大阪ダービーを前に

土曜の試合後にもアレコレ散々、現状のガンバについてnoteに書いた上での追加の話になりますが、あくまで今年は我慢の年だ、というのは、このポヤトスガンバが内容も結果も悪い状況に直面してから出てきた言葉なのですよね。

どんなサポーターでも、開幕前には今年は好成績・タイトル獲得を意識しています。それが叶わない現実に直面した時に、監督更迭論を振りかざすか、今年は我慢と割り切るか、どちらかに分かれるものです。

過去2年及びその前の2018年のクルピ→宮本への混乱の引き継ぎも経験しているサポーターが、また今年も解任したら結局やりたいサッカーが根付かず迷走する、と考えるのは当然です。その点については私も同じ考えです。

ただ、その前に私は個人的には現実無き理念のみの攻撃サッカー賛美には反対で、去年末の松田体制を今年は続けるべきだと思っていました。

それでも、ガンバの強化部・フロントがポヤトスを連れてきて攻撃的なサッカーを志向するのであれば応援しますし、試合も見に行きます。しかし、現時点では結果も内容も厳しい試合が続いています。

リーグ戦10試合経過して、勝てたのは向こうがガンバ以上に混迷していた川崎フロンターレ相手だけでした。それ以外の試合、相手が並以上の調子を持っている場合は負けか引き分けです。

去年までの内容が酷すぎたから今年は基礎を作っている、という意見も分からなくもないですが、目の前の結果が悪ければ降格します。今年は降格枠が1つのみなのでまだ問題視されていませんが、横浜FCに抜かれて最下位に落ちても基礎作りをし続けるべきでしょうか?

また、ポヤトス監督の理想を実現出来ない選手層に問題があるという人もいますけれど、選手層に見合って戦術を選び、指導して試合に臨むのも監督の仕事のはずですけれど、それが出来ない場合に責任を選手にかぶせるのもおかしな話です。去年までしなかったような信じられないミスをして負けるのは、そういうリスクを負う戦術を取っているからであり、その責任の第一は監督にあります。

まあ、本当に一番の問題点は、クルピ監督、片野坂監督の時も同じですが、攻撃サッカーを目指しますと言って後は全てを現場の監督に丸投げする強化部・フロントにあるのですけれどね。

思えば、2012年12月の磐田戦で負けてJ2降格が決まり、その後の長谷川健太監督就任について、クラブの現場もフロントもサポーターも、守備の整備が必要だというイメージが一致していたはずです。そしてJ2優勝、さらに昇格即三冠という偉業も成し遂げました。

しかし長谷川体制終焉後は、現場・フロント・サポーターの気持ちがバラバラになっているようにも感じます。この6年間で本当に一致していたのは昨年末、2020年、2018年後半の連勝時くらいでしょうか。

それを思うと、今シーズンは悲惨な成績ながら、まだポヤトス体制での攻撃志向に対する支持で比較的まとまっています。

しかし、この大阪ダービーでもし万が一、惨敗するようなことがあれば、解任論が出てくるでしょうし、そうなるとまた今年一年を棒に振ることになってしまいます。

ダービーの勝利で団結し、調子も成績も上向きになることを祈っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?