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MDI(マルチドキュメントインターフェイス)の復権?

まだ安定版では実装されてはいませんが、MicrosoftのEdgeブラウザにおいて、1つのウインドウ内に2つのページを表示する「ウインドウ分割機能」が出来るようです。

CanaryチャンネルでのEdgeで、「Microsoft Edge Split Screen」フラグを有効にし、1つのブラウザウィンドウ内で2つのページを並べて使用できます。

どこまで需要があるのか分かりませんが、作っているということはWindowsでブラウザを同時に並べて使う人がいるだろう、という前提があるからこそ作っている機能なのでしょう。

Androidのスマホ・タブレットと、iPadOSでは画面分割が出来ます。両者の挙動は多少異なりますが、画面分割して同時に複数の作業や消費活動を行うのは時代の流れす。

とはいえ、そもそもパソコンでは複数のウインドウを並べて利用するのが当たり前で、ブラウザを複数開いて並べて利用するのも簡単です。わざわざブラウザ内で2つ以上のウインドウを開けるようにするメリットが想像できないのですが、Microsoftの偉い人は何か考えがあるのでしょうかね。

一つのアプリ画面内で複数のウインドウを表示するのはMDI(マルチドキュメントインターフェイス)と呼ばれます。かつてはWindowsアプリケーションでは珍しくない表示方法だったのですが、いつの間にか無くなりましたね。今もあるのでしょうか? かつてのExcelやWordではMDIがデフォルトで、SDIにするにはExcelの実行ファイルのショートカットを編集しないとダメでした。

まさかこの時代にMDIが復活、それもブラウザで目の当たりにするとは思いませんでしたが、インターフェイスの復権というのはあることはあります。

90年半ばの、Windows95とインターネットの爆発的な普及によって、一気にホームページを誰もが作るようになった頃、インラインフレームを用いたページがたくさんありました。

しかし、URL表示が不正確(というか一つのURL欄にフレーム内が表示出来ない)こととか、セキュリティ面での問題があって2000年代には廃れていましたが、2010年代に入って人気が出てきたFacebookが採用していたり、今ではYouTubeやAmazonでも使用しているようで、かつての賑わいが復活しています(だいぶ姿も宣言方法も変わっていますが)。

MDIの復活があるとしたら、形も使用法も変わって戻ってくるのだと思いますが、多分、90年代を知るオッサンには想像できない形なんでしょうね。

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