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炎上をかばうと余計に炎上する

なにがしかのことをやらかした人が、世間的に強く非難されたり、ウェブ上で炎上したりするのは今では珍しくないことですが、その人と近しい人がかばう意見を表明することも、SNS時代においてはよくあることです。

そして、かばったことで当人だけではなく、かばった友人知人まで炎上することも、本当によくあることです。

やらかした人のやらかした行為が大したことないから悪く言うな、という逆非難を、かばう過程の中でいわゆるネット民に対して向ける有名人もいますが、そういうことをするとたいていの場合、かばった人にも炎上の対象になります。

非難されている人、炎上している人、あるいは犯罪をした人を、
「いや、そんな人じゃない」
とか
「そんなに悪い人ではない」
とか、
「むしろ私には良い人だ」
とか、様々なかばうパターンがありますが、それによって自分の信用・影響力を消費してしまうことになります。他人をかばうことによって、自分も被害を受けてしまうということから見れば、「信用の連帯保証人」になってしまいます。当事者をかばうということは、自分の信用を賭けている・担保にしているようなものです。

その炎上当事者が本当に罪無き人なのであれば良いのですが、そうではなくて本当に悪かったということが、後に明らかになってしまうと、かばったことで賭けたことになる自分の信用が失われます。

むしろ、その当事者が本当に悪いのであれば、近しい人こそ強く厳しく当たった方が、炎上は大きくならないのですよね。

数年前、オードリーの春日さんのスキャンダルが発覚したときに、直後のオールナイトニッポンの生放送内で一番身近にいる相方の若林さんがボロクソに言ったことで、むしろ他の人がそれ以上に叩けなくなりました。

狙ってやったことかどうかは知りませんが、一番近い人間が一番怒っていたら、無関係なネット民の炎上書き込みには価値が無くなります。

もちろん、近い人間が怒るというのは、その当事者との関係性にも影響を与えます。その当人同士での喧嘩にもなりかねません。本当に心許している親友や家族であれば、本気でその人を思って怒っているのなら、関係は強まるでしょうけれど、そこそこの付き合い程度であれば却って拗れるでしょう。

そもそも、そこそこの付き合い程度の関係性なら、かばったりしなければ良いだけなのですけれどね。

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