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パフォーマンス構造

皆さん、こんにちは。
ジムトレーニング担当の鈴木です。

今回から、スポーツでのパフォーマンスの構造について考えてみましょう。
パフォーマンスの構造を成しているのは、「身体形態」「体力」「運動能力」「スポーツスキルの4つの領域が影響しあって形成されます。もちろん、天候や試合会場、対戦相手等もありますが、今回はこれら外部因子を省き、上記4つの内部因子で考えていきます。

今回は、まず4つの領域が何を示しているのか整理しましょう。

■身体形態
これは体型(身長、骨格、体重)を示すものです。体系ですべてが決まることはありませんが、身体形態はパフォーマンス構造に非常に大きな影響を及ぼします。スポーツやポジションによっては、ここで線引きされることは現実的によくあることですし、受け入れなければならない瞬間もあることでしょう。しかし、線引きの為の判断材料という意味だけでなく、身体形態によって体力や運動能力をどう養成し、どうパフォーマンスを構築していくか、を考える大きなポイントとなるのです。

■体力
皆さんは体力と聞くと「持久力がある」というイメージを持たれるのではないでしょうか。ここで示す体力とは、基礎的な運動要因です。言い換えると、体力は運動をするための材料という表現だとイメージがつきやすいかもしれません。つまり、筋力も体力です。柔軟性、瞬発力、俊敏性、といった運動するための基礎となる要因を全て体力、と言うことができます。もちろん持久力も体力の一部です。

■運動能力
体力と運動能力が混同してしまう方もいるかもしれませんが、これを機に整理してみましょう。上記で、運動するための材料が体力、と記しました。運動能力はその材料を組み合わせ調整して行われる基本的運動能力となります。つまり、走る、跳ぶ、投げる、打つ、押す、蹴る・・・といった、スポーツをする際に必要となる具体的な運動が運動能力です。

■スポーツスキル
これは皆さんお分かりだと思います。スポーツにおける技能/スキルになります。野球やテニスなどのボールの打ち方、バスケやラグビーでのボールの捕り方、といったように、運動能力の言い方としては同じ「打つ」「捕る」でもスポーツによって動きは異なります。また、サッカーの蹴る動きは他のスポーツではなかなか見られない、サッカー独特のスキルです。

各領域を簡単に整理してみました。
基本的な考え方として、「身体形態」は「体力」に影響を及ぼし、「体力」は「運動能力」に影響を及ぼし、さらに「運動能力」は「スポーツスキル」に影響を及ぼします。また、相互に影響を及ぼしあっているとも考えられます。

次回は、4つの領域がどのように影響を及ぼしてパフォーマンスが構築されているのかお伝えしたいと思います。

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