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いにしえのプログラミング 11 古語と古代語

(続き)若者から見れば、C言語も古語に感じるでしょう。COBOLになると「古代語」でしょうか。しかし、「古代語」であっても、求人は多いのです。今も金融機関を中心に広く使われているからです。一方で、COBOLが全盛だった時代は、今の60代や70代だと思いますので、もう引退しているでしょう。しかし、COBOLは引退していないので、技術者の人手不足になっていると思います。だから求人が多いという状況になっています。
 さて、前置きが長くなりました。さっそくCOBOLを見てみましょう。
MOVE 70 TO KOKUGO.
MOVE 80 TO SUGAKU.
MOVE 90 TO EIGO.
COMPUTE GOKEI = KOKUGO + SUGAKU + EIGO.
DISPLAY GOKEI.
 実にわかりやすいと思います。中学校程度の英語がわかれば、COBOLもわかると思います。COBOLの特徴は、大文字を使うことです。慣れないと、見ずらいかもしれません。
 ちなみに、C言語で書くと、どうなるでしょうか。シンプルだけど、ちょっとわかりにくいと思います。
kokugo = 70;
sugaku = 80;
eigo = 90;
gokei = kokugo + sugaku + eigo;
printf("%d",gokei);
 なんとなく記号感が高くなったような気がします。「=」は、等号ではありません。「代入」であるということです。
 これは、COBOLでは、「MOVE 70 TO KOKUGO.」と書きますので、勉強しなくても、「代入」とわかるでしょう。
 私の勝手な思いですが、「COBOLは文系が作った。C言語は理系が作った」と思っています。(続く)

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