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学生・社会人プロレス応援 リレー連載 さくら(第3回)

 長かったコロナ禍も収束?しつつあり、学生・社会人プロレス業界は厳しい冬をなんとか乗り越えたと言えます。そこで本連載では「学生・社会人プロレスを見たことがない」という方向けに、実際に学生・社会人プロレスをやっている(いた)選手やスタッフの方からメッセージを寄せてもらいました。

↓こんなことを聞いてみました。
①簡単な略歴
②プロレスに関する思い出に残る試合・エピソードなど
③自身が思う学生・社会人プロレスの魅力や面白さ
④プロレスをやっていて良かった点
⑤読者へのメッセージ

ーーーーーーー以下本文ーーーーーーー

さくら

①略歴

 2009年UWF関東学生プロレス連盟に入団。当初はマネージャーとして、いつの間にかレフェリーとしても活動し2013年に学生プロレスを引退。引退後はごくたま〜に、東京で行われている社会人プロレス興行・ギャル男くん興行のレフェリーとして活動中。

②プロレスに関する思い出に残る試合・エピソードなど

 自分の引退試合が印象に残っています。引退試合は同期3人による3WAYマッチで私がレフェリーという対戦カードでしたが、前日にその内の1人が怪我をしてしまい急遽シングルマッチに変更…。当時は「なんで怪我しちゃうの!」と思っていましたが、今ではそれも良い思い出です。

 この試合で、なにかあった時のために密かに練習していたプロレス技『チェリーキラー』(コルバタ)を出したのですが、だれかがいつの間にか命名してくれていた『チェリーキラー』という技名をとても気に入っています。

 そして、まさかマネージャーの自分に引退試合があるなんて思ってもみなかったので、すごくハッピーな思い出に残る試合です。

当時のベストバウトDVDにも
自身の引退試合が収録されています!

③自身が思う学生・社会人プロレスの魅力や面白さ

 普段はごくごく平凡なただの学生・社会人がとびきり輝ける場所であることです。

④学生プロレスのマネージャーをやっていて良かった点

 2点あります。1点目は就職活動で自信を持って語れる自己PRができたことです。どこかで「学生プロレスは就活で超有利」と聞いたことがあります。就職活動で私が面接を受けたのは女の子ばかりの業界だったので役に立ったかはわかりません。しかし、(学生プロレスを経験していたので)キラキラした女の子たちに囲まれながらも自信を持って試験に挑むことができました。

 2点目は、引退して10年経っても遊んでくれる友達ができたことです。学生の時は「この人のお葬式には行かないんだろうなぁ」と思う人しかいませんでしたが、引退してからもなんだかんだ縁が続いていてありがたいなぁと思います。

⑤読者へのメッセージ

 プロレスって汗臭くて乱暴でなんだか近づきにくいイメージがあるかもしれません。学生・社会人プロレスの会場でリングに上がっているのは、試合翌日には単位を取るための大事なテストがある学生、面倒な会議があるサラリーマンと、私たちと同じ社会を生き抜く大人たちです。そんな大人たちが全力でぶつかり合ってる姿を見て、日常にちょっとの笑いと明日への活力がもらえる気がします。

 なんでも持ち上げちゃう強い選手、かっこいい身体の選手、顔がいい選手、一癖あるけどなんだか気になっちゃう選手、いろんな選手がいます。きっと推しの選手もみつかりますよ。ぜひ気軽に観に行ってみてください。

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