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入社2ヶ月で会社休んだら、明日がとっても怖くなった話。

入社1年目の6月、初めて会社を休んだ

その日は朝から、何故か涙が出る日だった。

HSPの私は、周りの気持ちは嫌でも察知するのに
自分の気持ちには鈍感だったりする。

知らず知らずのうちに溜まったストレスが、
たまーにこうやって表に出てくることがある。

体が動かないほどしんどいわけではない、
だけど、何故か涙が出てくる。

勝手に涙が出てくる時は、
体と心がSOSのサインを出している時だ。

それは経験上よくわかっていることなのだけど、
なんせ入社2ヶ月。
有給もまだ取れない。

責任感と完璧主義と、気にしいな性格が
複雑に絡み合って、
みんなが私の頭の中で

【会社に行かなきゃ】

と言った。

自分の気持ちとよく向き合えないまま、
無理やり涙を拭いて会社に向かった。


知らず知らずにストレスは溜まるもの

そんなこんなで出社したはいいものの、
頭がぼーっとして、全く集中できない。

それもそのはず、心の無理のせいで、
体にまでガタがきているのだ。

会社は嫌いじゃない。
みんないい人だし、仕事も楽しい。

だけど、人と働いている以上、
やっぱり知らず知らずにストレスは溜まるもの。

午前に今日やるべき仕事をなんとか片付けると、
どっと疲れて、倦怠感と熱っぽさに襲われる。

【あぁ、やっぱりだめだ。】


そう思った私は、上司に許可をもらって
早退することにした。

体調が優れないとだけ伝えた。

心がしんどいことなんて、
もちろん言えるはずもなかった。


急に明日が怖くなって、涙が溢れた夜

その夜、少し早めに眠りにつこうとしていたら、
なんだか涙が溢れてきた。

理由を言語化するのは難しいのだけど、
あえて言葉にするなら。

【明日がこわい】


職場に迷惑かけて、
無能だと思われないだろうか?

体が弱いと思われて、
仕事をもらえなくなるんじゃないか?

なにより、自分のこんな状態が、
ずっと続いちゃうんじゃないか…?


そんな不安が延々と頭の中を巡り、
言いようもない不安に襲われた。



実は、私、ちょっと進化していた。

「明日がこわい」

そうぽつりと呟きながら、
ぽろぽろと涙を流す私を見て、
パートナーがこんな言葉をかけてくれた。

あめりちゃん、ずいぶん頑張ってるよ。
だって2ヶ月以上、一度も会社休まなかったんだよ?
考えてごらんよ、学生時代はさ、
ほら、もっとお休みすること多かったでしょ?


【た…たしかに。】

人間はもともと、ネガティヴなことに
目が向きやすい生き物らしい。

HSPの気質が重なれば、もっとそうだろう。
私は、人より些細なことで落ち込みやすい。

だから、自分が成長してるなんて、
考えもしなかった。

だけど、もしかして、知らず知らずのうちに、
私、「進化」してた…?

他の人にとってはほんの些細な、「進化」。

でも、その「プチ進化」に気づけたことが、
私にとってはとてつもない衝撃だった。

あなたがちょっぴり失敗しても、
世界はちっとも変わらず回り続ける


イヤな気持ちでいっぱいになっている時。
例えば何かに失敗したり、挫折したり、
落ち込んだりして、自分のことがイヤになりそうな時。

どうしても、目の前のことばかり気にして、
マイナスなことにばかり目が向いてしまう。

だけど、少し遠くから見てみると、
実はちょっぴりイイこともあったりする。

それは例えば、
失敗から学ぶ教訓だったり、
挫折したことで向き不向きがわかったり、
落ち込んだ時側にいてくれる人の存在だったり、
そして自分の「プチ進化」だったりする。

それに気づけるだけで、
気持ちがちょっぴり軽くなったりする。


最後に、パートナーからもらった言葉を、
もう一つ。

例えばあめりちゃんがちょっとお仕事お休みしてもさ、人生終わるわけじゃないからさ。
大丈夫だよ、なんとかなる。
だから一緒に頑張ろう?

私が落ち込んでいると、
よく彼がかけてくれる言葉だ。

そんなこと頭ではわかってるよ!
だけど不安なのよ!!

と思ってしまう時もあるのだけど。笑

でも、冷静になって考えると、
いつも、その通りだなぁと思う。


私がちょっぴり失敗しても、
世界はちっとも変わらず回り続けるのだ。

これは、私がちっぽけで非力、というわけでも、
気に留められない存在、というわけでもなくて。

ただ、自分が思い悩んでいることは、
意外と世界から見たらちっぽけなことだったりする、ということ。

たしかに、体調不良でお休みして、
即刻クビになって、路頭に迷って人生終わる、
…なんてことはほぼない。


意外と、なんとかなる。

だからもし、あなたが何かに落ち込んで、

「あぁ、明日が来るの、こわいなぁ…」

と思ったりすることがあれば、


実は自分が思うより、
ずっと頑張っていることを認めてほしい。

1ミリでも進化していたら、
そんな自分を褒めてあげて欲しい。


小さな変化に気づけることも、
HSPの素晴らしいところのひとつだから。


無理せず、ゆるりと行こう。

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