「当時の雑誌や広告をかき集めたらこう書いてた」を元にそのゲームの立ち位置や実態を分析した本です。
その結果スーパーマリオをRPGであると述べていますが、実際任天堂がそう言っているので多分そうなのでしょう。

この辺りからわかるかと思いますが、私のゲームのバックボーンは「ボードゲーム」ではなく「ビデオゲーム(デジタルゲーム)」です。

・「社長が訊く」 任天堂
Web記事より、任天堂の故岩田社長(当時)が任天堂内部外部問わず製作者にインタビューするという、コンテンツ力と情報量の極致のような企画です。
特に宮本茂氏(マリオとゼルダの親みたいな人)との対談はすさまじく、氏のゲームやキャラクターのデザイン哲学からは強い影響を受けています。
「超超長城」の製作中にその辺を読み返したので、その残滓を探していただくと面白いかもしれません。

・「本しゃぶり」 骨しゃぶり
簡単にいうと、無茶苦茶本を読むオタクが教養で殴ってくるブログです。
【鬼滅の刃】恋柱に注目するなら乳だけでなく下半身も見ろ」や「巨乳の炎上に見る進化と文化のミスマッチ」(宇崎ちゃんに関する炎上関係の記事)あたりはバズったので、twitterなどでご覧になった方も多いかと思います。
顔をしかめるタイプのものは少ないですが、教養で包まれて胃にやさしくなったド下ネタとかは結構あるので自己責任で見てください。
ちなみに、この投稿執筆当時の最新記事は教養で助走つけて下ネタで殴ってくる記事でした。自己責任でお願いします。


舌ざわりが怪しくなってきたので、この辺で終わります。
今後とも符亀とこのnoteをよろしくお願いいたします。

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