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ほどほどに信用する。または半信半疑を貫く。

 通勤先が若干遠いため、行き帰りの電車の中で合計2時間くらいはKindleで本を読んでいます。またそれ以外の時間でも主にウェブを通じてニュースを読みますが、情報をインプットするにあたって心がけていることの一つに、

【直接知らない人の言葉は全面的に信用しない。例えノーベル賞受賞者でも】

ということがあります。

 直接知っている人の信用度については個人個人によって異なるでしょうけど、直接知らない人が何らかのメディア(本や雑誌、ネットやテレビなど)を通じて語っている内容については、100%信用するとその方がリスクが高いと思っています。

 出来ればフィフティ・フィフティ、多くても7:3くらいの割合で信じる、「これはすごい、すばらしい!」と思うような内容でも3割は疑うというか批判的な目線を残しておいた方が良いと思います。もしその内容と異なる、場合によっては真逆の意見を目にしたときに、前の意見を100%信用していたら、新しい意見を受け入れる余地がありません。新しい意見の方を無条件で「これは嘘に違いない」と決めつけてしまいます。

 逆に、ある程度疑う余地を残しておくと、異なる意見に出くわしたときに前者と後者を見比べて冷静に判断することが可能になります。さらにいうと、二つ目の意見も半信半疑で受け取れば、さらに第三の意見が出てきたときにも対応出来るようになります。なぜなら、世の中の物事や問題で答えが2通りしかないものなどまず無いからです。

 ノーベル賞受賞者というのは極端な例かも知れませんが、大学教授なり大企業の社長なり、「ウケ」の良い肩書きを持つ人の言葉や意見というのは、そのもの中身を大きく膨らませて相手に伝わるものだと思います。もちろん何の肩書きもない人が同じ内容で語るよりも説得力があるのは当然ですが、だからといって別に神様でもないのですから、すごい肩書きを持っている人の言葉が常に100%正しい、と考えるのは適切ではないでしょう。

 ほどほど・半々というのは人によっては中途半端というか、覚悟が決まらない駄目な考えだと思う気持ちもあるでしょう。ただ、100%オールインしてしまってから失敗したときのリスクと天秤にかけて、それでも突っ込むかどうかを考えておくというのは、何事にも限らず使える考え方だと思っています。

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