いにしえのプログラミング 5 プログラムの名前

(続き)昔、C言語の勉強を始めた時に少し違和感を感じたのです。
私は、COBOLという言語を習得していましたので、
COBOLとC言語を比較して、不思議に思ったのです。
 C言語の入門書には、
以下のようなソースコードが多いでしょう。
#include <stdio.h>
int main() {
     printf("Hello World");
     return 0;
}
 これは、コンピューターのディスプレイに、「Hello World」と表示するプログラムです。
 これを見て、誰でも不思議に思うのは、このプログラムには、名前がないことです。
 プログラミングに慣れてしまった人には、特に不思議に思うことはないでしょうが、一般の人は、不思議に思うでしょう。
「せめて、『HelloWorld』と名前をつければいいのに」と思うでしょう。
 さて、COBOLでは、プログラムの名前を書くことが必須となっています。
「PROGRAM-ID.」というところに、「HelloWorld.」と書く必要があります(名前の場合は、HelloとWorldの間に空白を入れるとエラーになります)。
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. HelloWorld.
PROCEDURE DIVISION.
 DISPLAY 'Hello World'.
 STOP RUN.
 プログラミングをやったことがない人は、
「#include <stdio.h>」や「{」と「}」が気になるでしょうが、
これは、エディターが自動的に入れてくれますので、気にしないでください。重要なのは、「printf("Hello World");」だけです。
 さて、C言語に比べれば、
COBOLは、大文字が気になりますが、中学生英語で理解できます。
(続く)

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