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ピリオダイゼーション②~全体像~

皆さんこんにちは
ジムトレーニング担当の鈴木です

前回は、ピリオダイゼーションという年単位のトレーニング計画があり、目標に向けてスポーツフォームを形成していくことが大切で、それは周期がある、という話でした。その周期は3つでしたね。

形成⇒維持⇒消失

この周期が必ず訪れること、パフォーマンスを常に保つことはできず、消失も次のステージに向かうために必要な周期であること、がポイントでした。

それでは、それぞれの時期をどのように過ごしていくのか見ていきたいのですが、まずは、ピリオダイゼーションの全体像を見ていきましょう。

まずは、このnoteの一番上の写真をご覧ください。

これはピリオダイゼーションの大枠イメージとなります。
ここでは形成、維持、消失のサイクルが1回だけですが、実際にはこれが数年単位であるわけです。

スポーツフォームの段階」では、形成・維持消失の各段階を表しています。「トレーニング期分け」では、それぞれの形成、維持、消失の各段階が、準備期、試合期、移行期というように、どのような時期なのかを示しています。

形成段階である準備期では、心身の土台作りや課題の改善・改良をしていきます。その為、必然的にこの時期がトレーニングの量としては最も多くなります。試合に近いトレーニングは非常に少なくなります。

次に、維持段階である試合期です。試合期では、準備期での形成されたスポーツフォームを維持、もしくは調整していき、試合で最高のパフォーマンスを発揮する状態です。
ここでポイントなのが、試合があるから、もしくはシーズンインしているから試合期、ということではありません。つまり、試合が始まってもまだスポーツフォームが整っていない、もしくは形成していない場合、準備期と言えます。
シーズンのスケジュールというカレンダーのようなものでなく、あくまで選手の状態を示すものなので、今の状態がどうなのかという考え方が必要です。

消失段階にあたる移行期では、次に向けて新たに土台を作る為に一度スポーツフォームを崩す時期になります。
長く同じような刺激のトレーニングが続くと、オーバートレーニングに陥り、適応能力も低下していきます。
ここでは、適宜休息もいれながら、長く続けてきたトレーニングとは違った刺激の運動様式で適応能力を取り戻すことが目的になります。
よくアスリートが、オフシーズンと言うのを聞くことがあるのではないでしょうか?
詳細はまだ後日お伝えしたいと思いますが、この時期はいわゆるオフシーズンにあたると考えるとイメージしやすいかもしれません。

つづく  鈴木秀紀


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