~国立がん研究センター②~
診察室を出て、すぐに血液検査へ向かいます。
妻は思いがけず、この日入院出来なかった事で予定していた子供達の預け先の方々へ、謝罪の電話を掛けまくっています。
「・・・という事情で入院はなくなりました、今日迎えに行きます。」
「・・・という事情で入院はなくなりました、明日は大丈夫。」
この日に行ったのは
①バイオバンク・プロジェクトの説明
これが一番最初でした。
手術で取った癌細胞を研究の為、研究機関に差し上げる事と、採血も1本(14ml)余分に取っていいですか?という同意書へのサイン。
②血液検査
普通の血液採取でしたが。人生でこんなに痛くない注射は初めてでした。
指ですっと触られただけかと思ったら針が入っていました。
採血して下さったベテラン看護師さんに
「実は私、毎日泣いています。」
と突然、何の脈絡も無い事を言ってしまいました。
(すいません。)
少し驚いた感じでしたが、
『先程の方も同じ事をおっしゃってましたよ。』
と慰められる。
③心電図
④レントゲン
この辺りはもう看護師さんの指示を待たずに自ら脱いだり、着たり、横になったり出来ます。
⑤CT
血液検査の結果(腎臓の数値?)が出るまで2時間程待ちました。
その結果が出た後も、使用するCTが最新の機械らしく
“機械が冷めるまで次が撮れません”
と30分ほど待ちました。
⑥入院の説明
希望する部屋や保証人に書いてもらう用紙などを渡されて、入院中に行う検査の内容の説明がありました。
⑦お会計
⑧処方箋の受取
痛み止めをもらいました。
16時頃すべて終了。
本当に、長い一日でした。
高速で帰ります。
・・・。
今日の早朝、子供達二人を力いっぱい抱きしめ、
本当に止めどなく出てくる涙をこらえながら言ったんです。
「お父さんが次に帰って来る時は完全に元気になった時だよ。〇〇(息子)、それまでお母さんと妹を頼んだぞ。男の子はお前しかいないから。」
息子『そんなに長く掛かるの?』
「色々調べて、あくまで予想だけど。2か月くらいかな。
大丈夫、必ず帰って来るから!! 何も心配するな!!」
息子『2か月か長いね…だからあんなにDVDとか本を持っていくんだね…。
長いけどお父さん、頑張って!!』
つい今日の朝の出来事です。
妻は土曜日・日曜日のいずれか一日しかお見舞いに来れそうにないという事でした。
(子供達もいますし、それに小学生以下の子供は病室での面会禁止でしたので。)
【1週間分の着替え + 次に妻が持って来てくれる1週間分の着替え】
で2週間分の着替えが必要です。
足りないものは購入して用意。
パンツも6枚買いました。
フェイスタオルは12枚買いました。
・・・
子供達を迎えに行き、
息子と顔を合わせた時、
「よっ!!」
って言ったら息子は半笑いでした。
次行くのは1月9日。
今度は間違いなく入院です。
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