夫婦とは
「もう~勘弁してよ!」 夫の口癖である。
今朝も、その口癖が出た。
「うぇ!なんかぬるっとしたものを踏んだ!もう~勘弁してくれよ~」
ごはんをよそうときにごはん粒が落ちていて、夫が踏んでしまったのだ。
落ちてしまっていたものに気がつかず、踏んでしまうことなんて日常では、いくらでもありえることじゃないか。
いつもならさっと見すごすことなのに、今朝のわたしはイライラしていて、「ごはんが落ちることなんて、いくらでもある。そんなのにいちいちケチつけることないじゃん!落ちたことぐらいで!」と言い返してしまった。
夫も「そんなことでイライラすることなじゃないか!」と捨て台詞。
夫婦とは、とてもめんどくさい存在である。
性格の不一致が、離婚の理由の第一位なのも納得である。
(厚生労働省が公表している令和三年のデータでも、男女ともに離婚の理由第一位は性格の不一致)
もともと価値観がちがう人間同士がいっしょに住んでいるのだから、合うことの方が少ない。アラフィフにもなるとお互い自我が強くて、じぶんのやり方を曲げられない。
歯ブラシの置き方、ごはんの食べ方、お風呂の入り方など日常のささいなことにはじまり、すべてがじぶんのやり方とちがう。
人間関係をスムーズにするには、
「自分と価値観が合わない人とは距離を置きましょう」というけれど、夫婦にはそのルールは当てはまらない。
夫婦間では、相手のすることをスルーする技術が必要だと思う。
『見ざる聞かざる言わざる』で、ちょうどいいのなかもしれない。
男性と女性ではコミュニケーションの仕方がまったくちがうから。
「”相手への基準値を下げる” これがいちばん大切ですよ」とメンターに教えていただいた。
そうそう。やってくれてあたりまえ、そうするはず、など相手に期待しすぎるのをやめるのではなく、下げる。
ちがいを知って、受けとめて、信頼する。
言うは易し。実際はなかなかむずかしいけれど、意識するだけでもよい方向にむかっていけそうだ。
「相手への基準値を下げる」意識していきましょうかねぇ。
今日もありがとう。よい一日を☆