cool with you/get up和訳・考察・自分語り

もちろんビジュアル、デザイン込みで全部が好きだが、やはりニュジは、歌詞にわたしの思惑全てを乗せられるからすごく助けられてる。
全曲が全曲すべてわたしを代弁してくれているような気もするし余裕で全曲考察できるけど大変なので、特に大好きなこの二曲。の、自分なりの和訳と解釈と、自語りを存分にしたいと思います。ハングルはちょっとよくわかんないんで公式のやつからひっぱってきてちょびっといじってます。

Cool with You

You know me like no other
きみは誰よりもわたしを知っていてくれている

다 표현하지 않아도
全部表現しなくても

See me like no other (Mm)
きみは誰よりもわたしを見てくれる

And I think I like your point of view
そしてわたしをみるあなたの熱い視線を感じる

まずニュジが求めている‘あなた(君)’は、尽くしてくれる人ですね。これ大前提です。OMGがわかりやすい例。そして尽くしてくれるあなたが、無償でわたしのことを好きでいてくれる。your point of viewは、抽象性(考え方、思い)も実際のあなたの‘視線’もどちらも捉えさせられる表現で、よくつかうからこそ深みがあるように感じます。


다시 돌아와도 돼
また戻ってきて

I don’t care what other people say
誰が何を言おうと関係ない

놓지 말아봐줘
離さないでいてね

Dreaming of each other
お互い夢を見て

そしてそういう自分達の関係性に文句をつけさせようとしませんね。ニュジは強気です。そして盲信というほどにその関係性を信じています。その狂い具合がcool with youではメチャ美しく描かれています。ETAとかはかなり直接的に描かれてて、それはそれで死ぬほどよかったんだけど。
そして‘あなた’もニュジを離さない。お互いに吸い込まれるくらい相思相愛。二人以外そこにはいない真空地帯です。なにより言葉がものすごく直球なので刺さります。

You may be on my mind
たぶんずっとわたしのことしか考えられない

Everyday baby, say you’re mine
毎日僕のものだって言って お願い

You and me on my mind
心の中の君とわたし

Everywhere, baby, say you’re mine (Mine)
どこにいても僕のものだって言って お願いだから

それでもこのパートでは念押ししてます。never think about cheatingです。でもニュジだから、念押しというよりも懇願かもしれない。とおもってお願いと入れてみました。心の中でずっと繋がってるのを本当に信じていて、それがでもちょっと揺らぐこともある。すがってます。ここがメンヘラ心をくすぐります。


(It feels)
それはまさに
Cool with you (너랑)
最高な気分(君と)

Cool with you (Gotta tell me now)
きみはわたしの最高なの(今すぐいって)

Cool with you (It’s just)
あなたのことが大好き(それだけでいい)

Cool with you (Haha)
最高なあなたと(笑えてくる)

マジでサビは、ニュジが耳元で今すぐにって急かすのがもう全てです。そうなんです、ニュジは急かすんです。性急なんです!(ASAP:As Soon As Possible)これが青さというか、がらがらがらっと堕ちていくのをより感じさせるんですよね。
cool with youっていうイディオム調べてみたらすごくラフな言い方みたいで、いろいろな解釈の余地がありました。ニュアンスわかんなかったけど詰め込みました。とにかくあなたが最高だから離れたくないっていうことです。それだけでいいんです。
あと何気ハハ、という笑いは、曲調も相まって自嘲ふうにも聞こえました。これが興味深いです。自分を笑ってるとしたら、やっぱりこれが愚かな恋ってことに気づいているのかな。



이쯤에서 정말로
この辺りでちゃんと

너는 어떤 결말로 가려 해
どんな結末に向かおうとしているのかおしえて

What’s the best
いったい何が最善なのか

うーん、やっぱり不安なんですよね!!最高です、ぐらっぐらな感じが最高に思春期というか、人間という感じがします。やっぱりこの恋みたいなものは、二人でおちていっているだけなんですよね。そしてそのことに薄々ニュジは気が付いている。私たちはいったいどこに向かっているのか?一瞬ゆらぎます。ただ韓国語わかんないのでニュアンスです。

너의 옆에 내가 있을 때
どうして君といるといつも

이런 말이 잘 안 나와
こんな言葉がうまくでてこないんだろう

이제 더 말하지 않아도 알아
でも何も言わなくてもわかる

우리 둘이 만든 거리
私たち二人で作った距離

건너서 여기
飛び越えてきて

距離を飛び越えてきて(건너서:直訳は渡って、交差して、超えてなど)、という表現はとても好きです。勇気を出して欲しいし、関係性を信じてほしいという再度の懇願でもあるし、飛躍するとキスしてほしいっていっているような気もする。余談ですが飛び越えてきてというのは三島由紀夫の潮騒でお馴染み「その火を飛び越してこい」。です。全然関係ないですけど、思春期っぽいなあと思いながら聞いていたらふと思いつきました。「渡って」だったら歩み寄りのようなニュアンスがでるし、「飛び越えて」だとニュジの受動のような感じが出ます。どっちも好きですが、狂気の沙汰(?)をイメージして飛び越えてにしました。とにかく愛して欲しいということです。


You may be on my mind (Mind)

Everyday baby, say you’re mine (Mine)

You and me on my mind (Mind)

Everywhere, baby, say you’re mine (Mine)

二回目のプリコーラス、ここワンコーラスベースというか中のリバーブも全部消えてシャッフルのパーカッションだけになりますよね。いいなー。ダニエルとハニのコーラスがよりぐっときます。呪いかけられてるみたいで最高です。


(It feels)
それはまさに
Cool with you (너랑)
最高な気分(君と)

Cool with you (Gotta tell me now)
きみはわたしの最高なの(今すぐいって)

Cool with you (It’s just)
あなたのことが大好き(それだけでいい)

Cool with you (Haha)
最高なあなたと(笑えてくる)


Cool with you (너랑; You know me like no other)
君と最高な気分(君と/あなたは誰よりもわたしを知っている)

Cool with you (Gotta tell me now)
きみはわたしの最高なの(今すぐ言って)

Cool with you (It just; See me like no other)
あなたのことが大好き(それだけでいい/あなたは誰よりもわたしを見てくれる)

Cool with you (Haha)
最高なあなたと(笑えるよね)

畳みかけますね〜。本当にメッチャ急かされてしまって、ああもう大好きってなっちゃう。
“Cool with you (It just; See me like no other)
あなたのことが大好き(それだけでいい/あなたは誰よりもわたしを見てくれる)”
ここはもう全方向から分身して求められてるみたいでゾワゾワします。あなたのことが大好きだから、とにかくわたしのことだけ見てほしい。それだけでいい。欲張りです。そう、欲張りで性急でわがままなnewjeansが、(あなたが、そしてわたし自身のことが)結局は大好きなんです。

そして余韻、残響みたいなアウトロを残してこの曲は終わります。この終わり方も秀逸です。パーカッションがなくなって、風が吹いているようなリバーブだけが残されるので、去っていってしまった、終わってしまったと感じさせます。UKガラージ全開の、BPM早めの疾走感あふれる曲でした。

わたしはこの曲を聞くと精神分裂した気分になります。自分はかなりメンヘラというか、共依存への欲求がすごいとわかっています。それは親との兼ね合いや、思春期の出来事がとても影響しているけど、共依存って結局鏡合わせなんですよね。おんなじような人を見つけてきておんなじように依存するんです。そういうものをこの曲からは感じます。ダメなことというか、醜いことだとはわかってるんですが、この曲を聴いてそれを美しいと感じてしまうのは、やはり性なんでしょうか。虚しいです。

そしてアルバムはタイトル曲‘Get Upへと向かいます’

Get Up

Get up
起きて

I don’t wanna fight your shadow
あなたの影とおいかけっこなんてしたくないの

Meet me back in five if I matter
許して よければまたあってほしい

To you
あなたのためだけに、

Like you say I do
あなたの言ったとおりにするから

So, get up
だから起きて

I don’t wanna fight your shadow
あなたの影と戦いたくはないの

Meet me back in five if I matter To you
わたしが必要なら、もう一回会いにきて欲しい

Like you say I do
あなたが言うようにするから

cool with youという感情の大洪水から、短い懇願というか謝罪が続くの本当に天才ですよね。謝罪という表現は少し違うかもしれません。が、わたしにはエキセントリックな起伏にしかみえません。前曲でわがまま放題恋に明け暮れておいて、すんげえ女の子しておいて、その直後にしくしく泣いてごめんねって言われている感覚になります。(ニュジのコンセプトとずれますがあえていうとめっちゃ激しくセックスした後に嫌いにならないでって言われている気分です)
だった40秒足らずの曲なのに、まあ考察させますねえ。どんどんするよ。
・“fight your shadow”ですが、やっぱり追いかけっこ、すれ違いだと思います。あなたと心がすれ違うようなことはしたくないの=怒らせたつもりはない、みたいな感じなのかな?たぶんこれは、‘あなた’が少し離れていきそうな場面ですよね?というか前曲からの熱がちゃんと冷めた場面?ともかく離れたくないようですね、ニュジは。一貫してわたしたちを愛してくれます。いう通りにしてくれるそうです。
・また“Meet me back in five”は、まあこのnote側からいうとメタ発言だと思われます。繰り返しわたしたちのこの曲(アルバム)を聞いてくれてっていう意味だと思いました。get upまでの4曲あわせて5分以上あるのでなんとも言えませんが。five、にニュジ五人を重ねることもできます。また会いにこいってことだね。
まあ5分経ったら会いにきて、って頭冷やしてきますっていう考察もできますね。cool with youでかなり取り乱してたからなー(?)。そういうドラマ性が、この二曲には感じられていいですね。
曲調も心地よいですー。UKガラージ、まだ全然勉強中ですが、この曲は特にヨーロッパカラーが強いそうです。freekind.という東欧系のアーティストが制作に携わっています。本当にセンスが最高。

まとめ

もちろんcool with youのMVのsideBが、get upもセットで描かれていたので言わずもがなですが、この二曲は切ってもきれない、終わりのない関係だと思ってます。Get upがタイトル曲で、タイトル曲の直接的な前振りということならばまあもはやタイトル曲ですよね(?)。余談ですがGet upの後続曲「ASAP」も一連の流れになって、実質三曲がセットになっているとわたしは思いました。ただこの3曲の関係性を言うなれば、Cool with you/Get upの上下巻にASAPというアナザーストーリー、です。ASAPはこのアルバムの導入でもあると考えられるからなーー。(このへんもまた書きたいです)

わたしはこの二曲をずっとリピートで聞いてます。めちゃくちゃ気持ちいいです。完璧です、黄金比率です。躁鬱、といったら違うかもしれませんが、暴走と冷静、動と静。それを繰り返す気持ちよさがあります。もちろんわたしも躁鬱のきらいがあります。つまるところニュジの鬱っぽいところがわたしは好きなのです。

そうです。ニュジの鬱っぽいところが好きなのです。でも多かれ少なかれみんなそうだと思います。ニュジのエモさは思春期のエモさで、思春期はみんな鬱なんです。

(New Jeansのエモさについて)
このことについては、やっぱり多くの方がおっしゃっていることと同意見です。newjeansは可能性を秘めた思春期や、制服を着ていたような時代を余すところなく全て描き切っているから、エモい。そしてそこには、どこを見たって可能性があった、何にでもなれた時代がすでにわたしたちのもとから過ぎ去ってしまっているという事実もちゃんと横たわっています。だからどの年代にも刺さる。いわずもがなDittoですよね。関係ないですが大谷翔平のDitto(そうとしか言いようがない)を韓国の方がYouTubeに投稿していて、結局こういうことだよなと思った。

まあこのようにAttention、OMGと弾ける若さと眩しさにエモさを描いてきたnewjeansですが、Get up。ここにきてまた違う角度で攻めてきましたね。

上記に散々書いたように、Get Upは若さが孕む狂気、暴走を示唆してきました。アルバム内の5曲Newjeans、Sper shy(まあここまでの二曲は改めてのキャンペーンという感じ)、ETA、Cool with you、Get Up、ASAPはやっぱりAttentionのように眩しさだけがテーマではなかったですよね。どこか不穏な空気がアルバムを通して感じられたと思います。彼女らは可能性があるからこそ、どこかで踏み間違えるかもしれないスレスレを生きている…と、いう深読みができます。みなさんにもそういう時代があったのではないでしょうか!?

cool with youに関してはチョンホヨンとトニーレオンが出たクソ金かかりMVが話題でしたが、無学なわたしにはクピドの考察など無理です。ギリシャ神話とか絵画とか勉強し始めたら大変です。ですがチョンホヨンが、いけないと、そして不可能だと分かりながらも苦しみながら愛してしまった男の寝顔を見るシーンはかなりグッときました。鏡に映らない自分をみる表情‼️ムラムラします。悲恋は本当にムラムラします。
ま、とにかくこれで和訳と考察と自分語りと主観語りは終わりです。ありがとうございました。newjeansを愛しましょう。おわり。

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