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週刊オールライター第36号「幼少期に影響を与えた機関車たち(全3回)」 第2回「DD51型ディーゼル機関車」

 こんにちは。HISASHINJOです。最近、よく見ているテレビ番組のCMで、キムタクのオープンハウスのCMと新しい地図の天然水のCMが流されて嬉しくなりました。SMAPメンバーのCMを1番組の間に複数回見ると嬉しい気持ちになります。
さて、今回は全3回にわたってお送りする「幼少期に影響を与えた機関車たち」の第2回です。「DD51型ディーゼル機関車」を特集します。

1. DD51型とは

DD51型とは、1962年から1978年までの間に量産された国産初の本格的な本線用液体式ディーゼル機関車です。1962年当時、ディーゼル機関車はまだまだ数が少なく、試作的な要素を持った車両しかいなかったような状況でした。そこに導入されたDD51型はその後製造されたディーゼル機関車である「デーテン」ことDE10型やそのDE10型をより入れ替えに特化したDE11型などの派生機が生まれました。
量産期間の間、1975年には国鉄本線上を走るすべての蒸気機関車がいなくなり、完全無煙化・動力近代化にも大きく貢献しています。
また、DD51型は、量産の過程で以下の5タイプが登場しています。

0番台

 まずは基本形の0番台です。1962年製の1号機と1963年以降に製造された2号機以降では形が大きく異なっています。1号機は、全体が丸みを帯びた形で造られており、運転室屋根の前後に日差しが無いことが大きな特徴で、2号機以降は1号機よりも若干角ばったつくりになり、前照灯の形が変わり、運転室屋根の前後には日差しがつけられました。国鉄分割民営化前に全車が廃車になっていますが、1号機が群馬県の碓氷峠鉄道文化むらに保存されており、私も何度か見たことがあります。

碓氷峠鉄道文化むらの1号機。
このほかにも、京都鉄道博物館などにも保存車がいます。

500番台

 現存する車両の中でも古いタイプが500番台です。501〜799まで製造されました。この車両は当時存在していた客車鈍行の暖房用に蒸気発生装置を搭載しています。また、重連で貨物列車などの牽引任務を想定し、重連運転を円滑にできる重連総括制御を搭載し、500番台以降の標準装備になったため、0番台と比べると連結器周りが賑やかになっているのが特徴です。また、593号機以降はブレーキ扱いの面で重連総括制御が進化したタイプになっています。
ちなみに、国鉄時代に北海道に在籍していた500番台の一部は前照灯がボンネット上にも搭載され、「3灯式」になっているのが特徴で、豊田巧氏原作の鉄道マンガ・アニメ「RAIL WARS!」に登場した豊田氏オリジナルの機関車※「DF51型」は、このDD51型500番台3灯式タイプがモデルになっています。
(※現実世界でも国鉄はDF51型を製造する計画を持っていましたが、幻に終わっています。)

800番台

 JR東日本ぐんま車両センター高崎支所に配置されている842号機に代表される800番台は、どちらかというと貨物列車牽引を主な目的として作られたため、500番台とは違い蒸気発生装置が搭載されていません。そのため車体の重さも500番台よりも6t軽いそうです。

1000番台

 JR北海道で豪華寝台列車の先頭に重連で立って活躍したことでも知られる1000番台。500番台の飛び番号として1972年より大量増備された旅客用の決定版として数多くの車両が活躍しました。今でもJR西日本などに在籍しています。

1800番台

 貨物用800番台の飛び番号として1978年に製造された最終グループです。5両のみの少数派で当初は成田空港関連の貨物輸送に従事しており、その運用が廃止されてからは愛知に移籍し、2019年に廃車されました。ヘッダー画像のDD51型はこの1800番台です。

2. 私が影響を受けた理由

 私が影響を受けた理由は、私が幼少期に買ってもらった鉄道DVDを繰り返し見ていたからです。そのDVDはデアゴスティーニの鉄道データファイルDVDコレクションの第1巻で、無論DD51型の特集でした(この時の映像は1990年代なので生まれる前の映像でしたが)。これを何度も見ていくうちに好きになりました。
カシオペアで札幌に行った際にもDD51の勇姿を見ました。

3.近年数を減らしてきたDD51

 JR北海道では2016年のカシオペアの上野〜札幌運行終了をもって、JR貨物では2019年のDF200型ディーゼル機関車への置き換え完了もってそれぞれ運行を終了したため、急速に数を減らしてしまいました。
現在はJR東日本・西日本にのみ在籍するだけとなり、工事臨時列車や臨時列車の牽引が主な仕事です。
私としては少し寂しいですが、これからもDD51のことは大好きであり続けます。

次回予告

 いかがでしたか?次回は3部構成でお送りしてきた「幼少期に影響を与えた機関車たち」の最終回として電気機関車「EF66型」をお送りします。あらかじめ言っておきますが、EF66型は機関車のなかで最も大好きな車両です。自分でこのようなことを言うのもおかしな話ですが、熱量込めて記事を書きますのでどうぞお楽しみに。

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