ダイヤモンド
私には、一緒に思考の深淵に飛び込んでくれる
かけがえのない友人が数人いる。
他の人には「そんなこと考えたことないですし、考えようとも思いません」と言われるようなことに付き添ってくれる人達。
ソウルメイトというものがあるとすれば、
きっとこの人達とはそうなのだろうと
心の奥底で確信している。
私にとってのソウルメイトのひとり
Mに言われた『ひなこと話していると自分はダイヤモンドなのだと思えてくる』
その言葉が忘れられない。
Mとは大学のゼミで仲良くなった。
お互いの考えていることを話すうちに、
なんだかふたりで冒険に出ているような気分になる。
彼女と私は思考の傾向が似ているし、
思考の深淵に潜っていくことに対する躊躇がない。そんな2人が一緒に会話すると、自分だけでは辿り着けない、深い深い奥まで潜れてしまうのだ。
1人だと、それが怖い。
私の頭がおかしくなったのかと錯覚するし、
孤独に襲われる。
だけど、Mがいると、安心して考えられるのだ。そしてその結果、2人で真理のようなものに
到達する感覚を得る。
この感覚こそ、わたしがきっとこの人はソウルメイトのうちのひとりなのだと気づくサインなのだ。
相手の魅力を自分が引き出していて
自分の魅力も相手が引き出している。
お互いが引き出された時に、
お互いにアハ体験を伴う。
気づきとも、創造とも言えるような
新しいものがお互いの循環の中で生み出される
ドラマチックに表現してしまったけど、
まさにそういう感じ。
そんなMからの『ひなこと話していると自分はダイヤモンドなのだと思う』という言葉は、なんて言えばいいのか分からないほど嬉しい。
なんとも言えない高揚を
自分だけが感じていたわけではなかった。
お互いにお互いの輝きを知っている証。
嬉しすぎる言葉。
そんな最高の賛美を発することができるのは、
Mがダイヤモンドだからなのだけど
書いていて涙が出る。
そんな存在が私の人生にいることが。
もし、自分の生に意味を見出そうとするならば、
紛れもなく、こういう瞬間にある。
おしまい。
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