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パグ顔の人はパグを好む!?似た対象を好む「アソータティブ・メイティング」とは?

先日、「自分の親と似たパートナーを無意識に選ぶ人の心理」について書きました。

今回は「親ではなく自分の影を、無意識に相手の中から探す心理」に関するお話です。

ドラえもんで『正直太郎』という話があります。

正直太郎という人形を持つと、正直に今、思っていること、考えていることを何でも口にしてしまいます。

ドラえもんとのび太が道を歩いていると、向かいからブルドッグを散歩させているご婦人が現れます。

こちらのご婦人、顔がブルドッグにそっくり。

正直太郎を胸元に抱えていたドラえもんは「そっくり!親子じゃないかしら」と口にしてしまい、ご婦人とブルドッグにこっぴどく怒られる…というくだりがありました。

感性の鋭い漫画家さんは、物事の本質を捉える力が優秀。

藤子F不二雄先生は「ブルドッグに似た顔の人は無意識にブルドッグを飼いたがる」という心理を見抜いておられたのでしょう。

背景を想像すると、こちらのご婦人がペットショップに行った際に、色々な選択肢があったはずです。

「柴犬、ポメラニアン、ゴールデンレトリバー、ブルドッグ、みんなかわいいけど、どうしようかしらね」
「決めたわ。わたしこの子にする!」

と選び抜いたのが、ブルドッグだったに違いありません。

パグっぽい人はパグを飼いたがる、チワワっぽい人はチワワを飼いたがるみたいな視点で、街行く「犬連れ散歩人」を観察するのも面白そうですね。

似た者同士が惹かれ合うこと。 顔立ちや考え方、身体的特徴や能力などが自分と似ている人と心が惹かれ合う現象を、アソータティブメイティングと呼びます。

外見だけでなく、価値観などが似ている相手を好むのがアソータティブメイティング

うちの両親を見ても、
・本好き
・文系
・お酒好き

みたいな共通点が多いですし、顔や雰囲気もなんとなく似てますね。

前に友人の男性がある女性と交際した直後「最近、付き合い出した彼女なんだ」と僕に紹介してくれました。

そのとき失礼ながら「あっ、これは長続きしないぞ」と感じたんです。

その友人は「アナウンサーみたいに才色兼備の女性が好み」と常々、口にしており、ようやく高学歴の美女とマッチングアプリで知り合ったそうです。

でもぱっと見たとき、雰囲気があまりにもかけ離れており、違和感しかなかったんですね。

友人はどちらかというと、のほほんとした親しみやすい良い奴って感じで、女性の方は意識高い系のツンツン女子。お嬢様っぽく、バレリーナのように自己愛と自尊過剰が激高の印象でした。

で、どうなったかといえば、その友人の恋は2週間ほどで終幕。

別れた彼は「正直、全然合わなかった。一緒にいて、しんどいたけだった…」と、こぼしていました。

憧れる対象と、ずっと仲良くやっていけるパートナーってまた別なんだと思います。

ちなみに亡くなった野村監督とサッチーの顔も酷似していますね。

ノムさんは、サッチーと結婚する前に、一度結婚されており南海電鉄の美人令嬢との結婚は、長続きしませんでした。

世間から「毒婦」「悪妻」と言われたサッチーでしたが、ノムさんからすれば「ええい黙れ! わしにはサッチーが一番合うんじゃい」という感じだったはず。

あまりにも共通項がなさすぎると、夫婦は長続きしづらいのかもしれません。

うちも結婚して、そこそこ長くなっていますが、
・酒好き
・肉好き
・お笑い好き

などの共通点があるから、仲たがいせず平穏にやれているのかもしれません(酒と肉🍖とお笑いって、なんだかね~…笑)。

どこか人見知りがちだったり、遠慮しいなところも似てますね。

英語の格言に「Beauty is in the eye of the beholder.(美は見る人の目の中にある)」というものがあります。

好みというのは人それぞれ。「自分自身の要素を相手に投影して好きになる」ということも、しばしばあるようですね。

ちなみに赤西仁さん、黒木メイサさんのおふたりもそっくり。

ご夫婦で顔の半分ずつを合成した写真をInstagramで公開されていますが、顔の作りがびっくりするほどよく似ているのがわかります。

美しさを同じく相手の美しさの中に見出したのかも?(興味をお持ちの方は、「赤西仁  黒木めいさ  合成写真」で検索してみてくださいね)。

みなさんも「パートナーとの共通点が結構あるぞ(もしくは全然違うぞ…)」という方がおられたら、コメント欄で教えていただけると嬉しいです!

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