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【HSC図鑑 vol.5 坪井安奈】やりたいことがバラバラでも大丈夫!点と点はいつか繋がる。

通勤時間が減って自由なおうち時間が増えているこの頃、
自身のキャリアを見つめ直したり、
新しいことに挑戦し始めたという方もいるかもしれません。
ただ、「仕事にしたいことって何だろう」
「やりたいことはあるけど、どうすれば仕事にできるだろう」
ともやもやしている方も多いのではないでしょうか。

そこで、様々なはたらき方を伝えている「HSC図鑑」では、
今回「やりたいことを仕事にする」をテーマに、
具体的な考え方や行動の移し方をお届けします。

【今回教えてくれたのは...】
坪井安奈さん (以下、安奈さん)
複業複住タレントという肩書きで、
タレントとしてビジネス番組「賢者の選択」に出演する他、
編集者としてはインタビューや記事を執筆。
(株)ショーケースでは広報を担当されています。

また、住む場所も複数という考え方から、日本とシンガポールをはじめとする海外との複住生活(現在はコロナのため日本での生活)を実践。

さらに、最近ではYouTubeで外国人向けの日本語学習チャンネルを立ち上げるなど
"やりたいことを仕事に"を実現しています。

タレント・編集者・広報・YouTube等幅広く活躍されている安奈さんですが、
実は、25歳まで出版社で雑誌を編集するOLでした。
しかし、25歳で出版社を辞め、ハイブリッドへの道を歩み始めました。

今回は、そんな安奈さんに
「やりたいことを見つけ仕事にする5つの秘訣」
を教えてもらいました。

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秘訣① 考えたり、相談するほど動けない

複業をしようと思ったのは7年前。
25歳の誕生日がきっかけでした。
人生の大きな節目となる結婚や出産を身近に感じてきて、
自分のために使える時間は、
実はあと少しなんじゃないかという焦りが芽生えたんです。
そして、「自分が本当にやりたいことは何か」という問いに真剣に向き合いました。

その結論が
私はタレントも編集者も両方やりたい、でした。
実は大学生のときにタレント活動をしていて。
就職活動では世間のルールに従って当然のように1つに絞ってしまったけど、
職業が1つって誰が決めたんだっけ?やりたいことが2つあるなら両方やればいいじゃん!と思ったんです。

そして、実はこの決断は、誰にも相談しませんでした。
普段は母と仲が良く何でも話すのですが、
このときは自分一人で全責任を負いたかったので、事後報告にしました。

決断後、1週間で退職願を提出し、
タレントとの兼業を認めてくれたIT企業に転職して編集長として雑誌を立ち上げ、
タレントとしても動き始めました。

きっと、誰かに長々と相談したり、迷って云々考えていたら、
今こんな生き方はできていなかったと思います。

決断するのは勇気がいりますが、
あの時、すぐに動いてよかったと心から思いますね。

秘訣② ミーハー心から始めてもよし!まずはやってみる

私は複業として、タレント・編集者・広報などをやっていますが、
一見それぞれの仕事はバラバラに見えるかもしれません。
でも、実は「人や物の魅力や想いを伝える」という点で共通しています

ただ、実は私もその共通点をはっきりと言語化できるようになったのは最近です
最初は、単純に「好きだから」「興味があるから」という理由でやり続けてきました。
そうしたら、いつのまにか点と点が繋がっていたんです。

だから、最初からはっきりと「私がやりたいのはこういうこと!」と言えなくても
純粋に興味が湧いたことをやってみることが大切だと思います。
最初はミーハーな気持ちでいいんじゃないかな。
それに、もしやりたいことがバラバラだったとしても、
最終的に自分が責任を負って挑戦しているなら
誰かに迷惑をかけるわけではないし、周りの目は気にしなくていいと思います

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秘訣③ 嫌いという感情を大切にしてみる

これは一見ネガティブに思えるかもしれませんが、
嫌いという感情に向き合うことは私には有効でした。

私は小さい頃、
「どんな時も人や物の良い面を見つけなさい」と毎日のように言われて育ってきて、
綺麗ごとでなく、本当に嫌いなものがなかったんです。
でも、嫌いなものがない一方で、好きなものもぼんやりしていたんですよね。
嫌いという感情は、好きよりも生理的に反応しやすく、わかりやすいものです。

だから、あえて“嫌い”に向き合うことで、
“好き”もはっきりさせるという方法をとりました

例えば、私が日本と海外との複住生活を始めたのは、
「複数の場所に住みたい!」という思いからではありませんでした。
最初は、「毎日同じ場所に通勤するのが辛い」「満員電車に乗りたくない」というネガティブな感情が始まりで、
そこから、「というか、そもそもその場所じゃないと本当に仕事できないのかな?」→「実はネットさえあればどこでも仕事できるんじゃない?」→「なら、海外でもいいじゃん!」という流れで、
今の複住生活に行き着きました。

秘訣④ 誰もが複数のことに本気になれる!

今では複業という考え方が広く知られるようになりましたが、
私が編集者兼タレントとして働くようになった7年前はまだそういう考え方は一般的ではなくて、
「どっちが本業なの?」という質問をよくされました。
複業していると言うと、どちらかは本気じゃないと思う人がいたんですよね。

でも、私はそれは違うと思っています。
私は全て本業として本気で取り組んでいるし、
人が複数のことに本気で取り組むことは可能だと思っているからです。

仕事と考えるから1つというイメージがあるだけで、
人生に置き換えると、1つのことしかやらずに生きている人はいないと思うんです。
育児をしながら働くパパ・ママもいれば、介護をしながら働いている人もいるし、
趣味に没頭しながら仕事でも成果を上げまくっている人もいますよね。

そう考えれば、複数の仕事をすることだって、
実はそんなに難しいことではないと思うんです。

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秘訣⑤ 1人に届いた発信が人生を変えることもある

やっぱり、発信はとても大事だと実感しています。
実は、シンガポールで仕事をすることになったきっかけは
退職エントリーをFacebookに投稿したことなんです。
それを見た知り合いの社長から6年ぶりくらいに連絡があり、オファーをいただいて、シンガポールに行くことになりました。

別に多くの人に興味を持ってもらわなくても、たった1人に届くだけで人生が変わることもあると実感しましたね。

複業を始める時に障害になるものって実はそんなに多くなくて、
だいたいがお金・時間・世間体(プライドや周りの目)の3つだと思うんですよ。

もちろん、それぞれは低いハードルではないかもしれませんが、
課題になっているものを細かく分析して、1つずつクリアしていけばいい。

そうしたら、副業はきっと誰にでも挑戦できるものだと思います。

編集後記

インタビュー経験豊富な安奈さんを前に緊張していましたが、
「緊張しなくて良いのに〜!何でも聞いて!」と笑顔で気さくに答えてくださった安奈さん。
どの話も興味深く共感しっぱなしで、
こんな素敵な女性になりたい!と思いました。

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写真:清水さん(左後)、さき(左前)、安奈さん(中心)、武内さん(右前)、とみやん(右後)

【インタビュアー】
清水淳一
武内さん
とみやん
さき
【バナー画像】
武内さん
【ライター】
さき

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