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2020年を振り返って(年末のご挨拶にかえて)

あらゆる困難から問いを見定める

 2020年は、年初には想像していなかった形で締めくくる1年となりました。新型感染症の流行は、暮らし方から働き方、稼ぎ方に至るまで、人びとの営みに大きな揺さぶりをかけました。そして、社会の至るところで、危機への対応における硬直さも露呈させました。

 ひとつの立場からだけでは決して見えない様々な困難が、人びと身に降りかかっている中で、皆が均質で平等に痛みを分かち合うという構造は存在しえない。だからこそ、自分が向き合うべき困難を、いかなる視点で見つけ、意味づけていくのか。そうした問いを見定める力が、企業にも、自治体にも、個人にも、強く求められる時代になりました。

未来を創る力を引き出すために

 未来を創る力は、すべての人や組織、地域に宿っています。前進するために補うべきは、アイデアなのか、実践力なのか、マインドなのか。未来を創る事業を生み出したいというお客様に向けて、エイチタスは今年も様々なプログラムを提供し、自走する力を支えてきました。

 今年ご一緒したお客様の多くに共通して感じられたのは、未来を創る事業を生み出すにも、表層的なスキル、ノウハウだけでは、前進がままならないという危機感でした。

 新たな取り組みが強く求められるも、コロナ禍で身動きが取りにくく、必要なリソースも割き難い状況で、なお立ち上がろうとするお客様と、新たな挑戦を多数ご一緒できたのは、エイチタスはもちろんのこと、社会にとっても希望が持てる光明だったのではないかと感じています。

社内の変革から社会の変革へ

 エイチタスでは、社内においても各拠点にて新たな進化にチャレンジしました。

 東京本社では、従来から行っていたリモート体制およびオンライン化のさらなる推進を図り、バックオフィス部門も常駐スタッフをリモート化させ、都内大手のお客様向けのワークショップなどもリモートでのオンライン対応を手がけました。

 仙台支社では東北でのクライアントワークの拡大を進め、福島県主催「ふくしまベンチャーアワード2020」では、東日本大震災から10年を迎えようとしている中、コロナ禍においても多くの起業家の方に、チャレンジの場を拓くことができました。

 高知支社では、去る11月に河野太郎行革担当大臣の視察を迎え、地域の起業家の生の声を伝える場を設けることができました。また、Kochi Startup BASE®も、2年間の活動成果と現状の社会ニーズの変化を踏まえ、リニューアルを敢行中です。

 エイチタスでは、従来からスタッフの多様な働き方を前提とし、リモートワークと複業を許容していたため、これらの変化も比較的スムーズに進められたのではないかと自負しております。

 これら社内の変革も遂げながら、お客様と見出した未来への光の筋を1本でも多く、そしてより強く、明るくするために、来年もあらゆる共創を支えてまいります。

 最後に、今年いただきましたご贔屓に厚く御礼申し上げるとともに、来年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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