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チケットデジタル化の必要性と、キャッチアップしていけない人への対策

INTERNET Watchにこんな記事がありました。

転売チケットで楽しみにしていたコンサートに行ったら入場できなかった
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/dlis/1204117.html

記者の実体験ではなく、そういった事例があるということなのですが、チケット転売に関しては最近とみに問題が多くなってきました。

昔はこんなに騒ぎになっていなかったのに、なぜ今こんな騒ぎになっているのか、というとこれは単純にインターネットの影響です。

昔のチケット転売と言えば、会場周辺でのダフ屋が行う売買がメインでした。それと金券ショップでの売買くらいです。不要になったチケットを売る人も、そのチケットを買うダフ屋・金券ショップも、そしてそのチケットを購入する利用者も全て対面かつ現金でのやり取りでしたから、トラブルの可能性は今のチケット転売仲介サイトよりは少なかったでしょう。もちろん、一切トラブルが無かったわけではないでしょうけれど、チケットが偽造だったとか現金が偽札だったとかでない限りは。むしろダフ屋行為の摘発が主なトラブルだったはずです。

しかし、今やチケット転売はネット上の仲介サイトで行うようになりました。その前段階として、ヤフオクなどのネットオークションサイトでのやり取りがありましたが、チケット転売に特化しているわけではないので不便なこともあり、結果的に専門的なチケット仲介サイトが活況を呈する状況になりました。

ここでトラブルがなければ良かったのですがそうはいかず、冒頭のリンク先記事にあるような様々なトラブルが起きるようになってしまいました。

結局のところ、記事の終わりにもあるように、公式サイト以外は利用しないということです。

ちなみに、以前こんなnoteを書いたことがあります。

この時は高額転売を防ぐために、ということでチケットのデジタル化が必要と書きましたが、結論的には似た話で、デジタル化により公式サイトでの販売・リセールが出来るようになります。高額転売を防ぐ一方で、行けなくなった人の救済策としては公式サイトがリセールの仕組みを作ってしまえば、チケット転売仲介サイトの存在価値をほぼゼロに出来るでしょう。

と、ここまで書いてきたデジタルチケットの仕組みはある程度のデジタルリテラシーがある人に利用が限られてしまうでしょう。紙のチケットしか使ったことがない人、ネット上でチケットを買ったことがない人、スマートフォンを持っていない人などは置いてけぼりになってしまいます。そういった人達を切り捨てないためにどうするか。

チケットを取扱い業界全体(音楽・演劇・スポーツなどの各種興業全体)で共通のICカードを作って、リアル店舗でも販売し、そのカードと身分証を紐付けておいて、チケット購入時にカードを紐付けて購入、そしてそのイベント入場時にもチケットとカードの両方を持っていることをチェックするようにすればなんとかなるかな・・・。

いっそのこと、あらゆる場面でマイナンバーカードが利用しやすくなればいいのですが、今の仕組みだとむしろ使いづらいマイナンバーカードをどうすれば良いのかって感じですね。

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