いにしえのプログラミング 4 コンパイル

(続き)実は、コンピューターはプログラミング言語を理解できません。コンピューターが理解できるのは、0と1という二進法だけです。つまり電流がオフの時が0であり、オンの時が1です。しかし、人間が0と1だけでプログラミングするのはつらいので、いろいろなプログラミング言語ができたのです。1980年代は、業務用として、COBOL 、FORTRAN というプログラミング言語がありました。個人用としてはBasic 言語がありました。当時のパソコンはNECのPC9801が全盛の時代でした。Basic 言語は入門者向けの言語と言われました。上達したら、COBOL ということにはならないのでした。COBOL は翻訳コンピューターによって、0と1の機械語に翻訳されましたが、CPUパワーと大きなメモリーが必要でした。当時のパソコンはそんなパワーがありませんでしたのでコンパイルはできなかったのです。そういうわけで、いくら上達してもBasic 言語の人は、ずっとBasic のままでした。Basicは一行ずつ翻訳していくので、CPUパワーは必要なかったのです。そのかわり、大きなプログラムは作れませんでした。私は何度もパソコンでCOBOL が使えたらいいのにと思ったものでした。今はパソコンでもCOBOL が動きますが、今、人気の言語はJavaやPythonでした。(続く)

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