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「ありがとう」が素直に言えなくなったはじまり

人からモノをもらうときや、褒められたとき「すみません。」「いや、いやそんなことないです。」と言った方が可愛げがあるって思っていませんか?


今回は、素直に喜べずに謝ってしまうあなたへ「ありがとう」と伝えられるようになる、小さなコツをお話ししていきます。



本当は「ありがとう」と言いたいのに、ブレーキがかかる人へのヒントになりますように。

これは「ありがとう」と言えなくなったわたしの小さなストーリーです。

「ありがとう」は悪いこと。

私の実家の周りは、ほとんど兼業農家さんで、それぞれがとれたての野菜を交換したり、遠出をすると必ずお土産を買って来てくれるようなアットホームな集落でした。

「ごめんくださーい」という声から玄関を覗けば、採れたて野菜をこんもり持った近所のおばさんが立っていることは日常茶飯事。

「うわ〜ありがとうございます!!」と躊躇なく受け取ろうとしたとき「お行儀が悪い!」と母に注意され、ショックだった記憶が強く残っています。

「ごめんなさいね。うちの子が…。」と母の申し訳なさそうな顔で、悪いことをしたのだとすぐに理解しました。

当時は、自分の気持ちを素直に受け入れてもらえなかった悲しさと、なぜありがとうがダメなのか疑問を持ちながらも「ありがとうは悪いこと。もう言わないようにしよう。」と決めたのです。

大人になった今「ありがとう」と言えるようになったものの、実はいまだに心の奥では戦っている自分もいます。


完全にクリアな状態になるまでは、積み重ねが必要そうです。

その原因は母からのプレゼント

先に誤解のないようお伝えしておくと、私の母はものすごく愛情深い人で自分の身なりよりも子供を優先するような「THE 昭和の母」そのものです。


だからこそ、

人様から嫌われないように、粗相をしないように、迷惑をかけないようにと、人一倍気を使い、たくさんのプレゼントをもらいました。


そう、躾です。


「ありがとうと頂くことは、人様から可愛げがない子だと思われる。」

「人様から欲張りな子と思われては大変だ。」

母は私を人から可愛がられるように必死に躾けてくれました。
全ては幸せになって欲しいという願いから。

そんな願いとは裏腹に、自分の気持ちを否定された悲しみをどこにも消化されないまま、母の教えをたくさん受け入れてきました。


なぜなら、親から嫌われることや、見放されることは命の危険に関わることだからです。


「自分の命が脅かされるくらいなら、どんなことも受け入れる」と、こどもなりに大きな決断をします。


こうして、親の教えを受け入れ、親を通して対人関係のスタイルを学んでいくのです。


そのスタイルは、大人になって消えることはなく、むしろ大きく影響し続け、ときにあなたを振り回します。

これが「ありがとう」と言えない原因。



私たちはもう親の教えを受け入れなくても、命の危険はありませんが、長年染みついた教えは簡単には消せません。


現に私もいまだトレーニング中です。


ただ、だからといって母を批判したり、自分を責めることは建設的とは言えません。


母が与えてくれたプレゼントに感謝しながら、次はあなたの気持ちを尊重していく出番ではないでしょうか。


そう、わたし達の人生の大仕事はセルフラブ。

自分の気持ちを大切にして、受け入れていくことです。
それには地道な積み重ねが必要です。


さあ、今日からできる小さなコツを実践していきますよ!

事実に「ありがとう」

今までとの違いは、どこに意識を置くか。


ものに対してではなく、行動してくれた事実に対して「ありがとう」と伝えるトレーニングです。

例えば、野菜を持ってきたおばちゃんに対して、

野菜のプレゼントにありがとうではなく、わざわざ家まで運んで持って来てくれた行動に対して感謝を伝えます。


・数ある家から長谷川家を選び、分け与えようと決めたこと。

・土を丁寧にほろいてくれたこと。

・形のキレイなところだけを選んで持って来てくれたこと。

きっとたくさんの事実があるはずです。

それに対して「すみません」と言われるより、


「ありがとうございます!」
「ごちそうさまです。」
「美味しくいただきます。」


の方がなんぼか嬉しいと思いませんか?


「ありがとう」にこだわる必要はありません。
「ありがとう」に限らず、感謝を伝える表現はたくさんありますよね。


「〇〇さんの野菜いつも美味しいです」
「なんでこんなに甘いんですか?」とか。


あなたがしっくりくる「ありがとう」の表現を、自由に伝えてみてくださいね。

実践あるのみです^^


まとめ

「ありがとう」と気持ちを伝えるシーンはこの先何度も訪れます。


はじめは「すみません」と、ついいつものように口にしてしまうかもしれません。
「あーあ、またすみませんと言ってしまった。」と、責めてしまう日もあるかもしれません。


でもどうか、そんな苦味も丸ごと味わってみてください。
「大丈夫!また次のチャレンジ!」と、自分自身にエールを送り続けてください。


セルフラブは地味で途方もないように思えますが、積み重ねれば積み重ねるほど
深まっていくものです。

「それでいいんだよ」

ぜひ、このような自分への言葉かけ(セルフトーク)も、どんな言葉が嬉しくなるか探してみてください。


自分が一番の理解者になると、もれなく他者への愛も深まります。


わたしは自分を許せるようになったことで、父を許せるようになりました。
相手は変わらないのに、自分が変わるだけでこんなにも父へ優しくなれるものかと実感しています。


これについては、また追々お話ししていきますね。


まずは、セルフラブ!自分自身の味方になるところからはじめましょう。


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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

あなたのセルフラブへの第一歩となりますように。


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