外国人差別に疎いこの国で生まれて

外国人差別と聞いて、遠いどこかの国の話だと思う人はもういないはず。

日本でもよく話題になっていますよね。

 

私は日本と韓国のハーフです。

ハーフという呼び方が良いか悪いかは今回はひとまず置いておきますが、

韓国人の母がいます。

 

幸いにも、私が子どもの頃からK-POPが流行って、今まで直接的には差別らしい差別を受けてきていません。

友だちにはむしろ「いいなあ！」と言われるほど。

 

でも間接的には、何度も差別にあってきました。

だって、マイナスなニュースのコメント欄には必ずと言っていいほど韓国や中国に対する差別発言があるんですから。受けないわけがないです。

ことあるごとに差別を受けることは、結構なストレスです。

力不足で、もどかしくてたまらない。

そう思いながら生きてます。

 

 

先日、内見に行きました。

家族で静かに暮らせそうな場所で、ハザードマップなんかも見て、よさそうなところを見に行ったんです。

部屋の数とかちょうど良いね

ここはリフォームしたら？

なんてワイワイ話していた時。

不動産の方がこう聞いてきたんです。

「もしかして、外国人の方ですか？

大家さんが外国人の方を嫌っていて……」

 

耳を疑いました。

えっっっっっっ？？？

今2021年ですよね？ここオリンピック開催国ですよね？？？

私が敏感すぎるとか、とらえ方の問題とかではなく、

360度どこから見ても差別ですよね。

でも、お外で他人にいきなり「それ差別ですよ！」って言うのも気まずいですし、相手は大家さんが嫌がっていると伝えただけですからね。

騒ぎ立てることはせず。

「でも永住権持ってますよ」

「名義人は日本国籍ですけど」

などなど言ってはみたんですが……

「確認してみますね。大丈夫だったら連絡します。」

という一言でこの話は終了。

連絡もありませんでした。

「そんな小さいことで」

って思う方もいるかもしれませんが、

本当に小さいことなんでしょうか。

当事者にとってみれば、全然小さくなんかないです。

そもそも差別に大きいも小さいもないけれど、そこの判断は受け取り手にゆだねてほしいです。

不安なのは分かります。外国人に貸して、今までに嫌な経験をされたのかもしれないですね。

でも、理解はできますが、納得はできないのです。

だって私たち、会ってすらいないんですよ。

我々がどんな人間かなんて、どうやって分かるんです？

韓国にルーツがある、ということを話すと、

「それだけのことをお前らはしてきた」

というような話をされることもあります。

何を指すのか、事実はどうか、とかはこの際置いておいて、

差別していい理由になってないですよ。

日本にいる1億数千万人がみな同じ人格なんですか？

韓国にいる約5000万人は？

そんなわけないですよね。

日本や韓国だけにとどまらず、全ての国がそう。

その国の歴史がどんなものであれ、良い人かどうかは個人によりますよね。

日本にも良い人・悪い人、両方いるじゃないですか。

「外国人だから」「○○人だから」は、理由になり得ないんです。

なんで差別なんかするのかな。

ヒートアップしちゃった。

最近差別が多くてさあ、嫌になっちゃいますよね。

なんでいじめはダメって分かるのに、差別はＯＫなんだろう。

差別されてＯＫって人はいないはずなのに。

されて嫌なことはしちゃダメだよって、人生の序盤で習ったでしょ。

正直、私はこの外国人差別に疎い日本で、将来がんばっていける気がしません。じゃあ外国はどうとか、そういう話ではなく。

純粋に日本が、居づらい国になってしまっているんです。

でも昨年からのBlack lives matterのムーブや、政治家の方々の女性差別的発言の動きを見ていると、

動いているのは、やっぱり当事者がメインなんですよね。

みんな頑張って、自分の居場所をちゃんと作ろうとしているんだな、ということに気が付いて、

私も、逃げるだけじゃなくて何かしなくちゃ、と思いました。

noteで声をあげるだけで、何か劇的に変化することはないでしょうけど、

読んでくれた人の考え方がちょっとだけでも変わってくれたら嬉しいです。

他の差別への意識が変わってきているように、

外国人への差別的発言に、思考に、敏感であってほしい。

そのために出来ることをしていきたいなあ。

家も借りたいし。

れれれ