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週刊オールライター第42号「東海道線の電柱衝突事故とHISASHINJO」

 こんにちは。HISASHINJOです。今回は、8/5深夜に発生した東海道線の電柱衝突事故とその巻き添えを食らって泊まりバイトからの帰りにとんでもないルートを辿って帰宅した私の状況をお送りします。


1. バイト中・・・

8/5の夜遅く、私は静岡県御殿場付近の某所にて遅番の泊まりバイトをしていました。私は現在、イベントスタッフのアルバイトをしており、夏休みを利用して稼いでいたのです。そんな中休憩時間にネットニュースを見て仰天。なんと東海道線の大船〜藤沢で電柱が花火大会のため運行された臨時普通列車に傾いた電柱が激突。東海道線・横須賀線といった神奈川県湘南方面に向かうJR全てがストップし、現地、鉄道網、SNSが大混乱する事故が発生したのです。正直驚きましたし、ましてやバイトに向かう際に事故となった現場を通り過ぎたので、帰れないのではないかと焦ってしまいました。

※今回の記事を執筆する上で参考にしたニュース記事はこちらです。

https://news.railway-pressnet.com/archives/55251

2. 事故の原因は?

原因はおそらく老朽化でしょう。「ぶつかった電柱は1980年に建てられたもの」と上に貼っている参考にしたニュース記事に記載されていますが、43年も建てば経年劣化はかなり進行するはずです。なおさらコンクリート製ですから脆くなりやすいでしょうし。

3. どうやって帰ったのか

事故の混乱が収まらない中、私の帰宅ルートは複雑なものでした。
既述の通り御殿場付近の某所でバイトをしていたので、混乱している小田原〜上野を避けて帰れるルートとして
①御殿場駅からJR御殿場線に乗車し、松田駅で下車して隣にある新松田駅から小田急に乗って新宿駅に向かうルート
②御殿場駅からJR御殿場線に乗車し、沼津駅まで出て静岡方面からのJR東海の東海道線に乗って熱海駅でJR東日本の東海道線に乗り換えて小田原駅に出て小田急に乗って新宿駅まで向かうルート
③御殿場駅から富士急モビリティのバスに乗って富士山駅に向かい、そこから富士山麓電気鉄道富士急行線に乗って大月駅に出てそこからさらにJR中央本線に乗り換えて都内に出るルート
④御殿場駅から小田急ハイウェイバス(小田急箱根高速バス)に乗って新宿に出るルート
⑤御殿場駅で小田急新宿駅と御殿場駅を直通するロマンスカー「ふじさん」の特急券を買って「ふじさん」で新宿駅に向かうルート
の5つを思いついたのですが、どうやって帰ろうかあれこれ考えながらバイトしてました。
そして休憩時間にダイヤを調べた結果、乗りたい列車が見つかったこともあって、②のルートで帰宅することにしました。ちょうど泊まりバイト用に切符(みどりの窓口で発行してもらった緑色のいわゆる「マルス券」)を買っていたので振替輸送が効くこともあって選びました。
まずは御殿場駅で解散したのち、御殿場線で沼津に向かいました。その道中、友人とのグループLINEで
「小田急に助けを求めることにしたからそれで帰るわ」
とLINEすると、友人の1人が
「ロマンスカー使えば?」
と言ってきたので小田急の看板列車であるロマンスカーの助けを借りて帰ることにしました。
(本来なら快速急行に助けを求めるつもりでした。)

御殿場線・身延線を走る313系のワンマンカータイプ。
座席は向かい合わせのクロスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシートです。

沼津では、豊橋からの熱海行き普通列車に接続していましたが、その列車はこの配信で何度も登場している元セントラルライナー用の313系8000番台でした。既述の「乗りたい列車」とはこのことです。混乱があったとはいえ乗れたので嬉しかったです。しかし、私にとっての幸運はこれだけでは終わりませんでした。

313系8000番台。
青春18きっぷなどで静岡県内を移動する際に重宝されるほど鉄道ファンからの人気が高い車両ですが、ロングシートに座り慣れている(むしろそっちがニーズに合っている)地元の方たちからは不満の声があがっているのが現状になってしまっています。少々残念。

熱海駅でJR東日本の列車に乗り換えようとしたら、
「2番線を貨物列車が通過します」
との放送が鳴りました。やってきたのはなんと、この事故の影響をもろに受けて何時間も遅れて熱海駅を通過したコンテナ貨物電車「スーパーレールカーゴ」でした。大宮工場で検査を受けているところなら何度か見かけたことはありますが、営業運転で走っているところを見たのは初めてでした。

まさか、太陽の出ている時間の東海道本線を走る姿を見るとは・・・
この列車の下りダイヤは本来、夜遅くに東京貨物ターミナルを発車して日の出頃に安治川口駅に着くダイヤが組まれています。

 思わぬ幸運に興奮しながら上野止まりに乗り換えました。本来であればこの列車は宇都宮線の古河行きなのですが、まだ東海道線と高崎・宇都宮線の直通運転が運転再開していないため一応の行き先として上野を表示していました。
本当だったらこの列車のグリーン車に乗って平塚で地元に帰る列車のこれまたグリーン車に乗り換える予定でしたが、今回は上野止まりに小田原まで普通車に乗車しました。

通り雨に遭遇した真鶴〜根府川。
海もしけていました。

小田原で下車し、使わなくなったグリーン券を払い戻して小田急の券売機でロマンスカーの指定席券を購入したタイミングで親から
「お昼食べて帰ってくれば?」
とメールが来たので、売店で柿の葉寿司を買いました。

小田急ロマンスカーといえば展望席ですね。
GSEは2018年デビューの新しい車両です。

そしてやってきた小田急ロマンスカー。今回乗車したのは最新車両のGSEを使用した「はこね2号」。実は、私がロマンスカーに乗車するのは小1の頃に家族で箱根に行った時に今年限りで引退するVSE・2018年に引退したLSEに乗って以来13年ぶりでした。
道中でお昼を食べ、途中から寝落ちし、祖師ヶ谷大蔵を通過している時に目が覚めました。寝落ちするほどとても快適な乗車ができました。

GSEは「Grance Super Expless」の略。
本当に助かりました。

そして新宿ではさらに運の良いことにたまたま地元に帰る列車が動いていたのでその列車に乗車し、なんとか帰宅できました。

むすびにかえて

いかがでしたか?今回は大混乱をきたした大事故とそれに事実上巻き込まれた私の帰宅をメインにお送りしました。単なるオタクがこのようなことも言うのは偉そうで汚く聞こえてしまうかもしれませんが、今後鉄道会社にはしっかり整備をしてもらいたいと思っています。

次回の配信は8/26です。月末恒例のまとめ記事をお送りします。
それではまた。

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