見出し画像

Nice Song Avenue #1 hopi / 羊文学 〜2023年ライブ初め(前編)〜

2023年様々なきっかけで出会い耳にした素晴らしい楽曲とそのエピソード紹介する、Nice Song Avenueというこちらの企画。

記念すべき1曲目は
hopi / 羊文学
です。

2023年の初ライブは、Original Love 主催の
「Love Jam Vol.7」でした。
ここでのOriginal Loveの対バンが羊文学だったのです。

羊文学、『あいまいでいいよ』がラジオで何度もかかっていたのを聴き、
いいなあと思いつつもライブを観たのはこれが初めてでした。
2022年にリリースされたアルバム『Our Hope』がとても良いんですよね・・・

ライブでは羊文学が先手。個人的にも2023年初ライブ、どんな幕開けになるかと少し緊張していた中で1曲目に演奏されたのがこの『hopi』でした。

前述のアルバム『Our Hope』の1曲目だということもあり、舞台の幕開けにはピッタリ。なにせ曲調は曇天の早朝のような、いきなり景色が開くのではなく少しずつ夜明けの空気を体になじませていくかのような、スローでゆるやかなものだからたまらない。コード進行が基本A→F#m7→D→E といったシンプルな構成なのも、より早朝の混沌さが美しく映る。

しかしこういった曲調はかねてより自分のタイプとはいえ、この早朝感、どこかで聴いたことのあるものだなと思っていました。


そうだ、これはBase Ball Bearの『深朝』だ!!


深朝とは、Base Ball Bearのアルバム『新呼吸』に収録されているアルバム曲。
こちらも、アルバムの1曲目なのですが、

私がBase Ball Bearでとても思い入れのあるアルバム・・・

少し話は逸れますが、『新呼吸』は1日24時間がコンセプトとなっており、各曲には副題として時刻がつけられています。
この深朝は ”AM4:00" であり、まさに読んで字のごとく、早朝そのものの曲。

このライブの1曲目で『hopi』を聴いて思い浮かんだ早朝感はこれだった。
『深朝』もコード進行はまあまあ少ないと思っていたが、『Hopi』はそれよりも少ない。
より一層、夜をひきずりながら迎える、迎えるつもりのなかった早朝の気持ちと澄んだ空気のギャップが描かれているような印象を受けました。

自分の大好きなBase Ball Bearとの親和性。そして自分の大好きなこのダークな雰囲気。
1曲目からもっていかれました。かくして新年初ライブは最高の幕開けを迎えたのでした。

ここからは少し余談ですが、ライブでは『hopi』の次に『光るとき』を披露。
この2曲はだいぶ雰囲気が変わり、『光るとき』はタイトルのごとく視界がパっと開けるような、ややテンポもあがり明るさを纏った曲に変化していきます。
この順番はアルバム『Our Hope』の曲順そのままで、作品の中でもそういった景色の変化をするのですが、この表現もBase Ball Bearの『新呼吸』と親和性があるなという印象を受けました。

『新呼吸』では深朝 → ダビングデイズ と曲が続いていくのですが、この『ダビングデイズ』が『深朝』と対比をなし、テンポがあがってどこか平日の雑踏に吸い込まれていくような、目の覚めるナンバーなのです。
(ちなみに『ダビングデイズ』の副題は "AM7:00")

リスペクトがあるのだろうか?と思うぐらいに心地の良い、情景の変わり方。
初めて羊文学をライブで観ましたが、これはまたどこかでお目にかかりたい。
2023年はツアーがあるようなので、行ってみようかな・・・

そして、ライブは(ほとんど触れずでしたが)後編へと続く・・・


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?