大阪カジノ・IRの公共交通問題が残ったままだけど・・・

統一地方選挙で大阪は維新の完勝に終わりましたが、そのタイミングを見計らっていたのかどうか知りませんが、大阪でのカジノ・IR計画が4月14日に国土交通大臣の認定を受けたことが発表されました。

もし選挙で維新が負けてカジノ反対候補が知事や市長になっていたら、この計画は破棄・辞退されていたのでしょうかね?

まあそれはともかく、これで本格的に計画が実行されることになりました。ぶっちゃけ、選挙の争点に野党はしようと思っていたけれど、大阪府民も大阪市民もそれ以外の問題が選挙の争点と考えていたと思います。

もちろん、かつてのATC、WTCビルやユニバーサルスタジオジャパンのように大きな赤字を抱えてしまうのではないかという不安はあります。正直なところ、役人に商売は無理だと思いますが、経営するのが民間事業者ならなんとかなるかも知れません。

現時点での一番の問題は、IRのこの地区へ向かう公共交通機関が貧弱なことです。

同じ場所で先行して行われる大阪万博については、大阪メトロ中央線の延伸が間に合うかどうか。間に合わなければほとんどの客をバスで運ぶことになりますが、どう考えても大渋滞が起こります。

万博後に同じ場所でIRを開くという点は、延伸した鉄道を活用することからも効率的です。無理矢理持ってきた感は否めませんが、論理は一貫しています。

中央線は大阪の地下鉄路線の中でも比較的車両数が多い方ですので、それなりに輸送量はありますが、一つだけだとやはり不安です。出来れば、開業までにJRゆめ咲線延伸も出来ると、USJとIRが一体化して結構な効果を期待できます。

関西国際空港からJR・南海経由で中央線に乗ってIRへ、というルートと、伊丹空港からモノレール・阪急を経由してJRゆめ咲線に乗ってIRというルート、新大阪駅からJR京都線・JRゆめ咲線に乗ってIRというルートと、複数のルートがあれば中央線に集中しすぎることも無くなります。

まあ工期とお金の問題なので決めるのは国・自治体・JRです。出来るとしてもまだまだ先の話になってしまいます。

シャトルバスを大連発するくらいなら、いっそのこと既存路線の延伸にこだわらずに、ガイドウェイバスを渋滞しそうな箇所だけ専用路線で作るとかあっても良いんじゃないとか思いましたが、計画されていないことからすると、誰かが既に考えてダメと判断したんでしょうかね。

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