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デザイナーだけど中小企業診断士の資格を取って・・・いや、取ろうとしてみた

freee株式会社 デザイン事業本部 プロダクトデザイナーのhiroです。freee会計のプロダクトデザインを担当しています。将来の夢は高田純次です、と思っていましたが、最近は井上順も捨てがたい気がしています。この記事は freee Designers Advent Calendar 2023 の5日目の記事です。

今回は、資格取得に向けて奮闘した記録を残そうと思います。(試験結果が出ていないので、未完です)

試験を受けている人のイラスト
試験を受けている人のイラスト

中小企業診断士って何?

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。

https://www.j-smeca.jp/contents/002_c_shindanshiseido/001_what_shindanshi.html

なるほど、わからん。もうちょっと噛み砕いてよく言われているのは「コンサルタントの国家資格」のようです。しかし、この資格を持っていないコンサルタントもたくさんいます。というのも、中小企業診断士(以下、診断士)の資格は、医師免許や弁護士資格のように「その資格を持たずに、この業務をしたら違法」という性質の資格ではなく、純粋に「この人は資格保持者ですよ」というお墨付きの役割がメイン、ということのようです。なんてこった。

なんで中小企業診断士を取ろうと思ったの?

(超優等生としての回答)freee株式会社のミッションは「スモールビジネスを、世界の主役に。」です。現在はfreeeでの業務を通じて中小企業の発展を支えることの一部を担っていますが、その目的を達成するための手段は他にもいろいろあるはず。コンサルティングをすることでそれを更に推進できるような手段を持ちたいし、そのためには診断士の資格を持っていることが有効だと思いました。

(本音)上記が嘘というわけではないですが、さすがに飾りすぎです。本音はデザイン業はChatGPTの出現などに伴って、いつなくなるかわからない不安定さがあるなぁ、と私は感じています。何か資格が欲しい、資格があれば人生なんとかなる、資格を取るぞ!(手段と目的が転倒している)

最近はデザインの資格がいろいろできましたが、それを取っても結局「デザイン一本足打法」な状況は変わらない。デザインと掛け合わせてシナジーがある(かもしれない)資格ってなんじゃろう・・・できるだけ「なにそれ、見たことない」組み合わせになっている方が希少価値が出るんジャマイカ・・・などと考えるうちに、診断士にたどり着きました。「こんな儲かるレア資格あるよ!」というのをご存知の方、ぜひ教えてください!!!(切実)

中小企業診断士試験のエグさ

診断士試験を受験して2年目ですが、なんと言っても体力的にエグいです。

一次試験7科目の長丁場(体力)

診断士の一次試験はまさかの2日制です。センター試験、もとい大学入学共通テストを完走できたのは10代だったからだ!ということを強烈に実感することができます。7科目目を受験する頃には「結果はどうでもいいから、とにかく終わってくれ」という気持ちです。しかし、そこは大人向け(?)で、救済措置があります。科目合格制度があって、ある年に合格した科目については、その翌々年まで合格扱いになるので、その間は受験しなくてもよいのです。どっちにしても7科目もあって歯抜けになるので、相当運が良くない限り2日勝負であることに変わりはないんですけどね。

力尽きた人のイラスト
力尽きた人のイラスト

二次試験四科目のキツさ(体力)

二次試験は80分✕4科目というこれまた過酷な試験で、途中で休み時間はありますが、朝10時〜夕方6時までかかります。1〜3科目目は科目あたり5〜600字の作文があり、鉛筆で回答する必要があります。鉛筆。いや、シャープペンシルでもいいんですが。ここ何年も、筆記用具でそんな文字数を書いてないよ!そして、4科目目は計算問題が出ますが、電卓持ち込み可です。電卓。もちろんスマホの電卓機能は禁止です。電卓(物理)。無印良品の電卓を買いました。大きくて使いやすい、その上安いのでとても良かったです。

もともとは「電卓に表示した金額をお客さんに見せている人」のはずだが、私には「電卓自体を他人に勧めている人」にしか見えないイラスト
もともとは「電卓に表示した金額をお客さんに見せている人」のはずだが、
私には「電卓自体を他人に勧めている人」にしか見えないイラスト

以上のように、診断士になるにはエグいほどの体力が必要だ。というのが率直な感想です。

(そして、唐突に)トイレ事情

試験会場は、地方によると思いますが、大学の校舎や貸し会議室になるようです。私は初年度は中央大学が会場でした。ところで、人が集まる場所(コンサート会場とか)で、女性トイレに行列ができることがありますが、そういう場合でも男性トイレは回転が早いので行列にはならないのが一般的だと思います。しかし、診断士試験会場は、尋常でない男女比の偏り(9:1を超えるという説がある)と短い休み時間のおかげで男子トイレに人が集中し、男子トイレに長蛇の列ができます。中央大学自体は立派で、決してトイレが狭いわけでもないのに。一科目が終了して、次の試験開始まで40分しかないのに、20分くらいトイレに並びました。試験中だけではなく、休憩中も戦いは続いている・・・体力だけじゃなく、膀胱にもエグい。

おわりに

現在の私は、今年の10月に受けた二次試験の結果待ち、というステータスです。試験が終わった日は「マジで終わった・・・(ダブルミーニング)」という、高校生以来の感想を抱き、懐かしい気持ちになりました。今は「何かの間違いで受かってないかなぁ」という夢を見る毎日です。ココでネタにしたので、元は取った(予防線)。読んでもらった方の中で、一人でもレア資格に興味を持ってもらえたら嬉しいです!

(今更だけど、気持ちだけでも)合格祈願のイラスト文字
(今更だけど、気持ちだけでも)合格祈願のイラスト文字

さて、6日目の明日はnachanさんが担当です。nachanさんは元々エンジニアですが、現在はデザイナーとして働いていて、すごいなぁ・・・謎の資格を取ろうとするよりも、エンジニアリングの勉強をする方がいい気がしてきた。こんな記事を書いている間にも、早速軸がブレている自分が情けない。

そんなわけで、明日もお楽しみに!


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