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No. 23 夜の帳が降りるころ

沈んでいく夕日が闇に呑まれまいと
震えながら光を放つがごとく
必死で宇宙の波動を聴き
妙なる音を譜面に落とす
その旋律は無色透明な水音のように
聴く者の心に深く沁みわたる

ただひと時
思考をとめて日常を離れ
極上の調べに身を委ねれば
人と自然の調和の裡にて
心の安寧が得られる

夕刻の地平に隠れる日輪が
大きくため息をつき
最期の瞬きを担わんとする
いまこの時
落陽の向かう彼方
宇宙の暗闇に思いを馳せ
光と影に心ちぢれながらも
それでも必ず
明るい日はまたやってくると
落日にしばし別れを告げ
今宵も穏やかに時を過ごそう


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