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うちの庭を、ちゃんと紹介する

エディンバラにいくつもあるプライベートガーデン(庭)の中では最大の6ヘクタールがうちの庭です。

 . . . と言っても、

シェアハウスならずシェアガーデン。庭をぐるりと取り囲む約90の家とそのご近所がこのプライベートガーデンのオーナーズとなり、うちも一応、その一人、なので、うちの庭、と言っちゃっても嘘にはなりません。

すぐ横は公共の公園ですが、壁で仕切られているので、中を見ることはできませんし、ちゃんと気にしていないと全然気付くことのない秘密のお庭です。

プライベートガーデンの周りはぐるりと隙間なく家々が取り囲んでいるので、道を歩いていても、家は見えるけれども庭は見えない
つまりはこんな感じです
ぐるりと取り囲む家の外、道路から見るとシェアガーデンは見えない
庭の入り口ドア(オーナーしか鍵は持っていない)
一歩中に入ると外からはちょっと想像できないその大きさに驚く、
お庭と言ってもほぼ公園の雰囲気
プールはないけど、テニスコートはあります
いつでもプレイできるけど、次の人が現れたら15分後に交代というルールあり
公園との境目にある壁が庭から見えないように ha-haと呼ばれるランドスケープデザインになっています、つまり人工的に高台(土手?)を作りその向こう側に壁が隠れているのです。
こうすることにより奥の公園の方まで借景が広がり、大きさを感じさせてくれるのだそうです。
常勤の庭師(女性)が一人いて、常時手入れがされています
(会費から支払われる)(会費は年間で525ポンド=10万円ほど)
庭の方から見た外側をぐるりと取り囲む家いえの様子
入り口付近の家はミューズと呼ばれる元馬小屋(. . .とはいえ今は全部改装され、ひとが住んでいます、1階部分は車庫にしている人も多し)
庭は高台になっています
手入れされすぎない、華美すぎない

常勤の庭師が手入れを怠らないし、全てのオーナーが 「自分の庭」の自覚があるので、公共の公園にありがちなゴミのポイ捨ても、犬のふんの出しっぱなしもない、大音響で歌う流しもいないし、人の数も少ないし、なんとも優雅な雰囲気があります。大きな木々を見ながら、ぐるりとお散歩して20分くらいでしょうか、とても気持ちの落ち着くひとときになるのです。

この庭+周りの建物は1840年に William Henry Playfair という建築家によって全てデザインされ建築されています。その頃、都市にもこういうことができる余裕があったのですね。

ちなみにシェアガーデンを取り囲んでいるお家一軒一軒の裏に個人のお庭もちゃんとあり、壁を挟んでシェアガーデンになります。自分のお庭から、シェアガーデンまで出ることもできます。

うちの家は一軒が横4つに分割されているので、庭は一番下(ベースメント)のご家庭に属しているので、うちは個人のお庭は残念ながらありません)。


日本の住宅事情は現在、個人宅、個人の庭ですが

もし昔ながらの長屋が残っていれば、きっとこんな感じだったのだろうと思います。一度は個人の家、個人の庭が普通の流れになりましたが、今後逆戻りして、長屋化、中庭化すると日本はどう変わるだろうか ウマの合わない人同士で喧嘩するというようなマイナスの面があることはあるとはいえ、高齢化社会では助け合い、面倒を見合うというようなプラスの面の方が大きいのではと妄想しています。国境があるから国同士が戦う、フェンスがあるからお隣同士戦う、繋がれているから犬同士吠えあう . . .。

Legend (Twitter (X)より)


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