STEAMワークショップ:マンガとAI
子供にできないことを大人力で支える
マイクラ、Unityと、すっかり好例になった大型休暇の親子ワークショップ。最近はiPadで絵を描くのに夢中な娘。「何する?」と聞いたところ「マンガを描いてみたい!」との答え。2人とも少年ジャンプのマンガが好きなのでアクションシーンにチャレンジしてみることにしました。
このワークショップは別名「巨人の肩ワークショップ」。子供だけでは難しいことを大人と最新技術の力で支えまくることで子供1人では到達できないところまで行くことを目指しています。イラストの作成は自分でYoutubeで学んでなかなかの腕前になっていたので、子供だけでは難しそうなネーム、そして背景に話題の画像生成AIを使うことでサポートすることにしました。
ネーム〜ラフ
子供の頃からマンガを大量に読み続けてるとはいえ単なるいち読者。父も漫画のネームなんぞ描いた経験はありません。好きな漫画の好きなシーンを参考にそれをベースにネームを作っていきました。巨匠の肩に乗せてもらうスタイルです。
AIで舞台装置を作成
画像生成AIはMidJourneyを使用。Dall-E2、MidJourney、StableDiffusionとさまざまなAI画像生成ツールが昨年でましたがMidJourneyの特徴は技術的な知識がなく気軽に始めれること、コミュニティの創造力が高く良質なサンプルと出会えること、30ドル/月で使いたい放題になる料金プランがあることです。AI画像を生成するには試行錯誤を繰り返すことになるので無限に使えることも重要です。
まず、キャラの登場シーンで高いところにキャラを立たせたいというので、岩場をつくっていきました。AI舞台装置職人です。素材として使いやすい絵柄やリアリティのものが定まるまで、AIに命令するプロンプトの試行錯誤が続きます。
AIで仮想世界のロケハン
良い感じの岩山ができたので、この岩山感をマンガ全体の世界観に使うことにしました。AIの画像生成をバーチャルな世界を気軽にロケハン可能になったと考えると活気的です。キーワード「desert mountai rocks」で大量に画像を生成していきました。砂多め、岩多めなどパラメーターも調整できますし、気に入ったシーンのバリエーションも作ることもできます。これらの画像を元に使えそうな部分を参考にして仕上げていました。
完成
ペン入れ、色付けなど…ここから先は仕事っぽくなりそうなので、ここで完成に!AIという最新ツールを使いながらも技術に溺れず上手くアウトプットを取り入れてアナログ感あふれる良い感じの作品に仕上がりました。
おまけ:AI作画
同じネームを元にAIにフル作画させたらどうなるんだろう?と父が作ってみたのがこちら。ポージングやカメラアングルが今のAIではとても不自由で「ネームありき」でマンガを描くのは大変そうでした。しかし、全く別のアプローチでAIをペンに漫画を作る漫画家がそのうち出てきそうな可能性も感じました。
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