読了:急成長を導くマネージャーの型  ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン”なマネジメント

読了:急成長を導くマネージャーの型  ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン”なマネジメント
長村 禎庸 (著)

【概要】
マネジメントは経験でもセンスでもない、フレームワークを実行するのみ

数字の話ばかりで、仲間も自分も疲弊させてしまう。メンバーを犠牲にして残した成果は、持続性のない、偽物ではないか?

数々の失敗から学び、小さなベンチャー企業を上場まで導いたプロフェッショナルマネージャーのノウハウを一挙公開。

<こんな人におすすめ>
・急成長を指向する組織(ベンチャー/スタートアップ、新規事業)のマネージャー/経営者

【所感】
非常に良書。学びが多い。
まず、
「マネジメントは経験でもセンスでもない、フレームワークを実行するのみ」
で始まり、「ひな形に沿ってやればいいのか」と思わせつつ、最終的に言っているのが
「メンバーの本質的な成長・成功にコミットできない人はマネージャーに向いていない」と考え方、姿勢を正される。

本質的な成果を求めるには【目の前のメンバーに執着しろ】と言います。
成果を作るのはマネージャーではなく、メンバーですそのメンバーを大事にする、そのメンバーの本質的な成功・成長にコミットする、まずはそこ。そこだけ見て仕事をしてみなさい。
それがない状態では、何をしようが本質的な成果なんか残るわけないでしょ。

マネージャーの仕事は「経営」からオーダーされた成果を残すこと
それは次の3つ
・人的資産を維持・活用する
・人を育てる
・会社の中でチームを機能させる

それにはまず、メンバーの現状、Wil(やりたいこと)Can(できること)を把握することから始める。
willはメンバーのアサインメント・動機づけに役立つ
CANはメンバーのアサインメント・能力開発に役立つ
また、これを聞くことはメンバーの信頼を早期に得ることに繋がる。
⇒「真剣に自分のことを考えてくれそうだな」という印象が得られる。

ただし、会社はメンバーのwillを叶える場所ではないという前提を理解してもらったうえで、寄り添うことが大事。
メンバーのwillはコントロールできないがwillの背景からであればアプローチしやすい

メンバーから信頼されるマネージャーになるために大事な3つのこと
1、全身全霊、全人格を以て相手の話を聞く。
2、惜しみなく与える。
3、敬意を持つ。

本書を読んで、やはり「GOAL設定」が一番大事だと感じた。
どういう価値観で何を目指すのかをともに握ることが第一歩。

あと、「アトラクト」という意味にについて
アトラクトとは、候補者を魅力づけし、最終的に内定を承諾してもらう、「口説く」という行為を指すそうです。
アトラクティングはただ、求職者を送客すれば良いわけではない。

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