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【FUEの後頭部の採取に関して②】

前回お話した通り、後頭部や側頭部の不均一あるいは過剰な採取のため、採取部が透けてしまっている症例は少なくありません。

しかしながら、一度の手術で、MAXのグラフトを移植して欲しいという方もおられたり、複数回の手術で後ろが透け始めている患者さんで、「もう後ろが透け始めてきているのでこれ以上採取しない方が良いんじゃないですか?」とお伝えしても、「いや、先生、後ろは全然気にならないからどんどんやっちゃってください!!」という患者さんもいらっしゃったりします。

採取部の透け感の感じ方に関しては、患者さんによって感じ方がかなり異なる印象があります。
つまり、同じ後頭部の状態であっても、AさんとBさんで感じ方が異なり、主観のバラツキが大分あるように感じています。
FUEの手術をされる方には、「あまり髪の毛を短くし過ぎると点状の傷あとが見えてしまいますので、なるべく長めしてくださいね」とお伝えしているのですが、バリバリに短く刈り上げて受診される方が時々いらっしゃいます。そういう患者さんに「後ろの傷あとが見えそう(見えている)になってますが、気になりませんか?」と聞くと、「え?全然気になりませんよ」という答えが返ってくることがしばしばあります。

また、考え方も人によって異なります。
人にバレるなんて以ての外、ちょっとでも透けてバレるのが嫌だ!!と思う方もいらっしゃれば、後ろは傷が見えても全然平気!!とにかく自分が気にしているところ(自分で鏡で見えるところ)が改善すればそれで良い!!という方もいらっしゃいます。

手術は一旦終えてしまうと元には戻せません。
ですので、私は無理をするような手術は基本的にオススメしていません。
しかしながら、患者さんが ”秘めている" そのお気持ちも分からなくもありません。
よっぽどおかしなことになりそうな時は言いますし、「流石にもうこれ以上ダメですよ、やめましょう」と手術をお引き受けしないこともあります。。
その辺りは患者さんとよーーく相談の上、個別に対応しています。

立場によって物の見方は変わるものですし、どの切り口で話をするのかでも変わってきます。
医師の中でも、意見が割れることもあります。絶対的正解のない世界で、患者さんに寄り添いながら「バランス」をとることは本当に難しいなーと、いつも思っています。。

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