HR Technology Conference & Expo 2023に向けた事前調査

こんにちは、ひろきです!

10月10日から13日にかけてのHR Technology Conference&Expoを前に、今年の変化がどのような進展するかがわかるように、これまでの動向を確認し、簡潔に整理してみました。

正直、私自身も過去にしっかりと整理したことはありませんでした。なので、この機会に世界のHRの動向を理解することができました。提供する情報はまだ完全ではないと感じていますので、この内容を基に、皆さんもご自身の興味に合わせて詳しく調査してみてください!

調査を踏まえ、今年のカンファレンスで気になるポイントをいくつか挙げます。

  • 今年はChatGPTの登場により、これまでのAIの動向から新しい変化が期待されます

  • 『HR TechからWork Techへ』、そして『Talent Intelligence』と人事→職場→人材という流れの中でテクノロジーがどのように組み込まれるかが注目されます

  • Josh Bersin氏は、これまで「学び」を重要視していたようですが、「リスキリング」や「採用だけでなく人材開発」において、テクノロジーがどのように関与しているのかが気になるところです

もし忙しくて情報をキャッチアップできない方は、下記から一部の速報を聞くことができますので、ぜひチェックしてみてください。


更新履歴:
 [2023-09-23 Sat] 初版


HR Technology Conference&Expoについて

一覧

2017年

2019年

2020年

HR TechからWork Techへ
2020年、コロナ禍を背景に、HR Techの人事管理から、働き方をサポートするWork Techへのシフトが見られました。

ウェルビーイングの範囲拡大

従業員の身体的な健康支援だけでなく、ファイナンシャル支援や瞑想のサービス、医療プラットフォームなど、ジャンルも幅広くあります。

HR Technology Conference & Expoの変遷から見る、HRテクノロジーの方向性

ギャロップ社のウェルビーイングの定義が認知され、関連サービスが増えてきています。

2022年

“From The Great Resignation to The Great Reset"
2022年度エキスポ出展社のトレンドは、現代の変化を反映していると感じます。タレントマネジメントの重要性に加え、Performance management(生産性)の要因として、Engagement/recognition(エンゲージメント/承認)・Well-being(ウェルビーイング)・Learning Management(学習マネジメント)の重要性が高まっている印象を受けました。

2019年に登場し、2020年にサービス化が進んだ『Action Platform』は、これらの要素を統合する基盤となっています。2022年、コロナが収束に向かう中、これらの要素の可視化と細分化の重要性が強調されたように感じます。

Talent Intelligence
タレントマネジメントは、最近の急速な浸透を見せています。そのアプローチとして、「Level1:HR Analytics」「Level2,3:People Analytics」「Level4:Talent Intelligence」という段階が紹介されています。

2023年

重要人物

Josh Bersin氏

タレントインテリジェンス(Talent Intelligence)

HR Technology Conference & Expo2022視察レポート①

組織で必要とされる方針・行動・知識・スキルを定義し、構築すること(ケイパビリティ・フレームワーク)の重要性を主張しました。

人材開発におけるデジタルラーニングの役割 ー Josh Bersin氏がモデレーターを務めるデジタルラーニング・ウェビナーからの4つのキーインサイト

従来のコアHRテック領域にイノベーションがおきている理由は2つあり、1つは、これまでのようにあらかじめ定められた組織単位で仕事をおこなうのではなく、プロジェクトや、チーム、クロスファンクションの仕事などの需要が高まっていること、2つ目は、前述のとおりHRテックとWorkテックの融合により、仕事の実態に即した使いやすいツールになるように後押しされてきていること。

Josh Bersinによる最新HRテックトレンド!ーHR Technology Conference 2021(その2)

リクルーティングと人材開発部/タレント部がより近くなる

Josh Bersinによる最新HRテックトレンド!ーHR Technology Conference 2021(その2)

経営の定量化が最も進んでいるのはプロ野球
『マネー・ボール』理論を企業でも実現したい

日本人が見直すべき、モノづくり文化に育まれた「絶妙なヒト活用」

興味深い社内施策

社員の「WISH LIST」を共有

世界で最も働きがいのある会社とも言われ、ラスベガスに拠点を置く会社Zapposでは、社員の「WISH LIST」を共有する非常にシンプルな機能が社内インフラ上に設けられている。

HR Techにまつわる7つの”嘘”〜HR Tech Conference2019でデータが示したHRの未来

仕事とは別に、日常での欲しいものや必要な情報を共有することは、社内の関係性を深める良い機会となり、これは非常に興味深いと感じます。

特に、全社の表彰やMVPの際に、何をプレゼントすればいいか迷う場面で、WISH LISTが役立つと考えられます。

いらなくなった古いツールを取り除く

Pepsi社では、「プロセスシュレッダー」という、常にタイムリーに社員からの要望や必要に応じて、新しいツールを取り入れたり、いらなくなった古いツールを取り除いたりする。

HR Techにまつわる7つの”嘘”〜HR Tech Conference2019でデータが示したHRの未来

多くのツールが存在する中、導入はもちろん重要ですが、目的を明確にし、その目的が達成されたらツールの撤退も検討する必要があります。そうしないと、コストの増加だけでなく、管理やメンバーの作業の負担も増大します。

この観点から、使用していない古いツールを定期的に見直し、取り除くことを意識することが重要だと思います。

「ボイス」の機能

これには、「(パルス)サーベイ」よりももっとタイムリーに、カジュアルに、ノーフォーマットで、社員の声を吸い上げる「ボイス」の機能が、チャットボット機能搭載を基本とした次世代HR Techの主流になってきている。

HR Techにまつわる7つの”嘘”〜HR Tech Conference2019でデータが示したHRの未来

サーベイやアンケートは一般的ですが、長い間隔での取得よりも、リアルタイムでの情報収集が今後のトレンドとなるでしょう。。実際、Googleでは日々の取り組みとしてリアルタイムな情報を取り入れる施策が実施されており、タイムリーな意見やフィードバックが非常に価値を持っているとのことです。

仕事以外の学びのオープン化

誰が何を学んでいるかをオープンにすることで、業務の中では垣間見ることのできなかった互いの多様なスキル・性格・趣味・アイデアを知り、語り合い、より多様な繋がり方ができる。

HR Techにまつわる7つの”嘘”〜HR Tech Conference2019でデータが示したHRの未来

仕事以外の学びについてオープンにすることで、より繋がりを作れるものは非常に良い。そのつながりからクリエイティブなアイディアへと発展させることも難しくないと考える。
仕事に関連しない学びを共有することは、人々の繋がりを深める素晴らしい手段です。そのような繋がりは、クリエイティブなアイディアを生み出すための土壌となり、新しい発想を生むことができると思います。

行動のレコメンド

humuという企業の、蓄積されたデータを基にマネージャーや個人に対してnudge(肘で小突く)を送り、行動のレコメンドを行うサービス

HR Technology Conference & Expoの変遷から見る、HRテクノロジーの方向性

humuでは、このサービスが提供されているようですが、承認や賞賛の行為は難しいものです。しかし、具体的な行動への承認は、エンゲージメントを高める効果的なツールとして、私もその効果を実感しています。

5つの承認のカテゴリーがある中、このサービスはそのうちの1つに特化したアクションを提供しています。

①結果承認
②プロセス承認
③行動承認
④意識承認
⑤存在承認

興味深いサービス

1on1・コーチングサービス

  • 15Five

1on1のアジェンダ提案、目標管理、パルスサーベイ、互いに褒め合う機能

HR Techにまつわる7つの”嘘”〜HR Tech Conference2019でデータが示したHRの未来

キャリア支援サービス

  • Instructure社によるBridge

社員体験の向上に焦点を当てた包括的なプラットフォームで、社員のキャリア開発、パフォーマンス管理、学習支援を実現する。

HR Techにまつわる7つの”嘘”〜HR Tech Conference2019でデータが示したHRの未来

HR分析サービス

  • Visier

まずは組織・人材・学習状況など、調べたいことの大カテゴリーを選択し、さらに「離職」など議題の種類を絞っていくことから始まる。

HR Techにまつわる7つの”嘘”〜HR Tech Conference2019でデータが示したHRの未来

PowerPointで人間が作成しているのかようなグラフで、しかも動的に表示されるので、非常に見やすく好感が持てました。

HR Technology Conference & Expo2022視察レポート②
  • SplashBI

カラフルなインフォグラフィックを使い、誰にとってもより直感的に示唆が得られるよう工夫されていた。

HR Techにまつわる7つの”嘘”〜HR Tech Conference2019でデータが示したHRの未来
  • SOLVE

従来のアナリティクス製品よりも分析対象とするデータの種類がかなり多いので、Josh Bersinの言う「タレント・インテリジェンス」のジャンルに入るソリューションではないかと思います。

HR Technology Conference & Expo2022視察レポート②

ご興味いただけた方へ

 ・キャリアの相談してみたいメンバーの方
 ・マネジメントで苦悩するマネージャーの方
 ・組織開発・人材開発でお悩みの経営・人事の方
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参考記事

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