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ショートストーリー / 詩

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日々の生活の中でのふとした気づきや人の心の襞に触れるような言葉を集めてみました
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記事一覧

水府の珠玉~人魚姫の涙

泡となって消えた人魚姫  美しくも儚い物語 なぜこんなにも心が揺れるの  なぜこんなにも悲…

石井靖子
3か月前
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遠くない未来に

何もかもが新鮮で眩しい 幼少期のきらめく日常が 突如として奪われた 疑問も文句も許されぬ中…

石井靖子
4か月前
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詩|愛を届ける

僕が歌をうたうのは 歌うのが好きだから 僕がダンスするのは 僕が踊りたいから 身体じゅうを…

石井靖子
4か月前
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詩|愛という名の祈り

沈む夕日を見つめるあなたの 整った横顔を盗み見る 茜色の空にかざす美しい指から 光の束が…

石井靖子
4か月前
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短編|クライマックス 終わりの始まり

観覧車の乗るゴンドラが 一番上に位置した てっぺんでしばし静止する 景色一面を抱き 全てを見…

石井靖子
5か月前
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ショートショート| 新芽~鎧を脱ぎ捨てて

親から抱きしめられた記憶がない 大好きだよと言ってもらったこともない 頬と頬が触れ合う温も…

石井靖子
6か月前
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ショートショート「うさぎとクローバー」

 クラスで浮いている私は部活だけが命。朝練はもちろん、早弁して昼休みも自主練習に明け暮れる毎日。だけど、なかなか上達しなかった。  ある日、いっこ上の先輩から一緒に帰ろうって誘われた。飛び上がるほど嬉しかったな。誰かと一緒に帰るなんて久しぶりだった。興奮して一方的にいっぱい話しちゃったけど、何の話をしたんだっけ、忘れちゃった。先輩は優しく何度も頷いてくれてたな。  先輩は何をやっても一番で、学校中の憧れの人だった。凛としてかっこよくて、全てが理想でため息が出た。  先輩は私の

詩|何のために書くのか

知りたいことがある 自分が何者なのか 何を大切にして 誰を守りたいのか 自分の魂が喜ぶのは何…

石井靖子
6か月前
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詩|雨の音楽

雨の降る夜ひとりあるく 傘の中でぱちぱちと 雨音が爆ぜている マンホールからは 東南アジ…

石井靖子
6か月前
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