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筋肉の予備緊張

皆さんこんにちは。
ジムトレーニング担当の鈴木です。

タイトルにある「予備緊張」という言葉ですが、あまり聞きなれないかもしれません。最近、インスタグラムのコメントでも少しお伝えさせて頂いた機会がありましたので、本日はこの予備緊張について、皆さんにも簡単にお伝えしたいと思います。
歩く、走る、ジャンプなどをする際、脚や体に力を入れて(筋肉が収縮して)これらの動作を行うことが出来ています。これは言うまでもなく当然のことですね。もちろん、脚が地面につく瞬間に力が入るのは皆さん感じることで意図的にそれを行っています。
しかし、実際には脚がついてから力が入っているのではなく、脚がつく直前にはすでに筋肉の収縮は始まっています。これが予備緊張です。特に、スプリントやジャンプ、ランニングでは一瞬で地面反力を得る必要があるので、地面に足がついてから筋肉が収縮するのでは遅すぎるのです。アンクルホップやジャンプ系のトレーニングでは、このような機能も高めている意味合いもあります。空中次の動作の準備が始まるわけです。スプリントで言うと、浮足がサイクリング動作をしているその過程で、足が地面につくまでに様々な部位で予備緊張が段階的に起きています。

これは、何もスプリントやジャンプの時だけではありません。日常生活で何気なく歩いている時も、私たちは無意識に地面がまっすぐであることを目で見て、それに対しに足のつくタイミングを予測し、筋肉の収縮のタイミングをとっているわけです。歩く時も、脚がつく直前に予備緊張が起こっており、地面に足をついて体を進める準備をしているということです。
日常生活で、この予備緊張に関連したことで、おそらく皆さんも一度は体験したことがあると思われる事象があります。階段を下っている際に下を見ずに降りていて、一段あると思ったら段がもうなく、カクっと足を踏み外してバランスを崩してしまった経験はあるのではないでしょうか?これは、階段がもう一段あると予想して予備緊張や筋の収縮が起こっているので、段がなかったことで収縮のタイミングがずれてバランスを崩しているということです。足がついてから筋の収縮が起きるというのであれば、このような現象は起こらないと考えられます

スプリント能力が高い選手はこの能力が高い選手が多い傾向はあります。ジャンプやホップ、バウンディング等がしっかりできることはこの能力が高まってくることとも言えます。
ジャンプ系のトレーニングの際にはこの機能を高めているという意識と、走りにも直結しやすい機能であることを少し覚えて頂けるとトレーニングの質の向上に繋がります。

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