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情報の階層構造を意識する

人に何かを伝えるとき、ドキュメントを書くときなんかに、伝えようとしている内容の階層構造を意識して整理することが重要だと、最近改めて思っております。

どういうこと?

端的に言うと、わかりやすく話を伝えるために、内容における項目の分類(=抽象化)と、それぞれに付随する要素の配置を適切に行い、内容全体を整理することだと思っています。

例えば、「hogeとfugaは同じAタイプの具体的な例として括れるよね。でもfooはそれらとは違うBタイプだよね」という場合、マークダウンだと、下記のように表記されます。

・Aタイプ  
  ・hoge
  ・fuga
・Bタイプ
  ・foo

こういった構造に内容全体を落とし込み(実際はもっと大きな枝葉の図になると思いますが)、全体像を把握するという感じでしょうか。

なんでそれが必要なの?

なんでまたそんなこと言い出したかでいうと、弊社RoomClip社内でesa(というドキュメントツール)での情報共有が活発になってきたので、これによる効果を最大化できないかと考えたのが最初のきっかけです。

実際の効果という意味だと、伝える内容の階層構造を意識することで、伝える側、伝えられる側双方にメリットがあると思っています。

1. 伝える側自身の思考が整理される。

抽象的なレイヤーと具体的なレイヤーの違いを意識し、それぞれの関連を適切に記述することで内容の全体像が明らかになり、伝える側自身の思考が整理されるという側面があります。

その結果として、課題に対して適切に向き合えるようになります。例えば何かの施策で失敗したとき、その原因として思いついたもの全てを並列に書いて一つ一つ対処するのではなく、似ているものを適切に分類し、それぞれのパターンに対して適切な対処をしていく、といったことができたり。

あと、そのように整理された結果に基づいて提案を出すこともできるので、話が早くなったりします。

2. 伝えられた方も理解しやすい。

当たり前といえば当たり前ですが、内容が整理されていない状態だと読みづらい、聞いても理解しづらいので、内容を理解するのが大変だったり、間違って解釈されてしまったりすることがあったりします。

どうやってやるか?

そういう整理をするにあたって、どういうことをやるべきかという話ですが、やはりマークダウンで書いてみるのは非常に有効です。

このあたりの方法論については、下記の記事に網羅されてる感があります。話の「つながり」を意識しながら書く、というのはとてもいいですね。

(実際に試してみたい場合は、「マークダウン エディタ」とかでググってみるといいかもしれません。何らかメモ帳代わりのエディタが見つかるはず)

というのがありつつ、以降では、上記には書かれてないけれど、普段気をつけていることを2点書いてみます。

1. インデント(=入れ子)をあまり深くしすぎない。

入れ子が深くなりすぎると、読む側は読みづらいし、書く側も適切に整理ができていない可能性があります。なので、できれば「・」の3階層目くらいまでにするのがいいんではないかと思います。

・例えば  
  ・こんなに    
    ・深く      
      ・なると        
        ・読みづらく          
          ・なってきます。

このあたりは、「リーダブルコード」という本で、「コード上のネスト(=入れ子の階層)を浅くせよ」って口すっぱく言ってたのと通じる部分がある気がしています(マークダウンとコードだとまた違う部分もあるかと思いますが)

(超余談というかただのつぶやきですが、プログラミングにおける設計やら何やらは構造化の最たるものなんでは、と思ったりしてます)

2. 一つの階層の入れ子の数が多くなりすぎないようにする

一つの項目に付随する要素が5個を超えたあたりになると、数が多すぎる問題で、あまりうまく事例の分類ができていなかったりすることが多いように思います。

・Aタイプ  
 ・あ  
 ・い  
 ・う  
 ・え  
 ・お  
 ・か  
 ・き  
 ・く  
 ・ …

もちろん、パターンを可能な限り多く挙げた方がいい場面もあるのですが、それでも事例や要素を闇雲にたくさん挙げればいいというわけではなく、適切なものを必要な分だけ書くのがいいんではないかと。

まとめ

以上、人に何かを伝えるときやドキュメントを書くときなんかに、伝えようとしている内容の階層構造を意識して整理することが重要なんではという話でした。

関連することで、また何か思いついたら書き足すなり書き直すなりしていきたいと思います。

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