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帰る場所:刀剣乱舞 本丸BGMアレンジ

※注意※
二次創作です。公式とは一切関係ありません。
歌詞と合わせて個人の思いや妄想を書き記しております。

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【 帰る場所 】

烏が鳴く さあ帰ろうか
夕焼けに伸びる影

此岸を歩き 笑顔を覚えた
貴方の目に映る私を 彼岸の君は知らない

私の頬伝う痛みに まだ慣れないけれど
この胸に宿る温もり 君とお揃いの鼓動

彼岸に渡る 君見送って
一人ぼっち 時は流れて
もう置いていかないで

嗚呼 貴方が教えてくれた 心持つ喜び
泣いて笑い愛し愛され 朽ち果てても守り抜く

君と過ごし生きた時代を 忘れないよ いつの世も
貴方と今生きる時代も 忘れないよ いつの世も

帰る場所がある
黄昏背にして
烏が鳴く さあ帰ろうか
今日も貴方が待ってる

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原曲はゲーム「刀剣乱舞」の本丸(いわゆるホーム)のBGMです。ゆったりとした音楽で、とても好きな曲でしたので今回アレンジさせて頂きました。
大したアレンジはないのですが、歌詞をつけてボーカルアレンジにしてみました。原曲より+2キーで制作しております。

歌詞を考えるのは苦手で、言葉の使い回しも上手じゃなくて大変苦労しました。
それでも、各刀剣男士の忠実を知る度に、「彼らは人の身を持ってどんなことを思うんだろう」「かつての主と今の主とで、どんな思いの違いがあるのだろう」と考えるようになり、それを歌で表せないかなと思うようになりました。

先に述べたように、言葉が上手に使えないので、仏教用語からいくつか借りました。
彼岸:欲や煩悩から解き放たれた涅槃の世界。要するにあの世。
此岸:私たちの住む、欲や煩悩だらけの迷いの世界。要するにこの世。
仏教の世界に触れ、素敵なお話にたくさん出会い、その中で覚えた言葉ですが、意味合いが違っていたらすみません。
涅槃は「ねはん」と読み、如来の死や、悟りを意味する言葉です。煩悩の火を「吹き消す」ということから、煩悩から解き放たれたという意味もあります。

人を殺す道具「刀」である彼らは、主が死んでいく姿を見て、どう思ったんでしょう。又、その当時は自我が無いので何も思わなくとも、人の身を持って心を持った後に主の死を思い返してどんな思いがするんでしょう。
人の身をもらって初めて彼らに「感情」が芽生えると思うのですが、そういう人の生活を全て教えたのが審神者だと思うと、個人的に非常に滾ります。何でこんな辛いことや悲しみを教えてくれたんだと思う反面、人を愛する喜びや命を尊ぶ気持ちを教えてくれたことに感謝する日が来るといいです。

動画説明文にも書きましたが、「君」はかつて刀の身だったときの主です。「貴方」は審神者である今の主です。
『今日も貴方が待ってる』は、本丸に戻ってきた時に、審神者であるプレイヤーの「貴方」が居てくれるという、刀剣男士側から見たメタ発言でもあります。

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投稿は2015年4月。
現在この記事を加筆修正しているのは2021年3月。

6年たった今でも、「本丸に帰ろう」「刀剣たちに会いに行こう」など、たくさんのコメントをいただいています。本当にありがとうございます。

待っているのは、果たして審神者なのか刀剣たちなのか……。

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