見出し画像

【ビルディバイド】赤ギミック採用型『猟奇と倒錯の居城』デッキ解説

イントロダクション


どうも、千歳です。
今回はYouTubeの動画でチトセが考案・使用した黒赤型の『猟奇と倒錯の居城』を使用したイシュタルテのデッキについて、レシピの紹介と考察をしていきたいと思います。

『猟奇と倒錯の居城』を使用したデッキは常に環境でも上位の使用率を誇っていますが、その多くが黒青の形で構成されています。今回はそれとは異なる形でデッキを作りたいとの思いから、赤を採用した形の猟奇と倒錯の居城を組んでみましたので、紹介をさせていただければと思います。

猟奇と倒錯の居城とは

邪欲の令嬢イシュタルテ+猟奇と倒錯の居城

『猟奇と倒錯の居城』は墓地のバスターユニットをライフに戻すことにより、見かけ上のライフを増やしたのち、ライフの枚数に応じて自身のユニット1体に対してバフをかけることができるテリトリーとなっています。墓地からライフに戻せるのはバスターカードのみであり、回復できるのはあくまで見かけ上の問題であるため、一見すると意味のない行為に思えますが、効果の使用にライフコストを要求するカードと強烈なシナジーを誇っています。

例えば、このデッキのエースである『邪欲の令嬢 イシュタルテ』は自分のライフがイエローゾーンである限りはライフの先頭を墓地に送ることにより蘇生が可能であるため、一度着地に成功すれば非常に場持ちの良いユニットとなっています。また、イシュタルテは自身の効果でアタックするたびに、デッキの上からカードを2枚墓地に送ることができるので、猟奇と倒錯の居城の効果によってライフに戻すことができるバスターカードの枚数を水増しすることにも貢献できます。

テリトリーによるバフ効果の影響で、イシュタルテ自身も序盤の段階からパワーが10000前後になることも多く、場持ちもよいユニットであるため、対面している目線でも非常に対処が面倒に感じることが多いカードとなっています。テリトリーとエースのかみ合いが良く、かといってエースに依存し過ぎているというテリトリーでもないことから安定感も高く、長期間環境デッキとして君臨しているアーキタイプとなっています。

また、このデッキを環境デッキたらしめている最大の要因として『死の傀儡師 ダイアナス』の存在が強く影響しています。

死の傀儡師 ダイアナス

このカードは自身のライフを3枚見て、総コストが6以下になるようにユニットを展開し、それ以外のカードを墓地に置くという、一見多大なるデメリットを被った挙句、展開にも運の要素が絡むカードの様に見えます。しかし、猟奇の倒錯の居城のギミックを利用することによって意図的にライフの先頭を仕込むことができるため、実質的にはほぼノーリスクでの踏み倒しが可能となります。しかも、バスターユニットはビルディバイドというゲームのシステム上、通常のユニットに比べて性能が高めに設定されており、まさにこのテリトリーのために存在するカードと言っても差し支えありません。

この効果により登場するユニットは「バーサーク」というデメリット属性を与えられてしまうものの、cip効果等はそのまま使用することができるため、例えば『天眼銃撃 ナディヤ』などのカードを登場させることで爆発的なアドバンテージを稼ぐことが可能です。また『血讐のアリア』など高いパワーを持つユニットを登場させることにより、『不意の衝撃』や『呪術師の謀略』などの、軽量のクイックコマンドを弾きながら次のターンに再度攻撃を仕掛けることも可能です。

アリア+ナディアの黄金コンビ

ダイアナスの効果を生かして盤面に4打点+イシュタルテのような状況を作り出すことによって、一気にライフを詰めることができる点がこのデッキ最大の強みと言えるでしょう。

全体的な特徴をおさらいしたところで、次は黒赤型と一般的な黒青型の相違点について少し解説を加えていきます。

赤型の特徴と黒青型との相違点

黒青型の特徴

まずは、青を採用した形の居城デッキとの相違点を上げるため、参考レシピとしてディバイドバトル ファイナルセッションの決勝トーナメントで優勝を収めたデッキレシピを簡単に見ていきたいと思います(デッキコード:XKnsmusXZo)。

優勝者デッキリスト

ユニットはバスターユニット+エース・観測者のみの採用となっており、『新兵器開発』や『天眼銃撃ナディヤ』といったカードで手札を補充することで、大量のリソースを補給しながら、『不意の衝撃』や『呪われた切札』などのクイックコマンドを駆使して、相手をコントロールする戦術が取れるデッキとなっています。

リソースの獲得手段が多いことから手札の枯渇が少なく、相手の展開してきたカードに対してはクイックの除去を構えることができるため、全体的に小回りの利く器用なデッキとなっているという印象です。

黒赤型の解説


黒赤型のデッキレシピ

動画本編では『アミコミケッカイ』や『宝石魔術』等の『虚を突く一手』と同一の効果を持つカードを使用していますが、本レシピ上では便宜上『虚を突く一手』4枚の採用としております。

一方で、赤を採用した今回私が使用したレシピはユニットの総数を26枚と大量に採用することにより、全体的にユニットでの戦いという点に主眼を置いています。このデッキの特徴点としては【デコイ】の総数が14枚であり、序盤から積極的に相手のライフを削りながら、自分のライフは守るといったプランを取ることが得意なデッキとなっています。

展開しただけでリソース補給になるナディヤのようなカードが少ないため、青型のような安定感や柔軟性は損なわれるものの、特にダイアナスを登場させた返しのターンの隙を、『反骨の闘牛 バハロ』や『旺盛なる猛将 バシランガ』といった【デコイ】を持つカードで埋めることができるのが強みとなります。

『反骨の闘牛 バハロ』+『旺盛なる猛将 バシランガ』

特にこの2枚はもともとバーサークの特性を持つユニットであるため、ダイアナスで出したユニットにデメリットとしてバーサークを付与する効果も特に気にならず、高い打点で攻撃を仕掛けられるというのは非常に魅力に感じます。

また、今回採用している全ての赤のカードの色指定コストが1であるため、色事故のリスクはかなり低くできており、赤の採用枚数自体をコンパクトにすることも可能です。今回は赤のカードを16枚で構成していますが、黒で採用するカードを増やしたいと感じる場合などには、赤の枚数をもう数枚程度減らしてもデッキとして十分に機能すると思います。

一方で、前述したとおりリソース獲得手段がそこまで多くないことから、手札がカツカツになりやすいという明確な弱点があります。そのため、ダイアナス起動時にはリーサルに近い状況まで持っていけるよう、序盤から相手のライフに削りを入れるなど、短期的決戦に持ち込むことを心がけて動くことが理想的な展開と考えられます。

手札の管理は難しいものの、『陸上戦艦 グラドミラル』などのアグロ型のデッキに対する耐性が非常に高く、また基本的な構造としては猟奇と倒錯の居城のギミックをふんだんに使用するため、場持ちの良いイシュタルテ単騎で少しずつ相手の盤面やライフを削りながら戦える点は従来通りの強みとなります。

また、特に中盤以降にダイアナスでバハロが2体並ぶ展開などは驚異的であり、高い壁を築いて相手の攻撃を封じ込める戦略は非常に有効に思います。実際の使用感として、一度デコイのギミックが回り始めれば、攻めながら同時にガードも固めることができるため、不利な状態からの捲りの性能も比較的高いデッキに感じます。

最後に

今回は黒赤型の『猟奇と倒錯の居城』を使用したイシュタルテのデッキの解説となりました。環境上位に君臨するテリトリーなだけあって、ポピュラーな構築でなくとも、十分にスペックの高さを感じるデッキだと思いました。特にダイアナスによる踏み倒しは驚異的であり、ビルディバイドというゲームの中でも屈指のパワーカードであると改めて感じました。

黒赤ということで、現時点でデュアルカラーの登場が確定している色構成になります。そのため、少しずつ今後のカードプールの増加によってアップデートが入るデッキになると思いますが、黒赤型の構築に興味のある方はぜひこのタイプの居城も試してみてはいかがでしょうか。

もし、本記事をお読みいただいた方の中でYouTubeの動画を観ていない方がいらっしゃれば、こちらの対戦動画も合わせてご覧ください。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

次回の更新からビルディバイドも2nd Seasonになると思いますので、引き続きビルディバイドに関する情報や対戦動画を掲載していきたいと思います! YouTubeのチャンネル登録&高評価と本記事へのリアクションをいただけると今後の励みになりますので、是非よろしくお願いいたします!

それでは、また次回の更新をお楽しみに!

Written by チトセ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?