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初めての焚火

コロナ禍の中で楽しめるレジャーとしてアウトドア系の遊びが
流行している話は聞いていた。ゴルフや釣り、サーフィンなど・・・
そしてキャンプ。
比較的多趣味な方で、湘南辻堂に居を構えるくらいなので20代のころから
サーフィンは大好きで、僕の身の回りの人間から見ると僕=サーフィン、みたいなイメージがあるくらい。ダサい言い方だが所謂サーファーというやつだ。釣りに関しては、小学生のころのバス釣りブームのにはまっていたのを5年くらい前に思い出し、サーフィンそっちのけで毎週末ブラックバスを求めて関東一円、さらには静岡や山梨まで車で走りまわっていた。そんな中、キャンプ関連のビジュアルを見かける機会が増えてきていた。
SNSやYouTube、はたまた仕事場でもある各所の商業施設に行けばキャンプ関連のアイテムや売り場がみるみる広がっていく状況の中でキャンプへの興味がどんどん湧いてきていた。が、幼いころからキャンプというものに携わる機会がなくこの歳になるまでテントで宿泊した経験すらない。キャンプに興味は有るものの、ハードルは非常に高く、入口が全く見えなかった。
そこで『キャンプ風』の宿泊施設を検索してみた。昨今は『グランピング』なるものが流行しておりいろいろな施設があるのは知っていたが、今一つピンとこない。どこかセレブ臭というかバブル臭というか、港区臭がする。
しかもお値段はかなりお高めで1泊2名で10万円近いものもごろごろしている。イメージはもうちょっと無骨でワイルドな感じなんだよー--、と検索を続けて見つけたのがケビン?ログハウス?みたいな小屋(冷暖房完備シャワー、トイレ、テレビ付き)+BBQコーナーがついてる宿泊施設を群馬の妻恋に発見。これだ!と思い4月の中頃にキャンプごっこのノリで遊びにいったのが・・・どハマり。


浅間山のふもとで雄大な浅間山をバックに飲むビールが、まぁ、うまい。
そして、静か。そりゃ他のお客さんの笑い声なんかはもちろん聞こえるが
普段生活や仕事をしているところに比べたらと果てしなく静か。
さらに、このご時世、だれに遠慮することなくタバコが吸える。(もちろん他の利用者の方には十分な配慮が必要。)喫煙者はわかると思うが都会では喫煙者は謂れのない迫害を受け、飲食店はもとより、街中であってもタバコを吸うことがゆるされない。数少ない喫煙所を見つけたときは砂漠のオアシスのごとく吸い貯めする始末。酒飲み&タバコ吸いの方ならわかると思うがタバコを挟んだ手でグラスを持ち上げるのが至福の時なのに、このご時世、それは自宅の換気扇下でしか味わえない過去の産物なのに、それがここ嬬恋村にあったなんて!!!!

そして初めての焚火。
最高だった。ド素人の初めての焚火なので
火を育てるもクソもなく、着火剤とバーナーでガンガン火をつけ
薪をジャンジャンくべるだけの焚火だったが
薪の爆ぜる音と揺れる炎を眺めながらのんびりと飲む酒は
本当にここ数十年の中で最高の一杯だった。まわりは本当に真っ暗で
浅間山の雄大なシルエットだけがぼんやりと浮かんでいる。空を見上げると
信じられないくらいの数の星。星ってこんなにあるの??って純粋に驚いた。
楽しすぎてウィスキーのボトル1本をさくっと開けてしまうくらいだった。
そしてこの夜がキャンプ沼への入り口だということをこの時の僕は知る由もなかった・・・

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