屋根に穴を開ける鬼才建築家ジェフリーバワの自宅Number11を訪れる
愛してやまないバワ建築。バワ建築の中でもマストで訪れてほしいのがバワの自宅Number11。コロンボ市内の住宅地にあります。
入り口は閉まっているので事前に予約をしないと中に入ることができない。
ドアをノックして憧れのバワの自宅に入る。テンションが上がり、写真を撮り続ける。バワ財団のスタッフに「あなたは建築家ですか?」と言われて「バワが大好きな旅行会社です」と答えると少し意外そうな顔をされた。
きっと、明らかに旅行会社には必要ない写真ばかり撮っていたからかもしれない。
押さえておきたいのはやはりこれ、ヘリタンスカンダラマで採用されたふくろうのオブジェ。家具や階段の手すりなどバワファンには「ここは宝物殿か!」と言いたくなるほどお宝が満載です。ルヌガンガと同じく、程度バワのホテルに泊まってからくると見学が数倍楽しくなります。
マニアック向け情報。バワの自宅にあるエレベーターの取っ手。こちらもヘリタンスカンダラマのレストランで採用された鹿の角の形をした取っ手です。Number11とヘリタンスカンダラマでぜひ探してみてください。
Number11で一番見てほしいものは屋根。格子しかない何も防いでいない意味不明な屋根。もはや屋根ともいえる物体でもない。
Number11に入ると家の中に外があります。屋根が格子しかないので雨が家の中に降り注ぐ。そして床に石が敷いてあったり、池になっていて雨を吸収する。屋根に穴を開けた家が自然を受け入れているような印象だ。
バワにとって屋根は自然を遮る邪魔な存在だったのかもしれない。
私は今、建物の中にいるのか、外にいるのか。
常識の境界線が曖昧になって溶けていく心地よい瞬間。
バワの世界にようこそ。
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