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今更だけど漫画『初恋*れーるとりっぷ』1巻の元ネタを解説するだけ

こんにちは。
今更ながら仙台駅のヨドバシカメラで漫画『初恋*れーるとりっぷ』全3巻を買って読んでみました。

仙台駅のヨドバシカメラでは、漫画『初恋*れーるとりっぷ』専用スポットが用意されています。
なにこれ。

高校生時代、自分も鉄道にドハマりしており、あの頃には一生戻れないなぁとしみじみとしてしまいました。(今でも変わらずドハマりしてるじゃんと言われそうですが…

せっかくなので『初恋*れーるとりっぷ』第1巻で出てきた場所・事柄について少しだけお話しようかなと思います。ストーリーをより深く知るための補足資料として参考まで。

1.『新幹線の旧メロディが出会いだったなぁ』(「めろでぃ*とりっぷ」にて)

あるキャラクターが音鉄にハマってしまったきっかけを作った音楽に関する発言ですが、実際に聞いてみてもらったほうが早いと思うので聞いてみましょう。かつては仙台駅の新幹線ホームでは以下のようなメロディが流れていました。

現在は以下のものに変更されています。

旧発車メロディはかなりゆったりと落ち着いた曲で、ファンの中でかなり人気のある曲でした。「新しい発車メロディに変えないで」みたいな声も結構あったような気がします。

皆さんはどちらが好きですかね。今改めて聞くと新しい曲も悪くないなぁと思っています。

個人的には石巻駅とかがおすすめですかね。そういえば先日、石巻駅のロータリーで発車メロディに気付いた学生2人が「ヤバい、ヤバい」と言いながら急いで石巻駅のホームに向かって走っていくのを見かけました。石巻に住む人々にとっては『日常の音』なんでしょうね。

2.『これは第二広瀬川橋梁だね!昭和の先端土木技術で建てられた橋で土木遺産にも認定されているんだよ。』(「おんせん*とりっぷ」にて)

続いて、仙山線への旅行で登場する第二広瀬川橋梁。1931年に架けられたトレッスル橋のようです。仙山線には古くに造られた土木構造物がそのまま残されています。

ここで言う「土木遺産」とは「土木学会選奨土木遺産」のこと。
歴史的土木構造物の保存に資することを目的として、2000年に認定制度が出来ました。年間20件程度選ばれています。

★土木学会選奨土木遺産についてのご紹介はこちらから(地図付き)

第二広瀬川橋梁は「仙山線鉄道施設群」の一つとして選ばれているようです。面白山トンネルや作並駅・山寺駅にある転車台、変電所などと一緒にセットとして認定されています。
漫画では、作並駅にある「交流電化発祥地記念碑」も登場していますが厳密にはあの記念碑も土木学会選奨土木遺産の一つです。

作並駅にある「交流電化発祥地記念碑」(下に見切れている…)
この当時は土木遺産だって知る由も無かったよよよ…

宮城県の鉄道土木遺産はこれ以外は認定されておらず、山形県にあるJR左沢線 最上川橋梁や岩手県にあるJR釜石線の宮守川橋梁が選ばれているもよう。

3.『今年の夏もコンテストがあるのにゃ!またりっぱな賞をかっさらうのにゃ~!』(「ほしのざ*とりっぷ」にて)

ジオラマ作りが強い『星ノ座学園高校』の生徒が発言した内容。ここで言う「コンテスト」とは「鉄道模型コンテスト」のことでしょう。

毎年夏に東京・新宿住友ビルで開催されるイベントで全国から中学・高校が集まり、リアルな鉄道模型が展示されます。

最近は日テレさんががっつり取材していて、すごいことになっているなぁと思うばかりです。

鉄道の部活というのは基本的に運動部でよくある「競争」というのはほとんど起きないのですが、この模型コンテストだけは唯一の例外。「最優秀賞」「優秀賞」とちゃんと評価が付けられます。

まぁ私はこのコンテストはおろか、鉄道模型を作ったことは無いんですけどね…

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