2022年12月鳥取TMC例会スピーチの反省

多分1年半ぶりくらいにTMC例会でスピーチをしました(;^_^A
こんなにご無沙汰したことはこれまで無かったですが、妊娠・出産等いろいろあったので仕方ありません。これから頑張っていきます。

さて、2022年12月例会のスピーチタイトルはMidnight Runner's High(真夜中のランナーズハイ)というタイトルでスピーチをさせていただきました。

私事ですが、2022年7月に子供を出産しましたが、これが非常に大変なお産になってしまいました。全部をお伝えしようとすると半日くらいかかってしまいますので、とりあえず出産前夜のことだけを7分のスピーチにしました。なお、PathwaysのプロジェクトはFocus on the positiveでした。

スピーチの概略
メインメッセージ:どんな経験が人生で役に立つかはわからない。意外な経験が、ネガティブな感情からポジティブへ切り替えるのに役に立つかもしれない。

10年以上前からマラソンが趣味の私。それでも、走り始めはやっぱりつらいし、息も上がるし、大変なんですよね。ところが、30分も走り続けていると、不思議なことに「永遠に走れそうな気がする」という妙な感覚が湧いてきます。これを俗にランナーズハイと言います。
そんな趣味のマラソンも辞めなければならなくなりました。理由は妊娠です。経過は順調でしたが、出産予定日まであと1か月半となった7月中旬に、急に体調不良で入院。「妊娠高血圧腎症」と診断され、それも検査の数値がかなり悪く重症。その際に投与された薬の副作用がきつく、ベッドで寝ているのに息切れ・動悸がする上、精神的にも不安なまま夜を迎えてしまいます。ところが、「なんかこの動悸、マラソンっぽいな」と思った途端、ランナーズハイのような感覚がやってきて、不安は過ぎ去り「もうこのままずっと起きていられるかも!」とテンションMAXなまま朝を迎えることになりました。ランナーズハイの感覚が、出産前夜で役に立つとは・・・。
ちなみにその朝に大病院へ転院となり、転院した当日夕方に緊急帝王切開で出産となりました。(おまけにコロナも陽性。産後子供とも1か月ほど会えず、自分も血圧が高い等体調がしばらく悪かったです。おかげさまで半年経った今は母子とも元気に過ごしています。)

悩んだ点
・どの情報を入れて、どの情報を省くか
 概略は簡潔に書きましたが、いろんな人に助けてもらったり励ましてもらったり、他にも様々な出来事が短期間のうちにたくさん生じた・・・というのが主観的な認識ですが、これをそのまま伝えると長すぎるし何が要点だかわからなくなる。だからといって、省く情報を間違えると話が理解できないかもしれない。妊娠高血圧腎症preeclampsiaという単語を入れるかどうか、どの程度説明するか、医学用語のオンパレードになるとオーディエンスがついていけないかもしれない。

良かった点
・適切な情報量の原稿にまとめられた。
 妊娠高血圧腎症preeclampsiaは結果的に入れることにしましたが、単語としては1回だけ。病名よりも血圧blood pressure, 動悸heart beatなどの単語で症状を説明するようにしました。
 また、ランナーズハイの説明と、入院中の夜中に息切れした経験では、説明文の繰り返しになるように構成することで、短いフレーズでも内容をキャッチしやすいように工夫しました。
 コロナ陽性だったこと、産後1か月程度子供と会えなかったことなどは、ランナーズハイのことと関係ないと考え、スピーチで言及しませんでした。

反省点
・デリバリー
 医師が病状を説明するシーンで、もう少しボーカルバラエティがあったほうがよかったとのご指摘いただきましたが、その通りだと思います。声でメリハリがつくと尚良しでした。
・息切れ
 人前でわざと息切れをするデリバリーは、自宅で練習した際には何の問題もありませんでしたが、本番では本当に酸欠になりかけて頭がくらくらしました(笑)「臨場感があった」というお声もありましたが、ぶっ倒れたら笑えませんので、あれは再考の余地ありでした。

スピーチで使った単語とフレーズ
be of benefit to  ~に有益となる
blood pressure 血圧
heart beat 動悸
nothing out of ordinary 異常なし
swelling むくみ
preeclampsia 妊娠高血圧腎症
high levels of protein in urine 尿蛋白高値
detailed examination 精密検査
severe 重症
urgent treatment 緊急処置・治療
run through one's head 頭をよぎる
side effect 副作用
break through the finishing tape フィニッシュテープを切る

雑感
0歳児を育児しながらスピーチを作って練習すること
 そんなに簡単なことではないです(笑) 原稿はかなり早い段階(9月下旬頃)から作り始めて、1か月前(11月初旬)には完成させて、1か月つかってメモライズとデリバリー練習をしました。10月は旦那も一か月間育休を取得してくれていたので、比較的余裕があったのも、原稿完成が早くできた要因の一つです。11月にはワンオペ育児になっていたので、とりあえずスピーチを録音して、家事をしながら何度もオーバーラッピングを繰り返して練習しました。子供も夜まとめて寝てくれる上、まだ11月は寝っ転がっているだけでしたが、11月末には寝返りできるようになってますます目が離せなくなり、12月に入ってからは抱っこしながらスピーチ練習していました。もちろん、育児しながらスピーチ練習したことありませんから、すべてが試行錯誤です。
 実際にやり終えて、感想としては
・できないことはない。やればできる。できないと嘆くよりできる方法を考えるマインドセットで挑む。
・子供の状況は刻一刻と変わるので、先月までできた練習が今月もできるとは限らないし、先月には不可能だった練習が今月はできるかもしれない。
・早い段階から準備するに越したことはない
・旦那の協力を仰ぐ(旦那はNon-Toastmasterだが、活動の趣旨を理解し、必要に応じて育児や練習に協力してもらう)
・スマホのツールを駆使する(ボイスレコーダー、タイマー、原稿修正など片手でやろうと思えばできる)
実際、これを書いている2月現在、子供は生後6か月で、離乳食も始まり、ズリハイとはいかないものの、尺取虫のような動きで結構あちこち移動するようになってきているので、11月の頃よりは目が離せなくなったのは事実です。だっこやおんぶも、重くなったので負担増でしょう。が、以前よりも昼寝や食事のタイミングが固定されてきているので、練習できそうな時間の見通しは格段につくようになりました。何より、スピーチをすると子供がいろいろな表情でわたしを見てくれるので、それがかなり楽しいですね。今しかこんな練習はできないでしょう。


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