8K化よりも60フレーム化したテレビの方が見たいかも

地上波テレビ放送が4K化したときにはそれなりに話題になりました。もちろん、大半の視聴者は別に気にしていなかったと思いますが、むしろ出演する側の芸能人の方が気にしていたでしょうか。テレビ放送そのものよりも、テレビを使って映画などを見る人にとっては、受像機としてではなく映像再生機器としてのテレビが高画質化したことは嬉しかったと思いますけれど。

さて、そのテレビも次は8K化されます。高画質化の進化が止まらないわけですが、さすがに8Kで地上波放送を見るのが楽しみという人は尚更いないでしょう。映画などの映像作品にしたって、もはや今の時代では大半の人がストリーミング配信で楽しむ時代です。8K放送のために8Kテレビを買う人ってどれくらいいるのかと疑問に思ってしまいます。

将来はもちろん、現時点においても、テレビを使ってYouTubeやNetflixなどのストリーミング配信サービスを利用する人はたくさんいます。そういう人にとって、高画質化も良いのですが、動画自体の60フレーム化の方が動画視聴としての満足度が高いのではないでしょうか。いわゆる「ヌルヌル」です。

テレビやスマホやPCモニターなどは、現在は最低ラインが60fpsです。それ以上のフレーム数に対応するスマホ、モニターも増えてきました。ゲーミングモニターなどは144Hzや240Hzが出てきています。1秒あたりのフレーム数が細かくなると、シビアなアクションゲームなどでは細かな動きを察知できるから重宝されます。

テレビの放送自体は59.94フレームを1行飛ばし書き換えているので事実上29.97fpsで動いているように見えます。テレビ放送自体も、いずれは60フレーム化するでしょうね。その方が滑らかですし、テレビの視聴者がネットストリーミングで60フレームに慣れているのに、30フレームのカクカクしたテレビ番組にはいずれ耐えられなくなるでしょう。

テレビ番組をテレビではなくTVerを使ってスマホで見る人も多くなってきましたから、スマホも考慮したテレビ規格は必須になるはずです。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000892077.pdf

実際、総務省の審議会でも8K化だけではなく、60フレームや120フレームも見据えた内容が検討されています。

まあ、高画質化や高fps化したところで、番組内容自体はそう変わらないと思いますが・・・。

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